エンジニア キャリア

シニアエンジニア所信表明 — レバレッジと横断性で事業やサービスが向かうべき先に未来を作る

エンジニア キャリア

こんにちは!ロリポップ・ムームードメイン事業部ムームードメイングループのはるおつ(@haruotsu_hy)です。2026年4月1日にシニアエンジニアになりました。このエントリーでは、シニアエンジニアとしてこれから何をしていくのかを、ここに至るまでの経緯とあわせて書きます。

所信表明

シニアエンジニアとして、レバレッジの効く開発と横断的な行動を武器に、目の前の課題を技術構造ごと解き、事業やサービスが向かうべき先に未来を作る。その成果を全社・業界を動かすレベルまで広げていきます。

レバレッジの効く開発とは、一つの技術投資が時間軸・組織軸・技術軸で複数の価値を生む開発です。個別の問題を個別に解くのではなく、構造的に解く。目の前のタスクの背後にある構造を変えることで、まだ見えていない未来の課題まで同時に解決する。

横断的な行動とは、価値を届けるために自分から境界を越えに行くということです。技術領域も、組織も、職域も関係ない。価値があるなら自分のチームに閉じさせず、どこまでも持っていく。境界を一つ越えるたびに、同じ投資の効果が倍になっていく。

レバレッジで一つの投資の価値を最大化し、横断性でその価値の届く範囲を最大化する。この掛け算で、事業が向かうべき方向に対して技術の力で道を作る。それが私のエンジニアリングです。

ペパボのエンジニア職位制度

GMOペパボのエンジニア職位制度は立候補制です。「作り上げる力」「先を見通す力」「影響を広げる力」の3軸で評価され、基準を超えた人が立候補資料を提出して昇格の判断を受けます(詳細)。

判断は「追認制」、つまりすでに実質その等級として振る舞えている人だけが昇格します。
私の立候補資料も「以上で、私がシニアエンジニアに相応しい人材であるということは十分であろう。」という結論とともに締めくくりました。

エンジニア職位制度

これまで

私は2024年4月、新卒年収710万プログラムのエンジニアとしてペパボに入社しました。プログラムの導入背景にあるように、尖った技術力や専門性を幹にしながら複数の枝を生やし、すべてを自分ごと化しながら高いモチベーションと覚悟でチャレンジしていくことが求められる採用枠です。

その期待に応えるべく、ペパボの「やっていき・のっていき」文化の「いいじゃん!」に背中を押されながら、同期や先輩パートナーとともに、速度感をもってありとあらゆることに挑戦し時には職種を超えて社内外で注目される活動を重ねてきたように思います。

しかし、2025年8月に行った1度目の立候補では、シニアエンジニアになることは叶いませんでした。

「キャッチアップ力と行動量によって仕事が速いことは素晴らしい」「課題の粒度が小さい」「専門性が浅い」「レバレッジの影響範囲が狭い」「ペパボやサービスが haruotsu の専門性によってどう変わっていくのかという視点で課題に取り組み、上長やチームと同期し、意思決定を行なっていくことを期待」(抜粋)

与えられたタスクを速を出しながらやっていき・のっていきを発揮しながら薙ぎ倒していくと同時に、シニアエンジニアに求められていたのは、部門の目標達成に関わる構造的課題を自分で定義し、自分の専門性で解き、その成果を事業部や会社レベルで動かしていく。この一連のサイクルを自分の手で回し切ることでした。

それ以降降ってくるタスクひとつひとつに対して、事業のボトルネックや構造的な課題はどこにあるか、当たり前を常に疑い、開発にレバレッジを組み込める余地はないか。

そしてそれを個人の思いつきで突き進めるのではなく、事業が向かうべき方向、ムームードメインでいえば「ドメインを入り口としたサービス展開」を軸に、未解決の専門領域の課題を自分で定義し、最速最高で実行し続けました。 その過程では、エンジニアチームが描きたい未来、自分が目指す「最高」が他メンバーの「最高」と干渉しないか、チーム・設計・拡張性の観点で最適かを常にすり合わせました。 それに加えて「なぜ今これをやるのか」「どのような価値を出しながら進めていくか」を言葉にし、エンジニアが目指す姿とマネージャを含めたビジネス側が求める価値のキャリブレーションを続けました。

結果として、私が引いた設計や事業価値の整理は、以降の施策を進める際の判断軸の一つとしてチームに残り、他メンバーの意思決定の土台にもなっていきました。 自分の動きが、自分一人の成果にとどまらず、組織の共通資産として機能し始めた手応えがあります。

これをひとつのサイクルとして回し続けることで、言葉として持っていた「レバレッジ」と「横断性」を実践の規模で体現していきました。

そうして臨んだ2度目の立候補で、以下のようなフィードバックをいただきました。

長らく手がつけられなかった大きな事業課題に対し、臆することなく解決可能なサイズへと切り分け、圧倒的なコミット力で薙ぎ倒していく姿勢を高く評価します。アウトプットの量のみならず、その質においても 「最高・最速」を両立させており、シニアエンジニアに相応しい模範を示しました。特に、歴史的経緯から困難であったシステムに対し、長期的な拡張性を担保した基盤を短期間で組み込んだ功績は大きいです。「負の遺産の解消と未来の創出」が同時に実現されたことは、4等級に求められる専門性と推進力の証左です。(抜粋)

過去の負債を片付けるために作ったものが、そのまま未来の武器になる。一つの投資で過去と未来の両方を動かす。これがレバレッジと横断性の掛け算であり、大切にしていることそのものを認めていただけたと受け止めています。

これから

てこの支点が深いところにあるほど、動かせるものは大きくなります。フィードバックでは、以下のような期待もいただいています。

事業の中核をなす専門技術への理解をさらに深め、社内での実践に留まらず、該当領域の技術コミュニティへの積極的な参加や発信にも取り組んでほしいです。一般的なWebエンジニアの枠を超え、ペパボの事業ドメインにおける第一人者としての専門性を身につけることで、会社に、そして業界にさらなる大きなインパクトを与えるリーダーへと成長していく姿を期待しています。 (抜粋)

今いる場所でその中核技術となるのはドメインやDNSです。インターネットの根幹をなすこの領域にまずは深く潜ります。
また、ドメイン領域に限らず、どこにいても、その事業の中核をなす技術に深く潜っていきます。

それがレバレッジの支点を深くすることになると考えています。

加えて、AIによって開発の時間軸が圧縮され続けているいま、この変化にただ適応するのではなく、自分自身、そしてペパボが業界において先んじてインパクトを起こしていきたいと考えています。

事業ドメインの深化も新しい時代への対応も、レバレッジと横断性を武器に最高・最速を両立させていきます。