ペパボカレッジ 研修 SUZURI minne

ペパボカレッジを通した成長と現在

ペパボカレッジ 研修 SUZURI minne

はじめに

こんにちは! minne のWebエンジニア nissyiです。GMOペパボ株式会社(以下、ペパボ)では2023年5月現在、Webエンジニア・Androidエンジニア向けの研修付き採用を行っています。

ペパボカレッジ(以下、ペパカレ)の詳細に関してはこちらにも掲載してありますので、興味のある方はぜひご一読ください。 ペパカレが気になる人への FAQ - Pepabo Tech Portal

私はペパカレ枠で入社し、研修を受けWebエンジニアになりました。このペパカレで「どのようなことを学んだのか」「どのように成長したのか」について、同時期にペパカレ枠で入社したSUZURIのWebエンジニア ほりゆうとともにお伝えします。

  1. はじめに
  2. 自己紹介
    1. ほりゆう
    2. nissyi
  3. 社内外での研修
    1. パートナーと交流して、ペパボパーソンとしての振る舞いを身につけました
    2. チーム開発や現場で活躍するエンジニアの方のレビューから、即戦力になれる力を身につけました
  4. 実務レベルの内容の学習と、アウトプットの活動に参加できるチャンス
  5. メンターとの関わり方、そして学んだこと
  6. ペパカレを終えて
  7. 最後に
    1. ほりゆう
    2. nissyi

自己紹介

nissyiほりゆうも、元々は他業種で働いていて中途採用でペパボに入社しました。また、エンジニアとしての経験も異なります。今回はこの2人の視点から見たペパカレについて紹介します。

ほりゆう

SUZURI事業部のエンジニアのほりゆうです。

高校の国語科の教員から、イベント企業を経てプログラミングスクールに通い、エンジニアになりました。 現在エンジニアとしては2社目でペパボのSUZURI事業部に所属しています。

エンジニアとしての技術力を高めたい、クリエイターさんやECに関わっていきたいという思いから転職活動をしペパボに入社しました。よろしくお願いします。

nissyi

minne事業部のWebエンジニアのnissyiです。

前職では電車の運転士をしていて、独学などを経てペパボに入社しました。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

電車運転士から独学1年 ウェブエンジニアに転身 - NIKKEI リスキリング

未経験者でもチャレンジできる環境や、「いるだけで成長できる環境」と呼ばれるぐらいエンジニアの成長に積極的なペパボでチャレンジしていきたいという思いから入社しました。

社内外での研修

パートナーと交流して、ペパボパーソンとしての振る舞いを身につけました

nissyi)ペパカレでは、中途入社のパートナーが安心してオンボーディングに臨めるよう、自然に馴染んでいくための仕組みが整っています。

社内ではコミュニケーションツールとしてSlackを使用しているのですが、そこにはpepabo-cocktailというチャンネルが存在します。ペパボカクテルについては以下の記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

入社して間もないパートナーが、現在どんなことに取り組んでいるのか、どんなことで困っているのか、どんな気持ちなのかを発信するための分報スレッドを立てたり、交流のための呼びかけを実施したりなどさまざまな用途で使用できます。

また、Notionを使用して日報を作成して、その日の振り返りなどをまとめます。この日報は、ペパボのパートナーなら誰でも閲覧可能になっているので、他の事業部の方とも交流が生まれたり、自分の何気ない一面を発信することで交流が生まれるなど「みんなと仲良くすること」の実践にもつながります。

そのほかにも、事業部内外問わずランチに出かけることで幅広く交友関係を気づくことができます。ときには好きなものを一緒に食べに行ったり、共通の趣味を通じてランチ会を計画したりします。

チーム開発や現場で活躍するエンジニアの方のレビューから、即戦力になれる力を身につけました

ほりゆう)社外では、FJORD BOOT CAMP(フィヨルドブートキャンプ。以下、FBC)というサービスで研修を受けました。

FBCでは、現場で必要とされるエンジニアとしての学習をさせていただきました。 ホームページには下記のように紹介されています。

私たちのカリキュラムは「プログラマーとして就職するためのカリキュラム」ではありません。「現場のプラスの戦力になるためのカリキュラム」です。そこが新人研修にも最適な理由です。

引用:法人利用 | FJORD BOOT CAMP(フィヨルドブートキャンプ)「新人研修」

紹介文の通り、FBCで学んだ内容は今も非常に活用できています。 難易度としては1社経験している自分にとっても、初めて聞く内容や難しい内容が多かったです。以下に、具体的に説明します。

実務レベルの内容の学習と、アウトプットの活動に参加できるチャンス

ほりゆう)まずは、カリキュラムの選定をしました。 ペパカレで入社する方々が一律で同じカリキュラムで研修を受けるのではなく、個人個人のスキルに合わせて学習する項目を選べます。そのため、学習期間も人によって違いますが、およそ2カ月〜2カ月半ほどで完了される方が多いです。

私の場合、RubyやRailsの経験はあったのでその教材は少しだけにし、逆にJavaScriptやLinuxなどのカリキュラムを中心に、さらにチーム開発に関するカリキュラムも受講することになりました。

チーム開発というと、私の元々のイメージでは1つのプロダクトを4人くらいのチームで作り上げていくものでしたが、FBCでのチーム開発は少し違う内容でした。

OSSとして公開されているサービス、具体的にはFBCでの学習に使うサービスそのものをメンバー全員で作り上げていきます。

そのため、自分が作成した機能をすぐに他の学習をしている方に使っていただけたり、フィードバックがもらえたりするので良い経験になりました。 FBCを運営されている皆様や、先輩方のコードで実装されているため学びも多く、今振り返っても実務レベルの内容だったと思います。

nissyi)FBCでは、「現場の即戦力になれる」ことを掲げていますが、これは単にWebアプリを作成できる技術力が身につくだけではなく、コミュニティ活動や勉強会などに挑戦できる空気感が醸成されています。

有志の方が勉強会のお誘いをしていたり、メンターの方に質問できる時間が設けられていたり、LTやmeetupなどのイベントが開催されています。実際に私はLT登壇に挑戦しようとしました。(流行病にかかってしまい断念しましたが‥)いきなり外部のイベントに参加するのはかなりハードルが高いのですが、FBC内で開催されていることから、比較的一歩目を踏み出しやすいように感じます。

ペパボの社内でも、有志を募って輪読会を開催したり、毎月第2金曜日の夕方にはPepabo Tech Friday(通称PTF)という技術発表会が開催されたりしています。また、外部のイベントへの登壇にも積極的です。私も参加したことがありますが、「何もわからない」「参加した経験がない」状態ではなく上記の登壇に挑戦しようとした経験が大きく背中を押してくれて、新たな一歩を踏み出すことができました。

外部のイベントへ参加をした際にFBCの方々が集まっている光景を見つけたり、大きなイベントで登壇に挑戦されている方がいたりするなど、FBCは「ただプログラミングを学ぶだけの場所」ではないことを実感しました。

メンターとの関わり方、そして学んだこと

nissyi)ペパボのパートナーとして、そしてペパボのエンジニアとしてどのように過ごすべきなのかを社内のメンターから教わりました。

前職ではできなかったようなことでも挑戦できる雰囲気があったり、たとえチャレンジがうまくいかなくても「NT!(Nice Try!)」と応援してくれることに驚きました。オンボーディング期間中、自分が抱えているタスクに加えて、割り込みで対応しなければならないタスクについて優先度を決めることができず、タスクの期限だけを考えて取り組もうとしてしまったことがありました。しかし、そのタスクにはどのような人が関わっているのか、どのような影響があるのかを考えると良い判断ができそう、というアドバイスをいただきました。アドバイスと同時に、「NT!」と声をかけてもらったことで「今回はうまくできなかったけど、失敗を恐れず次回も挑戦するぞ」という気持ちになりました。

また、「いるだけで成長できる環境」という言葉通りの環境がペパボには存在します。先輩・後輩など関係なく切磋琢磨し、成長を目指す毎日を過ごしています。現在ではコードレビューでも真っすぐに意見を伝えることができますが、チームに加入してすぐに先輩方へレビューするのは難しさを感じていました。自分が勝手に心理的にハードルを感じていただけなのですが、先輩方が背中を押してくれたおかげでコードレビューに参加したり、さまざまな箇所で意見を発言できるようになりました。

常に心の底から尊敬できるような素晴らしいパートナーに支えてもらいながら、エンジニアとしての階段を登ることができました。

いるだけで成長できる環境に関しては、以下の記事も参考になるのでぜひご覧ください。

ほりゆう)社外では、FBCでのメンターの皆様にお世話になりました。 主にレビューと日報でやり取りをしていただくことが多かったです。

具体的には、自分はカリキュラムで「ボウリングのスコア計算プログラム」と「lsコマンドを作る オブジェクト指向版」という内容を学ばせていただきました。 このカリキュラムに関して、大変丁寧なレビューをいただいたことを覚えています。

ボウリングのスコア計算プログラムの方では、頭ではオブジェクト指向を理解できているつもりでも実際のコードに落とし込むことができていないことを痛感しました。

メンターの方から根拠とともにレビューをしていただき、それぞれのクラスに責務を分け、オブジェクト指向らしいコードにすることができました。 ボウリングのスコア計算では、9ゲーム目と10ゲーム目で計算方法が違うなどさまざまな難しいポイントがありましたが、メンターの皆さんのおかげで最後まで学習することができました。

この経験はPTFでも発表させていただきました。 学習&研修期間のうちにアウトプットできて良かったです。

lsコマンドを作る(オブジェクト指向版)の方では、LinuxのlsコマンドをRubyで、さらにオブジェクト指向で実装するという内容を学ばせていただきました。 ボウリングのスコア計算プログラムの実装経験があったため、全く手が動かせないという状況は避けられましたが、以下の二点が印象に残っています。

  • ボウリングと違って具体的なイメージがつかみづらいため、クラスの洗い出しに苦労した
  • それぞれのクラスの責務をどのように分けるか苦労した

こちらに関しても、メンターの方からたくさんのレビューをしていただき最後までやり切ることができました。 動画でレビューをしてくださったり、ペアプロの時間を設けてくださるなどより深い学習につながりました。

レビューのやりとりはこちらのリポジトリから閲覧できます。

yuki-snow1823/ruby-practices

ペパカレを終えて

talking

現在、私たちが取り組んでいることについて紹介します。

ほりゆう)現在、ペパカレの研修を終えて私はSUZURIの開発に関わっています。

SUZURIを使用してくださる方を増やすことを目指し、テクニカルSEOを中心にさまざまな機能を実装しています。 これまでにリリースされた機能だと、認証バッジの機能Tシャツのカラーを絞り込んで検索する機能に関わりました。

ペパカレの研修で行ったことは、じかに実務に生かすことができているので非常にありがたいです。

nissyi)現在minneのCREチームの一員として、ユーザーの皆さまが安心してminneをご利用いただけるようにシステムの改修やお問い合わせ対応、不正対策を目的とした施策などに取り組んでいます。

日々の業務に取り組む中で、ペパカレの研修を通じて得た知識が役に立つ場面が多々あります。3カ月の研修で基礎をより固めることができたことで、独学だけの状態だった自分からレベルを上げることができました。

最後に

ほりゆう

このように、ペパカレは実務に備えて必要な知識を学べます。 私はエンジニアの実務経験があった上で研修を受けましたが、それでも知らない知識が多く非常に焦りを感じていました。

FBCでの実装や、ペパボのメンターの皆様との交流を通じて技術力を身につけることができました。 ペパカレは、ぜひ自分のように未経験から一度エンジニア転職をされた実務経験のあるエンジニアの皆様にもおすすめできます。

nissyi

研修を受けているときにモバイルエンジニアとして働くパートナーから「自分もペパカレで研修を受けたい」と何度も言われていたことを思い出しながらこの記事を書いています。自分のようにWeb業界未経験の者にとっては間違いなく大きな一歩を…いや、一歩どころではなく何歩分も成長することができるペパカレを、少しでも多くの人に知ってもらいたいと思っています。