新卒エンジニア研修 2019 Vol.2
こんにちは!5月から行われていたエンジニア研修も終わり、現在は各配属先の事業部でサービスの開発に取り組んでいます。今回は、新卒エンジニア研修 2019 Vol.1の続きです。研修の後半で学んだこと・気づいたことについて紹介します!
前回の記事はこちらからご覧ください。 新卒エンジニア研修 2019 Vol.1
研修内容について
配属先で必要になるWeb開発の基礎スキル習得を目標に、以下の研修を3ヶ月に渡って実施しています。
- Webアプリケーション開発研修
- セキュリティ研修
- フロントエンド研修
- インフラ研修
- 社内エンジニア・デザイナーによる座学
- 読書会
今回は研修の後半で行った内容について、それぞれ紹介していきます。
フロントエンド研修
フロントエンド研修では、メンターのgyugyuさんが作成した教材を使用して、モダンなフロントエンド開発を演習形式で学びました。 JavaScript(ECMAScript 20xx)の初歩から始まり、最後にはRails Tutorialで作成したWebアプリケーション(micropost)をVue.jsでSPAにするところまで行いました。 研修の概要は次の通りです。
1. ECMAScriptとは何か、JavaScriptとは何が違うか、modern JavaScriptをどう実装するか
2. JavaScriptのモジュールシステム
3. モジュールシステムの補完としてのJavaScriptビルドツール(e.g. Webpack, Parcel)
4. Node,フロントエンドライブラリ管理システムNPMの簡単な使い方
5. Vue.jsの初歩的な使い方
6. 非同期、コールバック、Promise,async/await
7. SPAとは何か(JavaScriptによるURLハンドリング、pushState/popState)
8. フロントエンドプロジェクトのデプロイ
この研修を通じて、実務で必須となるフロントエンド開発の基礎を身に付けることができました。
インフラ研修
インフラ研修では、ペパボのサービスが利用しているインフラの概要の説明と、 実際にdockerの使い方の基礎からk8sの使い方、CI/CDとの連携まで演習を行いながら学びました。 Infrastructure as Code を実践し、設定ファイルのレビューをメンターであるalpacaさんにいただきながら進める形式です。
具体的な研修項目としては以下の通りです。
- 座学
- インフラの変遷
- クラウド
- docker
- kubernetes
- 研修
- docker(localに環境構築)
- kubernetes(localにクラスタ構築)
- NKS(プライベートクラウドNyah上のkubenetes クラスタ)で動かす
freedomに構築するのではなく、開発要件が設定されており、それを満たすように構築・開発していくという内容です。
開発要件の例:
- https対応
- データの永続化
- CI/CD対応
座学
毎週1時間、座学を受けています。社内のデザイナー・エンジニアから今後の業務で求められるスキルセット・マインドセットについて学びます。
マーケティングについて(kumaki)
mobile application(shunshun)
現代のモバイルアプリの開発に使われる言語・環境・フローに対して学ぶことができました。 第一部 最近のモバイルアプリ開発、第二部 モバイルアプリ開発の過去と未来というテーマに分けて モバイルアプリ開発に関わる様々な知識、そして未来はどうなるかなど、モバイルアプリケーションを幅広く勉強する時間でした。
Linuxの認証の仕組みに触れ、gdb、straceをなんとなく使えるようになる(pyama)
テスト駆動開発(kenchan)
テスト駆動開発という本をベースにする時間でした。テスト駆動開発は最初にテストを書き、そのテストが動作する必要最低限な実装を行った後、コードを洗練させる、という短い工程を繰り返すスタイルの開発論を学びました。
MySQL(shiro16)
Elasticsearch(ogidow)
生産性と健康のための道具の話(nishihata)
仕事をすることにあって生産性と健康のためのキーボードやシェルなどの作業環境に関する座学でした。
みんなの学び・感想
ここからは研修を終えたエンジニア4人の感想を紹介します。
daiki
エンジニア研修を終え、配属されてしばらく経ちました。エンジニア研修で学んだRuby on Railsなどのコーディングの基礎知識はもちろん、インフラ研修のkubernetesに関する知識などどれも実務で必要不可欠な物ばかりだったんだなというのが率直な感想です。
新人研修はよくOJTという形をとられることが多いと聞きますが、OJTだと素早く業務に必要な知識を身につけられる一方で、業務に必要なもの「のみ」学ぶことになるので、技術的な分野においては基本・基礎的な部分を学ぶ機会が少ないのではないかと思っています。その点、ペパボの研修は基礎基本から業務ができるようになるレベルまで純粋な研修として取り組むことができ、技術を体系的に習得することができたと感じています。
カリキュラムも大変考えられていて、まずWebアプリケーションを作るのに必要不可欠なRails,次にフロントをリッチにするVue.js,最後にそれらが動く基盤となるkubernetesとなっていて、Webアプリのコードを書き、それをクラウド基盤に載せるところまでシームレスに学ぶことができました。
大学ではこれらのような実務的知識は多く学べなかったのでこれからのエンジニア人生の礎となるような研修だったと思います。
研修を計画・講師をしてくださった先輩パートナーの皆様にこの場を借りてお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
yamoto
エンジニア研修ではウェブサービスのバックエンド、フロントエンドやインフラに関わる技術など幅広く学ぶことができました。 ウェブサービス開発に関わる技術を学ぶと共に、講師をしてくださったパートナーの皆様に質問するときなど、「どう質問すれば問題を適切に伝えられるか」ということを考えたり、「物事の関連性を考えながら開発する」といった、ソフトウェアエンジニアとして必要な考え方やテクニックを知り、身につけていくことができたと思います。 研修で学んだことは配属先でも生きていると感じますし、ソフトウェアエンジニアとして仕事をしていく上でのスタートラインに立てたのではないかと思います。また配属後も今まで知らなかった技術やより良いコードを書くための知識を日々吸収できていることを実感しており、「いるだけで成長できる環境」という言葉の意味を改めて感じています。
sangun
研修に対する自分の感想は「本当に現場に近い研修だ」です。 私の配属先はVue.js以外に研修では違う技術を使っていますが、研修の三ヶ月間学んでた知識、対応、エラーやBugなどの様々な問題に関する対策など以前より早くて深くなれるようになりました。 ただ動く物を作るだけではなく、なんでそう思ったのか ・ どう解決するか ・ どこから進めたら良いかなど考えながら進めることができたと思います。 もちろん知らないことだらけです。研修を通じて「やればできる」ということを経験したのでその思いを大切にして自分を信じ、これからもバリバリやっていきたいと思います。 研修を進めてくださったパートナーのみなさん、本当にありがとうございました!
harasho
研修は3ヶ月があっという間に感じられるほど、とても充実していました。バックエンド、フロントエンド、インフラと幅広く技術を学べて、毎日、新しい知識を吸収していました。特にインフラはDockerとは?という状態からスタートして、Docker, Kubernetesを設定して動かすことができるようになりました。 配属先のサービスでは、研修で学んだRuby on Rails, Vue.jsを使っており、研修の成果を感じることが多々あります。研修のおかげで、エンジニア人生の大きな一歩を踏み出せたなと思います。とはいえ、エンジニアとしての経験が浅く、実力不足を感じる日々です。次は実務でチームに貢献できるように、今後も継続的に学習して、成長していきます!
また技術的なこと以外では、ペパボカクテルという取り組みで研修期間中に多くのパートナーとランチなどで交流することができたので、入社直後の不安はすぐになくなり、スムーズにペパボに馴染むことができました。
最後に
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 この記事を読んで少しでもペパボやペパボの研修に興味を持っていただけましたら、嬉しいです!