Google Cloud クラウドインフラ 資格

Google Cloud Associate Cloud Engineerに合格して得られたもの

Google Cloud クラウドインフラ 資格

はじめに

こんにちは、minne事業部 Webアプリケーションエンジニアの@inowayです。2023年12月にGoogle Cloud Associate Cloud Engineer(ACE)に合格しました。本記事では体験談を元に、WebアプリケーションエンジニアがGoogle Cloud 認定資格を受験するメリットについて書いていきます。

Google Cloud ACEとは

Google Cloudの認定試験ガイドには以下のような記述があります。

Associate Cloud Engineer は、アプリケーションとインフラストラクチャのデプロイと保護、複数のプロジェクトで実行されるオペレーションのモニタリング、エンタープライズ ソリューションの保守を行い、ターゲットのパフォーマンス指標が達成されるようにします。また、パブリック クラウドとオンプレミス ソリューションの実務経験があり、Google Cloud 上での Google マネージド サービスまたはセルフマネージド サービスを活用するデプロイ済みソリューションの管理とスケールにおいて、一般的なプラットフォームベースのタスクを実行する Google Cloud コンソールとコマンドライン インターフェースを使いこなすことができます。

意訳すると、Google Cloudサービスの運用において、基本的な操作ができるようなレベルを想定して作られていそうです。

なぜ受験しようと思ったのか

きっかけは、社内でProfessional Data Engineer(PDE)・Professional Machine Learning Engineer(PMLE)の資格取得を目指す人の募集があり、手を挙げたことでした。

Google Cloud Skills Boostで学習を開始しましたが、Google Cloudの運用経験がない上に、関連サービスの概要や基本的なクラウドサービスの知識が皆無の状態だったため、全く内容についていけず・・・という状態でした。

そこでまずはGoogle Cloudのサービス概要から理解すべきだと思い、ACEの受験を決めました。

受験してよかったこと

学んでみた感想として、Compute Engine、BigQuery、Cloud Functionsをはじめとする主要サービスの概要や権限管理における思想などを広く浅く網羅しているような印象でした。また、Kubernetesの基礎についても学ぶことができました。

minneではBigQuery、Cloud Functions、Cloud Pub/Sub、Airflow、Kubenertesなどを活用しているため、これらの概要について理解できたのは大きかったです。

また、クラウドインフラって面白いなということに気づけたのがよかったです。普段はアプリケーションコードと向き合っていることが大半で、何らかの問題を解決する時にもアプリケーションレベルでしか考えられていなかったのですが、クラウドインフラの知識が増えたことで、「こんなこともできるんじゃないか?」と発想の幅が広がった感覚があります。ただ、まだまだ実務で提案できるような状態ではないので、引き続き学習を進めていきたいです。

合格するためにやったこと

学習には書籍とUdemyとChatGPTを使用しました。学習期間は約2ヶ月です。

実際に手を動かしながら学びたい場合は、Google Cloud Skills Boostを活用するのがよいと思います。

書籍

『徹底攻略 Google Cloud認定資格 Associate Cloud Engineer教科書』

図解が豊富で、内容もクラウドインフラ初学者でも理解できるように書かれていてよかったです。各章末に模擬問題がついていて、学んだことが定着しやすい構成になっています。筆者はこの書籍を2周しました。

Udemy

『これだけで合格!Google Cloud Associate Cloud Engineer模擬試験問題集(4回200問) 』

4回分の模擬試験があり、それぞれ1回ずつやりました。書籍を1周した段階で正解率が50%程度だったので、2周読むことにしました。2周した後に解いてみると正解率がすべて70%を超えたので、このタイミングで受験しようと決めました。

ChatGPT

書籍やUdemyの模擬試験の解説を読んで分からなかった点をChatGPTに質問していました。個人的な印象ですが、ChatGPTの回答には論理の飛躍がなく、必要な前提知識を補いながら順を追って解説してくれるため、資格試験の学習にとても役立ちました。

試験当日の感想

テストセンターか遠隔監視オンライン試験(リモート)のどちらかを選べますが、静かで慣れた環境で受験したかったため、オンライン試験を選択しました。周囲の物を撤去しないといけないので少し準備が大変でしたが、無事に試験を開始できてよかったです。

約50問の出題に対して試験時間は120分なので、1問あたりにかけられる時間は2分ほどです。Google Cloudのサービスや思想について正しく理解した上で、考えて答えないといけない内容がほとんどだったため、35問目あたりから頭が回らなくなった記憶があります。疲れたら1分ほど目を閉じて休むのがよい、というアドバイスが試験開始直前の案内にあったので実践したところ、頭が再び回り始め、解き終えることができました。

回答送信後、すぐに合否が出るので、合格の文字が表示された時はホッとしました。ただ、正式な合格通知は、不正などがなかったか確認の上、後日送られてくるため、必ず合格になるというわけではなさそうでした。

おわりに

ACEに合格した今、次はPDEといきたいところですが、インフラ関連の知識が不足している状態ではあまり身にならない気がしたため、LPIC-1の学習を進めています。また、知識があっても実務で活用できなければ「できる」とは言えないので、積極的に実務でインフラ周りに関わっていきたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました!