デザイン イベントレポート

40人のデザイナーがフルリモートで集合! Designer's MTG #8 レポート!

デザイン イベントレポート

こんにちは。
コーポレートデザインチームの @mewmo です。

普段オフィスで社内デザイナーのナレッジシェアの場として開催されている「Designer’s MTG(通称 デザミ)」。
現在ペパボでは新型コロナウイルス流行への対応として、在宅勤務をしています。(1ヶ月経ちました!)
ということで、なんと40人のデザイナーがオンラインで集合してフルリモートデザミを開催しました!

初めてのフルリモート開催はドキドキでしたが、無事に終えることができました!
そこで、前半はデザミ#08でのシェア内容、後半はリモート開催の運営についてご紹介します!

過去の勉強会のレポートはこちら

  1. デザミ#08でのシェア内容
    1. ビジュアルデザインのお話
    2. SUZURI:フライヤーのお話
    3. minne:オビツコラボLPのお話
    4. SUZURI:写真のお話
    5. こんにちは プロダクトマネージャーです
    6. ロゴガイドラインを作った…時に気が付いてしまったコト
  2. フルリモート開催、実際やってみてどうだった?
    1. 事前に工夫したポイント
    2. 実際にフルリモート開催してみてわかったこと
  3. まとめ

デザミ#08でのシェア内容

ビジュアルデザインのお話

今回のメインテーマは「ビジュアルデザイン」です。 まずはminneデザイナーの @sziaoreo から、ビジュアルデザインについてのイントロダクション。

ビジュアルデザインとは

ペパボがテックカンパニーとして成長していくにつれて、より多様なユーザーへのアプローチが必要となり、そこでビジュアルデザイナーが対峙する領域は増えていく、と話すまいどんさん。
ここでは、ビジュアルデザインに必要な力のひとつとして挙げられた「設計力」ついて、図を用いて詳しく解説していただきました。

ビジュアルデザインにおける設計力

「より良いビジュアルデザインを実現するためには、情報と優先度を整理して、言語表現と非言語表現のバランスと内容を練り直すことが大切」という学びを得られました!

SUZURI:フライヤーのお話

ここから、イントロダクションでの「設計力」を踏まえたサービスでの事例紹介です!
最初の事例は、SUZURIデザイナーの @shirtskirt から、SUZURIで作成したフライヤーについて紹介していただきました。

「表立って言葉で伝えるのではなく、しかけだけを用意し、自分で遊び方に気づく楽しみを残す」ことで、SNSで拡散したくなるようなフライヤーを作った事例。
このフライヤーでは「Tシャツ型の穴から覗いたものをTシャツに見立てることができる」というしかけが!

穴から覗いたものをTシャツに見立てるしかけのフライヤー

また、グラフィックで作る「一般的なフライヤー」のセオリーを壊し、フライヤーを受け取った人にツール(道具)として委ねることで、「SUZURIというツールを通じて、自由な発想で自分らしく表現してほしい」という思想も体現しているのだそうです。これもまた設計力ですね…!

minne:オビツコラボLPのお話

次の事例は、minneデザイナーの @kiha_work から、minneで手掛けたLP「ハンドメイドとオビツ®️の世界」についてです!

「人形のコーディネートを楽しむ」という体験を向上するために、どのような選択をしながらデザインしていったかを、ひとつひとつ丁寧に言語化していただきました。最初はまったく知らない分野だったので、ターゲットの行動をリサーチして、ターゲットの気持ちをトレースするように考えたのだそうです。

回転するコマドリ動画でのデザインの狙い・選択

伝えたいことは何なのか、そのためにどのような選択を考えたのか、そのヒントはどこから着想を得たのか…今後の参考になりそうなお話でした!

SUZURI:写真のお話

最後の事例は、SUZURIデザイナーの @mohariyoshi から、SUZURIで撮影する写真についての紹介です!

SUZURIではサービスの中で多くの写真を使用しています。
アイテムのサイズ感を伝える写真、デザインの仕上がりを伝える写真、アイテムの世界観を伝える写真…
それらの写真の目的に対して、どのように表現を使い分け選択しているのかを共有していただきました。

SUZURIの最近のLPでの言語/非言語表現のバランス

目的とシーンに対してより良いバランスで言語・非言語の表現を組み立てることの重要性を感じました。
あえて非言語表現を省くことによって、世界観への没入を促す表現手法も勉強になりました…!

こんにちは プロダクトマネージャーです

ここからは自由なテーマでのLT枠。
カラーミーショップのシニアデザイナー @getsukikyu から、プロダクトマネージャーのノウハウを共有していただきました!

プロダクトマネージャーとは、「誰よりもユーザー・市場のことを知り、信頼する開発チームと共に、ユーザーが抱える課題を正しいプロダクトで解決する」役割を担う人のこと。

「プロダクト作り」と「チーム作り」、2つの側面からプロセスや工夫を伺うことができました。

「チーム作り」における心理的安全性向上の工夫

プロダクトマネージャーの役割を知り、また「デザイナーだからこそできるマネジメント」についても聞けて、とても視野が広がるお話でした!

ロゴガイドラインを作った…時に気が付いてしまったコト

ついに最後の発表!
デザイン戦略チームのシニアデザイナー @sizucca_ から、ロゴガイドライン作成時に気づいた問題点・課題点について共有していただきました。

衝撃事実が明らかに…

ロゴのガイドライン化を進めるなかで出会ってしまった衝撃事実についての告発…
「正しく使われるためには正しく作ろう」という意識をみな胸にしかと刻みました。

フルリモート開催、実際やってみてどうだった?

事前に工夫したポイント

「40人もの大人数でMeetに接続して、勉強会として成り立つものなのか…??」
開催前は不安でしたが、いくつか準備をして本番に臨みました!

1. 大人数での接続が可能かどうか事前テストする

使用したオンライン会議のツールは、普段の業務でも使用している G Suiteの Hangouts Meet です。
Meetでは、プランによっては150人もの大人数での接続が可能なんだそうです!
普段そんな大人数でつなぐ機会はないので、事前に社内で大人数接続テストを実施しました。

事前に大人数接続テストを実施

テストでは次のようなことについてチェックしました!

  • 大人数で会議に参加しても接続が安定していること
  • しっかり音声が聞こえるかどうか
  • 画面共有した資料が問題なく見られるかどうか

2. 当日の参加方法について、ルールを提案する

大人数での接続でも全員が問題なく、そして楽しんで参加できるように、ルールを提案しました!

  1. カメラはオンに!Meetのチャットで積極的にリアクションしていくスタイルを提案します!
  2. Slackのスレは普段どおりつくるので活用ください!可能であればタブレット端末orスマホの併用を推奨します。
  3. エコーを防ぐため、話す人以外はマイクオフで!

実際のデザミではチャットを活用することで場が盛り上がりました!
また、最低限の環境のルールを決めることで、問題なく発表を見聞きすることができました。

実際にフルリモート開催してみてわかったこと

デザミ終了後にアンケートをとった結果…
9割以上の人がフルリモート開催で高い満足度だったと回答いただけました!よかった!!
「ああ、インターネットだなあ…」と、なんだか嬉しい気持ちになりますね。

フルリモートをやってみて「よかった!」というコメントも多数寄せられました〜

「全員同じ環境だったので物理的にも心持ち的にも参加しやすかった!」
「手元で資料が見れるし、イヤホンなどで音声を集中して聞けるので、情報のキャッチアップがしやすかった!」
「チャットでのやりとりにリアルタイム感・一体感があってよかった!」

逆に問題点・今後の課題点としては、次のようなことが今回の試みで明らかになりました。

  • 全員マイクオフなので、発表者がとても孤独…
  • 個々の環境によっては回線が切れてしまう問題があった…
  • アーカイブ動画の撮影が、普段と勝手が違うのでうまくできなかった…

まだまだ在宅勤務が続きそうなので、より良い方法を探っていきたいと思います!

まとめ

以上、第8回目デザミの模様を @mewmo がお届けしました!
フルリモート開催というイレギュラーな体制でしたが、いつも以上に楽しんでワイワイと学びと交流の機会にできたのではないかと思います。

次回の開催は4月上旬ごろの予定、メインテーマは「Information Architecture」です。ついにあの人が立ち上がります…!
第9回目のレポートをお楽しみに!

それではまた!