こんにちは! GMO ペパボのグループ会社である GMO クリエイターズネットワークのよしだです。
今回は、ドラッカー風エクササイズ・ペパボエディションをオンラインで開催した話をしたいと思います。 オンラインで開催するにあたり、どのように実施したのかを中心にお話いたします。
はじめに
フリーナンスの開発に携わるエンジニアの大半が業務委託の方ということもあり、基本的にオンラインでのコミュニケーションが多いです。 今回、新たにジョインした方がいたこともあり「お互いの期待をすり合わせる」ことを目的としてワークショップを開催することになりました。
オンラインで開催するにあたり、ボードにはMiroを使い、PdM の方にファシリテーターをしていただきました。
ドラッカー風エクササイズ・ペパボエディションとは
ドラッカー風エクササイズとは、「アジャイルサムライ」の著者 Jonathan Rasmusson が提唱したチームビルディングのための手法です。 ドラッカー風エクササイズをベースに「期待をすり合わせる」ことを第一の目的として、質問をチューニングしたものが「ドラッカー風エクササイズ・ペパボエディション」です。
質問は下記、3 つです。
- 自分は何が得意なのか
- チームメンバーは自分にどんな成果を期待していると思うか
- 他のチームメンバーに期待することは何か
詳細な内容はぜひ「ドラッカー風エクササイズ」で期待をすりあわせて安全なチームにをご覧ください。
ワークショップの流れ
今回は参加者が 6 名、全体で 1 時間で実施しました。 全体的に「他のチームメンバーに期待することは何か」を書くのに時間がかかっていたため、1 時間半あったほうが良かったかもしれません。
Miro を使って導入部分から回答の記入までを作成しておきます。
導入部分
ワークショップの流れの説明から、「ドラッカー風エクササイズ」とは何か、何を目的にしているのかということを説明していきます。 Miro に要点をまとめておくことで、次回以降ファシリテーターが変更になったとしても対応できるようにしています。
回答の記入
今回は回答の記入を 10 分としました。
記入例を記載しておくことで、迷いにくく工夫しています。 各々で下記項目を埋めていきます。
- 名前
- 自分は何が得意なのか
- チームメンバーは自分にどんな成果を期待していると思うか
- 他のチームメンバーに期待することは何か
発表タイム
発表タイムでは、ファシリテーターが画面共有をし、順番に記載した内容を発表していきます。
オンラインで反応が伝わりにくいこともあるため、聞いている方はスタンプで反応を表現していきます。
確認タイム
確認タイムでは、ファシリテーターがインタビュー形式で「他のメンバーからの期待で新しい発見があったか」や「他のメンバーにこの期待をしている理由を深堀り」と色々と質問をしていきます。
理由を深堀って聞いてみると、背景の事情が見えたり新たな発見もありました。
オンライン開催での工夫
オンラインで開催するにあたって工夫すると良さそうな点を記載します。
- 事前に Miro ボードを準備しておく
- Miro ボードは記載例を入れておくと書く人も書きやすい
- ワークショップの説明を図とともに行うことで内容の共有が行いやすい
- 聞いている人は反応が伝わりにくいので、スタンプで感情を表現すると話しやすい雰囲気に繋がる
- タイムキーパーは Miro のタイマーを使うと、話している人にも残り時間が伝わりやすい
- インタビュー形式で内容を掘り下げることで、期待をすり合わせる
感想
「ドラッガー風エクササイズ・ペパボエディション」を実践したことで、チームメンバーが私に何を求めているのか、私がチームメンバーに何を求めているのかが明確になりました。 私に求められているもので、想定していなかったものもあり、驚いた反面、「もっと広い視点で物事を捉えること」への期待があると知り、確かに自分にはなかった視点だなと感じました。
また、今後を見据えてチームメンバーに期待していることを改めて言語化して伝えることで、自分自身の考えもよりクリアになったように感じました。
こうした対話を通じて、チーム全体としてもお互いの期待や役割がよりはっきりし、以前よりも協力しやすい雰囲気になったと思います。 例えば半年に一度くらいの頻度で、こうした機会を定期的に設けてみるのも良いかもしれません。 こうした機会を継続的に設けることで、チームの状態をアップデートし続けられると感じました。
まとめ
日頃のコミュニケーションがオンライン中心であるため、お互いの期待値のすり合わせが特に重要なのは言うまでもありません。 そんな中でも、Miro 等のツールを活用することで、「ドラッカー風エクササイズ・ペパボエディション」を実施することができました。
「ドラッカー風エクササイズ・ペパボエディション」は、オンライン環境でもチームの相互理解や期待値のすり合わせにとても有効な手法だと感じました。 業務やメンバー構成が変化していく中で、こうしたワークショップを定期的に取り入れることで、チームの柔軟性や一体感を維持しやすくなると思います。
今後も、状況に応じて内容をアレンジしながら、継続的に実施していきたいです。 もしチームのコミュニケーションや関係性に課題を感じている方がいれば、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
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ソフトウェアエンジニアとして面白い部分は、フロントエンド〜バックエンド〜インフラを横断的に扱う開発スタイルで開発している点です。 Go のコードを書いたり、Terraform を書いたりしながら開発を進めていることが多いです。
現在は Go や React を中心としたシステムへのリアーキテクチャを検討しています。 バックエンドアーキテクチャの設計やフレームワークの選定、検証とやれることは非常に多いです。
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