こんにちは、fumyです。最近までは「iOSDC Japan 2024」の原稿執筆やその他友人への寄稿でプライベートも忙しい日々を過ごしていました。今回は、5月25日から2024年6月9日まで開催された技術書典16にて、GMOインターネットグループ合同での技術同人誌「Good Morning #02」を出した際の振り返りと、2回目の合同誌制作の振り返りをお伝えします。
前回に引き続きGMOインターネットグループエンジニア有志一同としてペパボから寄稿しています!
技術書典について軽くおさらいをしておくと、ITや電子工作など技術分野について書いた本を対象にした同人誌即売会イベントになります。私も技術書典5からサークル主として参加し、自分1人でiOS関連技術の中でもUIKitを活用したUI実装に関連する書籍を執筆した経験がありました。ペパボ入社以降は、サークル主としての参加としてではなく、合同誌へiOS/Android関連技術のTipsを寄稿としての参加がメインになっています(今後機会があれば、個人でまた技術同人誌を書いてみようと考えております)。
前回の技術書典15に引き続き、2回目のiOS関連技術に関する内容を寄稿しています。
また、GMOインターネットグループ全体からはもちろんですが、GMOペパボからは私を含む4名(うち2名は初寄稿)の方が参加表明をしてくれたので、前回以上の盛り上がりを感じました。そして、執筆期間中はメンバー同士で原稿の話題で楽しく盛り上がる事や、執筆内容の相談を受ける事もありました。
執筆期間中は業務との両立もあるため、大変な場面もありますが、楽しむ雰囲気を大切にしながら今後も引き続き携わっていきたいと思います。
合同誌「Good Morning #02」について
それでは、技術書典16で頒布した書籍概要をオンライマーケット掲載情報より引用してお伝えします。
GMOインターネットグループ有志による技術同人誌です!
インターネット業界で日々開発に勤しむエンジニアのあれこれをお届けします!
第1章 Github Actionsの活用術
第2章 日頃の作業で自動化した具体例について
第3章 Nextcloud構築~古PCをスマホのバックアップサーバにリメイク
第4章 バッチ実行環境をLambdaで作った話(後編)
第5章 FAT32を通してローレイヤーの世界に触れよう
第6章 3D Gaussian Splatting をWebで使うまでの方法
第7章 MySQL 8.0の進化運用とパフォーマンス改善に役立つ新機能解説
第8章 画面遷移処理カスタマイズの基本と宣言的UI における考え方の違い
ページ数: 188
前回の技術書典15で頒布した「Good Morning #01」以上にWeb・モバイルアプリ・インフラに関連するTipsを、誌面の許す限り沢山詰め込んだ結果、合計188ページという前回を超えるボリューム満点の仕上がりになりましたが、引き続き無料で提供する事にしました。
期間中のオンライン開催に加えて、5月26日には池袋サンシャインシティで開催されたオフライン会場での即売会が開催されました。前回は会場頒布分の200冊が14時の時点で完売してしまったので、今回は更に100冊増刷した300冊を持って行きましたが、14時40分を持って配布終了するという結果になりました!私達の想定を軽く超える様な反響で、ブース内も常に大忙しの状態でしたが、お立ち寄り頂いたり、書籍を手に取って頂いた皆様にこの場をお借りして感謝の意を述べたいと思います。本当にありがとうございました!
残念ながら今回頒布した書籍の物理版はもう在庫切れですが、電子書籍版は引き続きこちらのページからお求め可能ですので、まだお手に取られていない方は是非内容を確認して頂けますと嬉しいです。
また、書籍の内容に関する感想やフィードバック等についてもお待ちしております!
オフライン開催日の様子
ここからは、オフラインでの即売会当日の様子をご紹介します。
私は12時頃からの参加でしたが、会場内は熱気に包まれていました(技術書典の公式発表によると、技術書典16でのオフライン会場の来場者数は2600人だったようです)。GMOインターネットグループのブース前も多くの方々が集まって書籍を手に取り、受け取って下さる姿をリアルタイムでみた時は、感動を覚えると同時に、今後のイベント登壇や執筆活動への意欲が更に高まりました。
会場風景
(1)ブース前の様子:
(2)待望の新刊が並ぶ:
(3)物理本が完売しました!:
(4)記念撮影:
イベント開始〜完売後まで、絶えず人がいらっしゃる状態でしたが、ブースには常に誰かがいらっしゃる状態で本当に心強かったです。
自分のXアカウント投稿
嬉しくてつい投稿しました:
自分が寄稿した書籍を実際に手に取るといつも感動する🥺✨
— fumiyasac@iOSアプリ開発UI実装であると嬉しいレシピブックシリーズ販売中です〜📖 (@fumiyasac) May 26, 2024
今回は第8章を担当しています(27ページ)📚 #技術書典 #技術書典16 pic.twitter.com/mxW6XhyvmZ
気になる技術書をたくさん買いました:
色々見てる&買ってるVol.1✨#技術書典 #技術書典16 pic.twitter.com/NIYDWexwu0
— fumiyasac@iOSアプリ開発UI実装であると嬉しいレシピブックシリーズ販売中です〜📖 (@fumiyasac) May 26, 2024
色々見てる&買ってるVol.2✨#技術書典 #技術書典16 pic.twitter.com/E3iydw5P1C
— fumiyasac@iOSアプリ開発UI実装であると嬉しいレシピブックシリーズ販売中です〜📖 (@fumiyasac) May 26, 2024
色々見てる&買ってるVol.3✨#技術書典 #技術書典16 pic.twitter.com/bfI3ZSdKQk
— fumiyasac@iOSアプリ開発UI実装であると嬉しいレシピブックシリーズ販売中です〜📖 (@fumiyasac) May 26, 2024
想定以上の売り上げスピードで驚いていました:
既に物理本は完売してしまったのですが、現在も電子版をお求めのお客様がいらっしゃって嬉しい限りです🙇♂️
— fumiyasac@iOSアプリ開発UI実装であると嬉しいレシピブックシリーズ販売中です〜📖 (@fumiyasac) May 26, 2024
圧倒的感謝です‼️
(前回より多く印刷しましたが嬉しい事に完売です📚✨)#技術書典 #技術書典16 pic.twitter.com/la1zdm4luW
気になる新刊の技術同人誌を購入したり、以前から交流があるサークル主の方々と情報交換をしたり、勉強会等で知り合ったエンジニアとの会話を楽しんだりと、本当に濃密な時間でした。
技術同人誌がきっかけで交流が更に広がる点や、平素の業務や実体験を基にした「生きた情報」を得られる点は、技術系同人誌即売会イベントの大きな魅力だと思います。
実績値と謝辞
技術書典16での頒布数の実績値は、以下の結果でした!
📚オフライン頒布数
- Good Morning #1(既刊) : 188部
- Good Morning #2(新刊) : 378部
👉 計: 566部!
👩💻オンライン頒布数
- Good Morning #1(既刊) : 58部
- Good Morning #2(新刊) : 215部
👉 計: 273部!
オフライン・オンラインの頒布数を総合計すると、なんと 839部 という前回を大きく上回る結果となりました。
今回のブース出展にあたり、多くのサポートや応援を頂きましたパートナーの皆様にも、本当に感謝しております!
寄稿者の感想
今回寄稿したエンジニア1人1人の感想になります💁
harachan
担当: 「第1章 Github Actions の活用術」
今回二度目の参加で初めてブースで売り子をして、手に取っていただいた方の声を直接聞けてとても良かったです。次回も頑張りたいと思います。
nissyi
担当: 「第2章 日頃の作業で自動化した具体例について」
人生で初めて同人誌に寄稿しました。自分たちの記事が物理本になり、多くの方々の手に渡っていく光景は言葉で表せないほどに嬉しいものでした。今回は、以前テックブログに書いた「日頃の作業を自動化して得られたもの」をより詳細にしたものになります。今回の記事では、寄稿を完了すること自体を目標にしており、記事のクオリティなどは二の次になってしまいました。もし次の機会があれば、より技術的に高難易度なトピックを選んで執筆したり、記事自体のクオリティを上げたりしたいです。
gurasan
担当: 「第7章 MySQL 8.0の進化運用とパフォーマンス改善に役立つ新機能解説」
MySQL 8.0について書かせていただきました。初めての技術書典で新たな学びがあったりしたいので次回以降も継続していこうと思います。
fumy
担当: 「第8章 画面遷移処理カスタマイズの基本と宣言的UIにおける考え方の違い」
今回の寄稿は、iOSの画面遷移処理のカスタマイズ関連事例と共に、UIKit利用時のCustomTransitionを活用した処理に関するポイント解説に加え、「SwiftUIでも同様ないしは類似した形の表現が実現できるか?」「Android・Flutterでは同様ないしは類似した形の表現する場合の方針はどうなるか?」の2点についても触れた内容になります。執筆期間は大変な場面もありましたが、久しぶりにUI実装関連の知識に触れながら試行錯誤をするのはとても楽しい時間でした!次に寄稿する際もよろしくお願いします。
まとめ
私自身も、同人誌の執筆がきっかけで大きく変わる事ができた者の1人として、書籍執筆や合同誌の寄稿に携わる魅力・やりがい・楽しさが少しでもメンバーの皆様に伝われば嬉しく思います。今回初めて寄稿に携わったメンバーからも、 「大変ではあったけど、是非次回も寄稿してみたい!」 という声を頂いたり、「今回は参加できませんでしたが、次回は挑戦してみたいです!」 と関心がある旨を聞く事もあったので、次回以降は寄稿に挑戦するメンバーの後押しやサポートにも積極的にしていこうと考えています。
完成した書籍を手にした感動や書き上げた知見が手元に残るのは、カンファレンスや勉強会への登壇やテックブログ執筆とは違った書籍ならではの醍醐味だと思います。
そして、ペパボ社内のメンバーだけに留まらず、GMOインターネットグループ内の様々な背景や技術的な強みを持ったエンジニアとの交流機会がある点も、社外イベントへ有志として携わる魅力だと感じています。今後は寄稿だけではなく数年間遠ざかっていた新刊を技術同人誌を書き上げる事にも挑戦できればと考えています。