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「春のSREまつり2024 〜OpenTelemetry活用すべて見せます〜」を開催しました

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新緑の候、どこまでも澄んだ空気が視界を広げるように、システムの透明性が深い洞察を可能にしていることと存じます。技術部プラットフォームグループのそめやポチです。

2024年5月9日に、「Pepabo Tech Conference #22 春のSREまつり」と題した技術イベントを開催しました。「SREまつり」とは、ペパボのエンジニアたちがSREについての知見を発信することで、社外のSREコミュニティとの交流を図るイベントです。 昨年の春のSREまつり夏のSREまつりに続いて、3回目の開催となりました。恒例イベントとして社内外に定着しつつあると感じています。

イベント会場の全体写真。司会者が壇上でマイクを持っており、他の複数の参加者は着席している。会場の後ろ側には、皿に盛られた食べ物と氷で冷やされた飲み物が用意されている。

イベントは、物理会場とライブ配信会場の2つの会場で開催しました。物理会場は、シナジーカフェGMO Yours・フクラスという、GMOインターネットグループのカフェスペースを使用しました。ライブ配信会場は、YouTube Liveを使用しました。イベントの様子は、YouTube Liveのアーカイブで視聴できます。

今回は、可観測性に関するオープンソースのプロジェクトであるOpenTelemetryをテーマとして、複数のトークが行われました。それでは、当日の発表内容を紹介します。

ペパボOpenTelemetry革命

こんにちは。GWはファイナル・カレーを作って、今生で最高のカレーに出会いました、P山です。ファイナル・カレーをインターネットで画像検索すると、同じレシピのはずなのに様々な出来があって、面白いなと思いました。

僕のセッションでは、OpenTelemetryの技術的な概要を紹介し、その後、ペパボ全体でどのような取り組みを行っているかについて紹介しました。セッション中では深く触れませんでしたが、ペパボではnkeというKubernetes Engineを開発しており、nkeを利用して構築したクラスタであれば、何もせずともotel collectorがインストールされ、さらにはGrafana Stackが提供されます。ペパボではこのようなプラットフォームエンジニアリングにも力を入れているので、アーカイブを視聴して興味が湧いたら、ぜひ入社してください。

本項の話者であるP山の登壇写真

Ruby on Rails における OpenTelemetry の活用

こんにちは。技術部プラットフォームグループの naryo です。 今回は Rails アプリケーションにおける OpenTelemetry の活用事例について、 普段私が運用に関わっている minne での事例もふまえて紹介しました。 OpenTelemetry Ruby はまだ Log と Metric が開発中のステータスのため、 Trace データのみを用いてどのように Log や Metric と連携して活用していったかといったお話しを中心に発表させて頂きました。

本項の話者であるnaryoの登壇写真

OpenTelemetryを仕様と実装から理解する

こんにちは、技術部プラットフォームグループ所属のDrumatoです。 私からは、OpenTelemetryのAPI仕様とGoライブラリ実装についてDeep-Diveするという発表をさせていただきました。

本項の話者であるDrumatoの登壇写真

SMTPでのOpenTelemetryの可能性を考えてみる

本項の話者であるgurasanの登壇写真

メールエンジニアを自称しているgurasanです。今回はSMTPとOpenTelemetryの組み合わせで何かできないか?という内容についてメリットやPostfixを用いてどのように実装していくとよいかについてお話ししました。現時点では方針の決定と実装の初期段階ですが今後もブログで少しずつ進めていこうと思うのでぜひ見てもらえればなと思います。

公募LT

今回のイベントでは、LTを公募しました。OpenTelemetryについてのトークを募集したところ、2名の方から応募をいただきました。ありがとうございます! Arthur様からは「otelcol receiver 自作RTA」というタイトルで、Hiroshi Isomura様からは「OpenTelemetry SDKを使ってフロントエンドのログとCore Web Vitalsを収集した話」というタイトルでLTを行っていただきました。 どちらも技術的好奇心をそそられる内容であり、会場が沸くタイミングもありました。

お二方とも、ご応募いただきありがとうございました!

最後に

以上、春のSREまつり2024の様子を紹介しました。「SREまつり」と題しながらも、今回はOpenTelemetryという狭めのテーマに絞ってトークを行いましたが、参加者の皆様に興味を持って楽しんでいただけるイベントになったのではないかと思います。

今後も積極的にイベントを開催していく予定ですので、よろしくお願いします!