はじめに
ホスティング事業部のWebエンジニア@daiです。入社したてのエンジニア向けOnboardingプログラムであるペパボカクテルについて、プログラムの体験者目線で効果・感想を書きます。(ペパボカクテルの概要などはこちらの記事でご紹介しています)
本記事では、行った取り組みのうち「やっていきシート」「Slackのpepabo-cocktail チャンネル」に絞って書きます。
やっていきシート
やっていきシートとは
ペパボでどうありたいか・何を成し遂げたいか、および目標達成に向けた施策(やっていくこと)をまとめたドキュメントです。 毎週施策に対する行動を振り返り、次の週に向けたアクションプランを話し合います。
やっていきたいことを立て、それにつながるアクションを1カ月ごとに3カ月分立てます。 以下は、私のやっていきシートを一部抜粋したものです。
# ペパボで私がやっていきたいこと
- チームの一員として、継続的に業務効率化を行う
- 社外のイベントに登壇・記事に寄稿する
- ドキュメント整備以外でOSS活動に参加する
## 1カ月後の目標
### 1. 「会社に慣れ、イベントや雑談でパートナーへ躊躇せず話しかけることができる」と言える心理状態になる
#### できるようになったら発生する嬉しいこと
- 幅広い視点や知識・意見を集めることができ、モノがよく見れるようになる。
#### できるようになるために具体的に何をやるか
- 毎日の挨拶:出勤時・退勤時
- 特に自分の隣席、向かいの人には'自分から'自己紹介をする。
- 社内イベントに参加する:3つ
- 目についたイベントには参加するし、イベントが目につくようにSlackを探索する。
...(中略)
# 振り返り
### 1. 「会社に慣れ、イベントや雑談でパートナーへ躊躇せず話しかけることができる」と言える心理状態になる
- [x] 毎日の挨拶:出勤時・退勤時
- [x] 社内イベントに参加する:3つ
- Notion Fukuoka Community #16(社内(でやっていた)イベント):お手伝い係
- RESEARCH Conference Pop-up in FUKUOKA(社内(でやっていた)イベント):お手伝い係
- バータイム at 福岡オフィス:利用者
やっていきシートの感想
3カ月間の自己成長をサポートしたドキュメント
入社してすぐ、私は「やっていきシート」によって新しいチャレンジに取り組んできました。このドキュメントを通じて、目標設定からアクションプランの立案に至るまで、先輩エンジニアのフィードバックを交えて進めました。このアプローチにより、設定された目標に対する信頼感が増し、自信を持ってそれらに取り組めるようになりました。
具体的には、Todoリストを作成し、月ごとに達成すべきタスクを明確にしました。このクリアなTodoの存在がモチベーションとなり、積極的に行動に移せるようになりました。これにより、入社間もないフレッシュな状態から、挑戦的なプロジェクトにも手を伸ばせるようになりました。
私はやっていきシートのおかげで、社外のライトニングトーク(LT)で初めて登壇することができました。これは私にとって大きなステップでした。さらに、社内でのコミュニケーションも活発に行い、さまざまな部署や業種に関わる交流が広がりました。
結果として、このドキュメントを活用することで、入社3カ月で格段に成長し、職場に早く溶け込むこともできました。やっていきシートは、新人が自信を持って成長するための貴重なツールになっています。
Slackのpepabo-cocktailチャンネル
pepabo-cocktailチャンネルについて
ここは、特に新入社員のエンジニアが日々の出来事を気軽にシェアする場所です。私は毎日30~50件の投稿をしています。
※分報:日々の活動や考えを短いメッセージで共有することで、チーム内の透明性と連帯感を高める手法
分報として投稿する内容の例
- 作業内容の報告
Working Out Loud 大声作業(してみよう)というコンセプト - その他の雑談
CTOのおすすめ書籍を知りたい旨を投稿した時の様子
pepabo-cocktailで感じたこと
新入社員にとっての自由な発信の場の大切さ
多くの先輩社員が活動しているチャンネルに投稿するのは、新入社員としては少々やりづらさがあります。まだ直接挨拶をしたことがない方ばかりの環境であり、自分よりも遥かに優秀な方がいる場なので慣れていない人は発言を遠慮してしまうかもしれません。ですが、新入社員向けのチャンネルがあることで、そのハードルは軽減されています。この環境が、自分の考えや作業の進捗(しんちょく)を気軽に共有する手助けとなっています。
また、技術的な悩みや学習に関する疑問を気軽に共有できる点も大きなメリットです。 例えば、バグに直面したときは、「〇〇のエラーが出た」と分報に投稿し、同時に解析を進めます。そうすることで、この分報を見ているメンターや先輩方からのアドバイスを受けられ、トラブルシューティングがスムーズに進みます。
分報を通じた他者理解とコミュニケーションの促進
私たち新入社員にとって、他の新入社員がどんな人物か、何を考え、どんなことに取り組んでいるかを知ることは重要です。ペパボでは、新入社員が日々の活動を分報に投稿し、気軽に自分のことを発信しています。このチャンネルを通じて、他の新入社員の興味や話し方、業務上の困難など多岐にわたる情報を得られます。
私自身、初対面の人と比較的簡単に会話できるタイプですが、事前に話題を知っているとさらに安心できます。この分報チャンネルでの人間観察は、新しい同僚とのコミュニケーションにとても役立っています。また、メンターや先輩もこのチャンネルを見ているので、同様に、先輩方が新入社員を深く理解する助けにもなっています。
ペパボカクテルを終えて
ペパボカクテルは、集中して取り組むべきことを提供するだけでなく、ペパボの大切にしている3つのことである「みんなと仲良くすること」にも大きく貢献してくれました。