はじめに
EC事業部にてエンジニアリングリードをつとめている、@nyanyamiです。 気温差が激しい日が続いているため、家族を含めた体調管理に四苦八苦しています。
GMOペパボでは、毎月第2金曜日の夕方にPepabo Tech Friday(通称PTF)という社内の技術発表会を行っています。 今回は2023年9月に行われたPTFの活動をご報告いたします。 夏休み取得の影響で8月開催分を後ろにずらして実施したこともあり、9月は前回との期間が2週間と短く準備を大急ぎで行いました。 告知期間から短かったにもかかわらず4名が発表してくれました。 発表内容は以下の通りです。
発表内容
- minneの開発者向けのBasic認証を廃止している話 @naryo
- 怖くないRDS B/Gデプロイ @pochy
- Rails 7.0で遭遇した非互換 @shimoju
- IDを決める @k1low
minneの開発者向けのBasic認証を廃止している話 @naryo
開発向けサーバーに設定されていたBasic認証を廃止して、OAuth認証へ切り替えるという業務を通じて、Istioは便利だった話が行われました。 IstioのAuthorizationPolicy + OAuth2 Proxyを用いてingress-gateway側で認証が行えるようになったとのこと。 アプリケーションに手を加えず、Istioのレイヤーだけでできた点が影響を小さく改善出来ているポイントのようです。 Istio機能だけで解決できない問題として、許可IPが動的に変更される要件に対しては、Goの簡単なプロキシサーバーを書いて解決した。
怖くないRDS B/Gデプロイ @pochy
一般的なブルーグリーン・デプロイメントについての解説から、RDSにおけるブルーグリーン・デプロイメントについての挙動・実際の設定例について紹介がありました。 「怖くない」とのことでしたが、「公式ドキュメントを読むだけでは分からなかったこと」の紹介が始まると次々と怖い話が! 詳細はPepabo Tech Conference #21 夏のSREまつりにて発表した資料をご参照ください。
無事にB/Gデプロイを完了することができたとのことでホッとしました。
Rails 7.0で遭遇した非互換 @shimoju
外部記事としてもすでに公開されているRails 7.0の非互換をベースに実際のPullRequestをみながら紹介されました。 現状は小さめのアプリでしかアップデート業を実施していないため、別の事象に遭遇する可能性がありそうです。 今後アップデートしていく予定のメンバーは興味津々に聞いていました。
IDを決める @k1low
PHPカンファレンス2023で採択されなかった話をPTFにて発表していただきました。 データを特定するために利用するIDをどのように発行するか?さまざまなID発行の手段の紹介とそれぞれのメリット・デメリットについて、これからの開発形式に合わせたIDの選び方の解説が行われました。 運用されているOSSでの実例も紹介されより具体的にイメージが出来る発表内容でした。
まとめ
実務の経験を元に得られた知見をより多くのメンバーに知ってもらえるようPTFは開催されています。 きっちりとした資料作成が不要なため、冒頭にも書いた通り準備期間が短い中4名が発表を行ってくれました。 普段からアウトプットする事を大切にしているため、自然と発表出来る情報がまとまっているのも良い文化だと感じています。 この発表内容を見て、もっと詳しく知りたいと思った方、自分も発表してみたいと感じた方はぜひ採用サイトよりご応募ください。