perl 登壇レポート イベントレポート

YAPC::Kyoto 2023に登壇しました

perl 登壇レポート イベントレポート

こんにちは @kenchan / @hiboma / @ryuichi_1208 / @rsym1290 です。今回は先日開催されたYAPC::Kyoto 2023にペパボから4名が登壇しましたので、イベントレポートをお届けします。

春のエンジニア ぶつかり稽古 2023 by @kenchan

kenchan

技術責任者の高橋健一(@kenchan)です。企画という枠で@__kanさんとぶつかり稽古をさせていただきました。

ぶつかり稽古とは、YAPC::Asia 2013のノベルティをきっかけに行われたエンターテイメントペアプログラミングです。詳しくはあんちぽさんのブログ「「#ぶつかり稽古」という事件について」を参照ください。今年はそのイベントから10周年ということで、京都でリバイバルさせようという企画が立ち上がり、かくかくしかじかの事情で私が力士を務めることになりました。

初回の打ち合わせ(稽古の稽古)にて、私がPerlを得意でないことから「お互いの得意な言語で相手に稽古をつける」というコンセプトが決まり、私がPerl、@__kanさんはRubyで何らかのプログラムを書くことが決まりました。当日は、緊張のあまりさまざまなミスをする力士二人と、それをサポートする@karupaneruraさんによるすばらしい解説、ChatGPTによる忌憚ない講評など、YAPCというお祭りを盛り上げるのに一役買うことができていたら嬉しく思います。

感想

3年ぶりのオフライン(とオンラインのハイブリッド)開催となったYAPCに参加できて、とても嬉しかったですし最高の時間を過ごすことができました。テックトークもソフトトークも、その人だからこそできる内容のオンパレードで、本当にどのセッションも聞き入ってしまっていました。今回は企画という枠でしたが、来年の広島では自分なりのトークができるように、この1年技術に取り組んでいこうと思います。本当にありがとうございました。

印象に残ったセッション

@moznionさんの「ソフトウェアエンジニアリングサバイバルガイド: 廃墟を直す、廃墟を出る、廃墟を壊す、あるいは廃墟に暮らす、廃墟に死す」が印象に残っています。特に「枯れと廃墟の違い」や「廃墟は伝搬する」といった話は、自分が言語化できていない部分でもあったのでとても参考になりました。

インシデントレスポンスの自動化事例について発表しました by @hiboma

hiroya

セキュリティ対策室 プリンシパルエンジニアの 伊藤洋也 (@hiboma) の発表です。前日祭の Reject Con で登壇しました。

GMOペパボでは Slack Bot を用いて インシデントの初動形成、インシデント対応時のコミュニケーション、復旧後の事後分析までを自動化して支援しています。Slack Bot の名前は sssbot (エスエスエスボット) と名づけており、私 @hiboma が開発を続けています。

インシデントレスポンスを自動化で支援する Slack Bot で人機一体なセキュリティ対策を実現する - SEASON2

今回の発表は、過去の CloudNative Days Tokyo 2021 での発表内容を踏襲しており、新規にリサーチした事例や開発した差分を盛り込んでいますが、発表時間が 20分だったため掲載を見送った内容も多々あります。過去の発表も合わせてご覧ください。

CloudNative Days Tokyo 2021 の発表

注) GMO ペパボでは インシデント を 可用性、完全性、機密性 いずれかを損じた状態として定義しています。一般的な用語で言う「障害」「セキュリティインシデント」を含んだ定義となっています

感想

久しぶりのオンサイトでのカンファレンス参加なのと、YAPC ということもあって「ああ 懐かしい雰囲気だな」と言う感想が第一でした。

「懐かしい過去」を思い返せば、私が YAPC にはじめて参加したのは YAPC::Asia 2007 です。一緒にカンファレンスに参加していた @gosukenator (mizzy さん) が Perl ハッカーの皆さんとを繋いでくれて、私をコミュニティに招き入れてくれたのでした。

今回は、私が @ryuichi_1208 と @rsym1290 を引率して Perl コミュニティへ導くところを受けもち、古参の人間としての責務を果たしたように思います。

印象に残ったセッション

onishi さんの キーノート「私とPerlとYAPCとはてなと私」

https://yapcjapan.org/2023kyoto/timetable.html#talk-1

技術者としてキャリアを積む、あるいは、一個人として年齢を重ねていくと、節目節目で過去をふりかえり 折り合いをつけていくことは大切だよなぁと … しみじみとセッションを拝聴しました。また、株式会社はてな様とは個人的な縁故でのつながりも深く、その点でも起業からの歴史をふりかえる内容はグっとくるところが多々あるのでした。

障害対応についてお話しました by @ryuichi_1208

gurasan

入門 障害対応 「サービス運用はTry::Catchの繰り返しだよ、ワトソン君」

技術部プラットフォームグループでSREをやっている 渡部龍一です。当日は障害対応のフローと障害対応をできるメンバーを増やすために行った施策についてお話しました。 障害対応については各社でも同様の課題感を持たれているようで発表後にさっそく紹介した施策を実施し始めたという声もいただけてよかったです。

感想

これまでオンライン登壇や小規模の勉強会での登壇はありましたが大きなカンファレンスにオフラインで登壇するのは初めての経験でとても楽しかったです。発表中のリアクションや終わった後に質問に来ていただけたりとオフラインイベントのよさに気づきました。来年はYAPC::Hiroshimaが開催されるとのことなので是非とも参加したいなと思います。参加ブログも書いたので見ていただけたら嬉しいです!

https://ryuichi1208.hateblo.jp/entry/2023/03/21/223424

印象に残ったセッション

macopyさんの「デプロイ今昔物語 〜CGIからサーバーレスまで〜」

https://yapcjapan.org/2023kyoto/timetable.html#talk-118

FTPを用いたデプロイからAWS CLIを用いたデプロイまで1つのセッションでいろいろな時代を見ることができとても面白かったです。当時の技術的背景の紹介や課題についてのアプローチも知ることができ勉強になりました。

オブジェクトストレージの運用ノウハウ by @rsym1290

ressy

技術部プラットフォームグループの三上烈史(みかみ つよし:@rsym1290)です。

『4PB(ペタバイト)を超えるオブジェクトストレージをハードウェアからアプリケーションにかけて運用するノウハウ』というタイトルで発表しました。 弊社で運用しているオブジェクトストレージは、十数年をかけて4ペタバイトまで成長しました。 これをどのように運用してきたのかハードウェアからアプリケーションにかけて横断して紹介しました。

感想

初の社外登壇でした。 京都についてから終始緊張していましたが、無事に発表を終えることができました。 懇親会でもいろんな人とお話しできましたし、終わってみればとてもいい経験でした。 個人ブログのほうで詳しい感想を書いたのでこちらもよかったらどうぞ。

YAPC::Kyoto 2023に参加してきたので感想でも書こうかな - rsym’s diary

印象に残ったセッション

@ar_tama さんの「あの日ハッカーに憧れた自分が、「ハッカーの呪縛」から解き放たれるまで」が印象に残りました。 「事業の向かう先」や「自分のなすべき役割」を理解した上で、「自分のありたい姿(will)を重ね合わせる」ことができれば自分の納得がいくキャリアを歩むことができるという考え方に共感しました。私も今後どういうキャリアを歩むべきなのかを考える時にこれを活用したいと思います。

最後に

ChatGPT の盛り上がりはすごいことになっていますね。YAPC の発表でも、トークの随所で ChatGPT を盛り込まれていました。 弊社もどんどん ChatGPT を利用していこうと思います! このエントリーは ChatGPT を使わずに書きました!