こんにちは、ホスティング事業部のsix-pack番長の @linyows です。 子供に割れてるか?と聞いても割れてないというフィードバックを日々もらって泣いています。 GMOペパボでは、毎月第2金曜日の夕方にPepabo Tech Friday(通称PTF)という社内の技術発表会を行っています。 今回は2023年2月に行われたPTFの活動をご報告いたします。 今回は登壇者が8人もいたため質疑応答は無しで進めました。 発表のリストは以下の通りです。
- Argo Rolloutsの細かすぎて伝わらない話 - @akichan
- Scrapbox移行ツールの話の続き - @kazuhi-ra
- SUZURIの奥地に向かう活動について - @horiyu & @ugo
- sqldefにコントリビュートした話 - @matsusuke
- データベースのバックアップ有効性確認のための action の導入事例と導入方法 - @takutaka
- 通知トリアージの側面からみたWazuh再入門 - @k1low
- Organization に README を置いた話 - @yulily
- 入門NewSQL - @gurasan
では、続いてどんな発表だったかを簡単にそれぞれ説明いただきます。
Argo Rolloutsの細かすぎて伝わらない話
最近割れていないキーボードの多用で肩を壊しました、@akichan です。
今回は最近困った Argo Rollouts でCanaryリリースをした際に、最大でreplica数の倍のPodが要求されてしまう問題をどのように解消したかをお話しました。 問題の原因は公式のドキュメントにある通り、Traffic Routingと併用する際にCanaryのPodに100%切り替わるまでStableのPodがスケールダウンしないという仕様によるものでした。この動作を検証して、Canaryリリースのステップ設定を見直すことで最大でもreplica数の1.2倍のリソースしか消費しなくなるよう改善しました。 発表ではArgo RolloutsのKubectl PluginでインタラクティブにPodが増減する様子を見せなが行いましたが「podがポコポコ動いていてかわいい」等の反響がありました🐙
Scrapbox移行ツールの話
割れているキーボードの多用で健康なkazuhi-raです。
ペパボでは昨年末をもってScrapboxの利用を終了しました。2017年12月からお世話になり、17000を超えるページが作成されました。さて、これらのページが見られなくなる前に、データの移行を進めなくてはいけません。Scrapboxには全ページの本文をJSONでエクスポートする機能がありますが、その中身はScrapboxの独自記法で書かれたテキストとなっているため、すんなりとはいきません。この問題を解決しつつ、関連ページやインクリメンタル検索機能など、Scrapboxというツールのニュアンスをできるだけ保っての移行をするために行った工夫についてお話ししました。
SUZURIの奥地に向かう活動について
horiyuとugoが「SUZURIの奥地に向かう」という活動の話をしました。 SUZURI事業部で毎週水曜日夕方に、気になった実装の仕組みを調査したり、関わった実装を共有したりする会です。 気になった実装を一緒に調べられるだけでなく、調査した結果をナレッジとして残しておけるので、今後開発にジョインする人にとっても良い活動になっています。
2人で開催している会ですが、先輩のエンジニアの方が参加した時には、調査しきれなかった実装について教えてもらっています。
sqldefにコントリビュートした話
ホスティング事業部の@matsusukeです。 ホスティング事業部で開発中のプロダクトでは、スキーマの管理ツールにsqldefを用いています。 開発に必要な機能がsqldefでサポートされていなかったため、コントリビュートを行いました。
PTFではsqldefの簡単な紹介とコントリビュートに至った経緯、改修内容について話しました。
データベースのバックアップ有効性確認のための action の導入事例と導入方法
takutaka が、データベースのバックアップがきちんと取れてリストアできるのか?というのを確認するツールを作った話をしました。
リストアできないバックアップを取り続けていた!ということが防げます。
いろいろな事業部で使ってもらえそうであったので、使い方やユースケースを紹介した形になります。
以下のリポジトリで公開しているので、もし使いたいなと思った方がいたら見てみてもらえると嬉しいです。(README かきます…)
https://github.com/takutakahashi/database-restore-action
通知トリアージの側面からみたWazuh再入門
k1lowが、セキュリティ監査基盤として導入しているWazuhの再入門を話しました(Wazuhについてはこちらをご覧下さい)。
Wazuh自体は広く導入されていますが、Wazuh以外にも「Wazuhをより活用していくためのエコシステム」がセキュリティ対策室によって提供されてます。
「もっと活用していこう」という啓蒙の意味も込めて、あらためてWazuhとWazuhをとりまくエコシステムの紹介をしました。
Organization に README を置いた話
先月入社した @yulily です。 今回は業務で使用している GitHub Enterprise で、参画したプロジェクトの Organization に README を置いた話をしました。
リポジトリの数がとても多いため、情報をまとめた README を置き簡易なドキュメントやショートカットとして扱っています。
作り方はとても簡単で、Organization に .github という publicリポジトリを作成し、(member のみに表示したい場合は .github-private という名の privateリポジトリ) ルートに profile ディレクトリを作成、その中に README.md を入れば Organization のプロフィールページに表示されるようになります!
個人でも同じことができ、ユーザー名のリポジトリを作成しルートに README.md を置けば表示されるため、まだ追加してない方はお気軽に試してみてはいかがでしょうか!
入門NewSQL
仙台に住んでる @gurasan です。 今回の発表では個人的に気になっているNewSQLについてSQLやNoSQLでは得られなかった可能性について発表しました。 SQLとNoSQLのいいところバランスよくとった技術要素となっており個人的にも大変注目している技術の一つとなっています。 内容の詳細につきましたはこちらをご覧いただければと思います
まとめ
今回もPTFでは、登壇者それぞれが業務で得た知見を中心に技術的な学びや発見などをざっくばらんに紹介してくれました。 このような会を通じて、専門領域ではないけれども、面白そう!だったり、興味を持った!などの影響を与え合っています。 少なくとも開催中のSlackコメントは盛り上がっています。 PTFで発表されたタイトルを見て、もっと詳しく知りたい!自分も一緒に開発したい!と思った方は、ぜひ採用ご応募お待ちしております。