GCP cloudnative

Google Cloud認定Professional Cloud Developerを取得しました

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こんにちは、SUZURI事業部で新卒2年目Webエンジニアのyukunです。

最近、社内ではGoogle Cloudの勉強や認定資格を受験する機会がありました。

そしてエンジニアから研究者、CS室のパートナー(社員)まで幅広い職種からそれぞれ自分の業務に近い資格を受験し、次の通り合計15名合格しました。素晴らしいですね!

  • Associate Cloud Engineer: 3名
  • Professional Cloud Architect: 5名
  • Professional Cloud Developer: 2名
  • Professional Data Engineer: 1名
  • Professional Machine Learning Engineer: 4名

そこで、この記事では私が取得したProfessional Cloud Developer(以下PCD)について紹介します。

また、他の資格について次のサイトに詳しく書かれています。

認定資格  |  Google Cloud

  1. PCDとは
  2. 試験へ向けてやったこと
  3. 試験について
  4. おわりに

PCDとは

PCDはGoogle Cloudを用いたクラウドネイティブなアプリケーション開発の能力を評価するものです。私は普段からWebエンジニアとして働いており、アプリケーションの設計からデプロイ、管理を行う業務をしているのでこの資格を受験しました。

認定資格では具体的に次のような能力が評価されます。

  • スケーラビリティ、可用性、信頼性に優れたクラウドネイティブ アプリケーションの設計
  • アプリケーションのビルドとテスト
  • アプリケーションのデプロイ
  • Google Cloud サービスの統合
  • デプロイされたアプリケーションの管理

Professional Cloud Developer 認定資格  |  Google Cloudより引用

受験するにあたり必須条件はありませんが、推奨される経験として業界経験が3年以上、Google Cloudを使用した設計管理が1年上とされています。

また、完全な試験範囲については次のサイトで公表されています。

Professional Cloud Developer 認定試験ガイド | 認定資格 | Google Cloud

試験へ向けてやったこと

試験前の私の経験は、実務ではGCPに触れる機会がほとんどなく、社内研修でBigQueryを使ったり個人的にCompute Engine, Cloud Run, Firestoreなどを少し使ったことがある程度でした。

また、エンジニアとしての実務経験も2年と推奨される経験より少なくGCPについてもあまり知りませんでした。そこで試験へ向けてしっかり勉強するためにCourseraというオンライン授業でPCDの試験範囲のコースを以下の5つをやりました。

これらのコースでは、動画でのGCPのプロダクトやベストプラクティスの解説があり、その後Qwiklabsというハンズオンができるサイトで実際にGCPを使いながら学べます。解説の後に自分で触ってみることでそれぞれのプロダクトの特徴や自分の普段の開発でどのように使えるかの理解を深めることができました。

また、章ごとに理解度を確認する小テストがあり、これが基準以上正解することが求められるので、不正解になったところはしっかりと見直す機会があったのがよかったです。

ちなみに、Courseraのシラバスに終わるまでの目安の時間が書いてありますが、実際にはもっと短い時間で終えることができます。私はこの5コースを2カ月間の週末に数時間程度やる形ですべて終えることができました。

さらに、Google Cloudのサイトに模擬試験があるのでこれを2回ほどやりました。 この模擬試験は本番に近い問題形式なので、数は少ないですが慣れておくために試験前に必ずやっておくといいと思います。

これは余談ですが、ペパボでは”ふつうの開発”という言葉があり、GitHubでコードを管理し、テストコードを書いてCIで実行、さらには本番環境のログやモニタリングツールを活用するということを普段から行っています。

Google CloudではGitリポジトリはCloud Source Repositories, CI/CDはCloud Build, ログやモニタリングはCloud Logging, Cloud Monitoringなどというように、普段自分が使っているツールとGoogle Cloudのプロダクトを関連させて覚えることができたので、この辺の学習コストは非常に低く感じました。

ペパボの”ふつうの開発”について詳しくは次のブログ記事に書かれています。

ふつうの開発と TDD ワークショップ - Pepabo Tech Portal

試験について

試験はオンラインとテストセンターへ行くという2つの選択肢がありますが、私はテストセンターへ行き受験しました。試験を受けるにはWebサイトから予約しておく必要があるのですが、私のときは2週間前だと予約できる日にちが少なかったので1カ月前くらいから予約をしておくと希望日に受けられる可能性が高いと思います。

そして、試験当日はテストセンターに予約のメールを印刷したものと指定された身分証のうち2つを持っていきました。私のときは予約時間の少し前に着いた場合でも受付が空いていれば特に待ち時間はなく試験を開始することができました。

試験内容については詳しく書けませんが、公表されている通り50~60問の選択問題を2時間で解答する形式になります。 私の場合は見直しを含めて80分ほどで全て解答することができました。これは、分からないものに関しては時間をかけ過ぎずに消去法で答えていくスタイルがよかったのではないかと思います。

合格点や基準については公表されていませんが、試験終了後に正式ではないものの合否結果がわかります。 後日、認定証のメールが届くのでこれを受け取って正式な合格になります。

おわりに

PCD取得後はGoogle Cloudを活用したアプリケーションを開発や管理ができる体系的な知識が身につき、業務で活用できる自信がついたと感じます。さらに、私が働く部署にもGoogle Cloudで動いているロールがあるので今後対応できる業務の幅も広がりました。

また、Cloud SpannerやAPI Gateway, Cloud Pub/Subといった私が普段の開発で触れない技術スタックを学んだり触ることができたので試験勉強も楽しく感じました。

この記事を読んでいる皆さんもGoogle Cloudの体系的な知識を身につけたいときは認定資格をぜひ受験してみてください。

また、ペパボ研究所のパートナーが取得した認定資格についてもブログ記事があるので興味があればご覧ください。

Google Cloud認定資格のProfessional ML EngineerとProfessional Data Engineerを研究員が取得しました。