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「大臣」を任命して重点課題の解決を

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技術責任者の@kenchanです。先月はRubyKaigiとPHPカンファレンス2022というin-personなカンファレンスに参加し、久しぶりにたくさんの方とお話ができてとても楽しかったです。さて、本記事ではEC事業部のチャプターの1つであるエンジニアリングマネジメントチャプターでの活動である「大臣」制度を紹介をします。

「大臣」制度の狙い

皆さんは「大臣」と聞いたときにどのような人、役割を思い浮べますか?日本であれば内閣の構成員である国務大臣をイメージするのではないでしょうか。現在の日本国における大臣はどのようなものがあるのか大臣・副大臣・大臣政務官 - 内閣府で見てみると、省庁の名前がついている大臣だけではなく、重点政策のようなものにも「担当大臣」という役割がついています。EC事業部における「大臣」はここでの「担当大臣」のように、現在の事業部における重点課題の解決を主導してもらうことを目的として任命をしています。

また、大臣を任命する重点課題は中長期の課題を中心をしており、期間中の属人化を防ぐ狙いもあります。長い期間特定の業務に従事すると、どうしても業務内容と人が強く結び付いてしまうことがあります。業務やミッションが結び付く先を個人ではなく役割にすることで、中長期の課題を代替わりしながら取り組むこともできるようになるのではないかと期待しています。

実は、社内では同じような仕組みで属人化をうまく防いでいる例がありました。カスタマーサービスのチームでは「大蔵省」というお金に関する業務を行う複数人からなるグループがあります。以前から、このネーミングのよさと機能性はすばらしいと感じていて、今回の「大臣」制度を運用するにあたっても参考にさせてもらいました。

アウトプットの総量を増やす「アウトプット大臣」

2022年10月現在、EC事業部では2名の大臣を任命して課題解決に取り組んでいます。ここでは、その内の1名である「アウトプット大臣」を紹介します。

GMOペパボではわたしたちが大切にしている3つのことにもあるようにアウトプットを推奨しています。ソフトウエアエンジニアのアウトプットはサービスやツール、オープンソースなコード、技術記事、プレゼンテーションなど多岐にわたりますが、日々の業務に取り組みながら、アウトプットの機会をさがし、実際に行うというのは最初から全員ができるものでもありません。

そこで、アウトプット大臣は事業部メンバーの技術的なチャレンジをウォッチしながら、アウトプットのきっかけを作り、EC事業部のアウトプットの総量を増やすことに取り組んでもらっています。

具体的には、各種カンファレンスへの登壇依頼やテックポータルへの記事執筆支援、社内向け日報の啓蒙といった活動をしてくれています。この記事も、EC事業部のチャプターについて記事を書くというアウトプット大臣の企画の1つとなっています。

大臣活動の支援する「閣議」

さて、大臣を任命しても適切なフォローがなければ、その活動を継続し結果をだすのは難しいでしょう。エンジニアリングマネジメントチャプターでは、週次の1時間のミーティングの前半を「閣議」と題して大臣の活動の支援を行っています。各大臣から最近の活動や、これからやろうと考えていることを共有してもらい、組織としてどういう支援が必要かを検討しています。

大臣の活動は、日々のサービス開発・運用にプラスアルファで行うものが多くなっています。また、大臣の任命が必要であるくらい難しい課題でもあるため、業務の合間に無理なく行うためには組織的な支援はもちろん、メンタリングやコーチングなど幅広い支援が必要になります。

エンジニアリングマネジメントチャプターでは、個々人のマネジメントスキルの向上につながる学習はもちろん、こういった組織的な活動への支援も行うことにしています。

おわりに

EC事業部ではチームを横断したチャプターという横串の組織構造によって、エンジニアリングやマネジメントのスキル向上に取り組んでいます。次回はフロントエンドチャプターのメンバーによる活動報告です。

ペパボのエンジニアリング組織に興味をもっていただけた方は、Meetyにてカジュアル面談も受け付けておりますのでぜひお話しましょう!

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