イベントレポート EC カラーミーショップ

「EC Tech Talk -カラーミーショップとSTORESを支えるチームづくりと開発の裏側-」開催レポート

イベントレポート EC カラーミーショップ

2022/05/26にヘイ株式会社さんと「EC Tech Talk -カラーミーショップとSTORESを支えるチームづくりと開発の裏側-」を開催しました。 このブログでは、当日の資料と登壇者のコメントを公開します。

【オープニング】カラーミーショップは私たちが作っています @kenchan

オープニングのトークでは、カラーミーショップを「サービス規模」「チーム」「アーキテクチャ」の3方向から2022年現在の現状をお話しし、最後に取り組んでいる技術課題をいくつか紹介しました。今年で18年目に突入するサービスですが、サービス自体もそれを支えている開発組織も、現在かかえてる課題にむけて変わっていっている様子がわかっていただけたらとても嬉しく思います。

大きくなるチームを支える技術 @ku00

チームづくりがテーマということで、私が所属するチームの変化を振り返り、エンジニアの視点からチームを支えるための技術や施策についてお話ししました。

嬉しいことに私が所属した頃と比べて現在では多くのエンジニアがいる中で開発ができていますが、開発メンバーの増加に伴い様々な問題を抱えるようになりました。それらの問題に対してチーム全体の動きを変えたり、定型業務の自動化に取り組むなど地味ながらも大切だと考えていることを紹介させていただきました。まだまだ改善の余地が残っている発展途上のチームではありますが、これからもチームが抱える問題と向き合いつつ、開発メンバー一人ひとりが気持ちよく開発できる環境を作っていけるように取り組んでいきます。

突撃となりのプロジェクト @hrysd

自身が別チームのプロジェクトへ助っ人として参画した際に考えた、プロジェクトを進めていくとはどういうことか、またチームメンバーの増減、リリースといったイベントに対し、チームのペースを維持するために実施した事を紹介しました。紹介した取り組みが、何かの気づきになれば嬉しく思います。

質疑応答

各人の発表が終わったあとは、試聴していただいた皆さんからの質問に答えていきました。ここでは、各質問に対する弊社の回答と紹介しながら、当日伝えきれなかったことを補足します。

Q1. 見積りにどれくらい時間をかけていますか?

プロジェクトの規模やそのチームで扱っているタスクの大きさにもよりますが、1スプリント分の見積りは早ければ1時間くらいです。ただし、技術的に本当に可能かどうかがわからないものなど、事前に技術検証が必要なものは1日から1週間程度調査の時間をとってから見積りをしています。(@ku00)

Q2. オンボーディングで工夫していることはありますか?

ペパボカクテルというエンジニア向けの全社共通のオンボーディングプログラムを実施しています。また、それと平行して各事業部でのオンボーディングを行っています。事業部のオンボーディングは、社内のドキュメンテーションツールに職種ごとのプログラムが記されており、オンボーディングのサポーターとともにそのプログラムを進めてもらいます。事業部のオンボーディングではいろいろな職種の人に関わってもらうことを意識しています。最も最近入社した方はディレクターの方ですが、エンジニアやデザイナーも参加してツールの使い方や仕事のやり方、会社の文化などを伝えていっています。

また、私がペパボカクテルで一番よいと思っているのは、かなり最初のうちにCTOとVPoEの2名にそれぞれ1on1を申し込んでもらっていることです。エンジニアのトップとも言える二人に、一番最初にチャットで直接話しかけるという体験を通して、わたしたちが大切にしている3つのことの1つでもある「みんなと仲良くすること」を感じとってもらいたいと思っています。

それに関連して、EC事業部のオンボーディングでは「はじめての体験をメンターが奪わないようにする」というのを意識してもらっています。オンボーディングの中には誰かに協力してもらわないと完了できないものもたくさんあります。たとえば「ある権限を得るために部長の承認をもらう」というようなものです。このとき、メンターが親切心から部長への声かけを変わりにやってしまうことがあります。これはよい振舞いにも見えますが、同時に「初めて自ら部長に声をかける」という機会を奪ってしまっているとも考えられるでしょう。オンボーディグを通して、より多くの人と仲良くなってほしいので、特に他の人と関わることはメンターがやりすぎないことが重要だと考えています。(@kenchan)

Q3. ヘイさんの発表でプロトタイプを捨てるという話がありましたが、どれくらいの量を捨てましたか?

回答はヘイさんのブログを参照ください。

Q4. お問い合わせの対応・運用はどのようにしていますか?

ECプラットフォーム事業は、ショップオーナーさんの商売を支えているということもあり、問い合わせの内容は多岐にわたりますし、温度感も本当にさまざまです。カラーミーショップでは、数年前にCRE(Customer Reliability Engineering)チームを組織し、技術的な問い合わせの一次請けをしてもらうことにしました。以前は、各チームが当番制で問い合わせの対応をしていたのですが、チーム・メンバー間のノウハウの蓄積が難しかったり、他チームの行った変更に関する問い合わせの回答に時間がかかってしまうなどの課題がありました。

現在もCREチームですべての回答ができているわけではありませんが、わからないことは各チームにエスカレーションしながら、CREチームの中で技術的な問い合わせに対応するためのノウハウをためることはできているように思います。 (@kenchan)

まとめ

ヘイさんの資料も含め、今回のイベントの資料はconnpassページをご確認ください。

また現在EC事業部ではエンジニア積極採用中です!今回のイベント以外にも、1年以内に入社したエンジニアが登壇予定の座談会を6/2,6/28に開催予定です! ご参加お待ちしております!