データアナリスト プロダクトマネージャー

SUZURI初のデータアナリスト入社から2ヶ月経ったので、振り返ってみた

データアナリスト プロダクトマネージャー

みなさんこんにちは!SUZURI事業部プロダクトチームでプロダクトマネージャー(以下、PdM)をやっているみるてぃ(@_mmakiyama)と、データアナリストのOPERA-sanです。 今回は、SUZURI初のデータアナリストとしてOPERA-sanが入社してくれてからかれこれ2ヶ月経過したので、データアナリスト入社後にSUZURIのチームがどう変わったかという話をしていきたいと思います。

ざっくりした数値でやりくりしていたデータアナリスト不在時代

みるてぃ: 今までは、施策に関する効果検証や現状のデータを踏まえた方針決めなどは、主にPdMが中心となって行ってきていました。 Google Analyticsなどのツールを用いた分析はもちろん、SQLで簡単なクエリを書いて分析する…といったことはこれまでもやってはいたものの、データから隠れた事実を発見し、マジックナンバーとなり得る数値を導き出す…といったところまではなかなか実現できず、事業部の方針に関わるような新たな事実の発見をするに至らない…というところが大きな課題だと感じていました。

また、見たい数字を出したいと思ったときに、クエリが複雑だと自分では作業に時間がかかってしまったり、場合によってはエンジニアリソースを割くこともあり、各職種が本来集中すべきタスクになかなか取りかかれない、といったことも悩みのひとつでした。そのため、データアナリストが入社してくれたら、マジックナンバーの発見やセグメント分けされたユーザーごとの行動傾向など、自分では簡単には出すことができない数値をデータアナリストの分析スキルを持って出していただくことで、プロダクトの新たな改善指標を発見したい、と思っていました。

SUZURI初のデータアナリストの入社にあたって、お互い抱えていた不安は「コミュニケーション」と「データへの姿勢」

みるてぃ: 最初は正直、

  • 「PdMが欲しいデータをお願いして、データアナリストが出すだけ」といったような、受注/発注関係のようになってしまわないか
  • 宝の持ち腐れならぬ、データアナリストの持ち腐れにならないか

…というところが心配で、他社のデータアナリストとPdMの付き合い方のセミナーに参加したりしてました。(笑)

▼はじめてのコミュニケーション。開口一番出てきた「因果推論」という言葉にビビる様子

causal inference

正直「因果推論」という言葉が出てきたときは、普段使わない言葉すぎて「今後うまくコミュニケーションしていけるのか…?」と不安になったのは今では良い思い出です。

ただ、実際一緒に働いてみたら、最高のデータ活用ライフが待っていた…ということはこの後お話しします。

OPERA-san: 事業部内にデータアナリストが不在ということで不安はありました。また、事業部のデータに対する理解や考え方についても、どういった状況なのかということも気になっていました。というのも、前職ではデータ活用を推進したい会社様と打合せをする機会が多くあり、その中でDWH(注:データウェアハウスの略)やBIツールを導入し運用させることについてはタスクやスケジュールが決まっていくのですが、いざDWHやBIツールを導入し、データアナリストを新たに採用したは良いものの、「組織的にデータ活用を推進するにはどうすればよいか?」という課題に先方の担当者がよく頭を悩ませていたのを知っていたからです。

そうなってしまう大抵の理由は、上層部だけがデータ活用に興味を持っていて、いざ活用を任される現場担当者との間でデータ活用の必要性に関する認識や知識が一致していないことにありました。「データを活用して売上を上げる!」という言葉は当たり前になりすぎて、肝心の「なぜデータを活用するのか?」が現場に伝わっていないことは大いにあります。だからこそ、データの必要性を伝えるにあたり、SUZURIのパートナーの方々とどうコミュニケーションをとっていくかは入社前はじっくり考えていました。

また、現場ではそれぞれのパートナーの日常業務が忙しすぎて、データ分析は専門家に任せっきりになるのではないかという不安もありました。データ分析の結果は必ずしもよいことばかりではないので(むしろ、改善すべき面が見える化されることのほうが多い)、データ分析の結果に対する嫌悪感や業務の効率化による作業の変更への不快感も少なからずあると思っていました。そのため、データアナリストのミッションは「事業部の売上を伸ばしていくための施策の意思決定を支援すること」と「組織的にデータ活用の文化を構築すること」である、と入社時よりSUZURI事業部内のパートナーに伝えていくことで、少しでも不安の解消(私自身も含めて)になればいいな~と考えていました。

データアナリスト入社後、最も変わったことは「思い込みからの脱却」

みるてぃ: 最初は付き合い方に不安がありましたが、いざ入社していただいたら、今までお皿を手洗いしていたところに食洗機が登場したような気持ちになりました。(笑) OPERA-sanが入る前後の最も大きな差は、「思い込みからの脱却」です。重要視していたKPIと売上との相関が実はあまりないことが発覚したり、知り得なかった特定のユーザーセグメントの行動を知るなど、「SUZURIってこうだよね」という思い込みが高度なデータ分析によって打破されることがもうこの2ヶ月ほどでたくさんありましたね。

今まで腰が重くなりがちだったダッシュボード作成や高度な分析について、ものすごいスピードで作成・共有をしてくれるので、どのチームも常にデータを見ながら仮説出しや意思決定ができる環境になったのもかなり大きな変化だと思っています。 また、今までなら自分で頑張って書いてたSQLのクエリも、(すぐ出せるものは引き続き自分で記述しますが、)複雑なものについては考える前にデータアナリストに作成をお任せすることで、本来PdMとしてやるべきことに集中できるようになり、とにかく助かっています。

▼しっかりダッシュボードを作成してもらうこともあれば、気になる数字をシュッと出してもらうことも。

Slack conversations

OPERA-san: いざ入社してみると、当初考えていた不安要素は現場で感じることはなかったです。(むしろ、何かやってくれるという期待感を感じることが多かったです (笑))入社後に感じたこととしては、

  • 各チームのパートナーがデータ活用を業務に取り入れようとMTGに参加し、積極的にアイディアを発言している
  • データ・アナリストに分析を一任するのではなく、ダッシュボードを実装したら各パートナーが数字から意思決定をしようとしている
  • ペパボの雰囲気としてコミュニケーションの敷居が高くなく、日常業務で忙しい中、データ活用の雑談会にも参加してくれた

等々、データアナリストとの関係を「数字の抽出の依頼 ⇔ 数字の算出」だけで終わらせないようにする意思を感じました、非常にありがたいことと思います。PdMとの業務が「施策の効果検証のためのデータ活用」のみではなく、「施策の企画からデータを活用し、沢山の仮説をたてて、どの購入者に効果的か、購入単価はどのくらい上がるか等を効果検証することで、施策の結果を次回以降に活用している」ことも特筆すべきことです。

一緒に働く上で、お互い心がけてること、意識したこと

みるてぃ: とにかく戦略や施策の立案段階からデータアナリストを巻き込むことを意識しています。そもそも考えていた前提や分析の切り口が誤っていたり、別の視点が必要だったりすることは往々にしてあるので、そういったことが起こらないようにするためにもまず課題と現在考えている仮説をまず共有した上で、意見を聞いています。また、データアナリストが分析のプロである一方で、ユーザーやプロダクトの理解、戦略策定についてはPdMの専門分野です。なので、データを出してもらっておしまい、ではなく、データを一緒に見ながら、PdMの視点で新たな仮説を考えたり、サービスの方向性について意見を交わし、次のアクションまで決定するようにしています。

OPERA-san: まず、数字に対する思い込みの撤廃やハードルを下げる取り組みをしました。「データ分析とは~此れ如何に」みたいなMTGを実施しても誰も来ないと思いましたので、データに関する雑談会を開きました。内容は「データ分析に期待すること」や「現状の業務でうまくデータを活用していないため何を改善したいのか」を参加者で協議することから始めて、次に簡単にデータを集計し、可視化した結果をみてもらうことで、可視化すると「何がわかるのか」・「業務にどう活用するとよいか」ということを参加者と楽しみながら雑談しました。

▼SUZURIの数値について、クイズ形式にすることで、数字に対してのハードルを下げ、かつ、思い込みから脱却できるような取り組みも行いました。

suzuri quiz

雑談会を重ねた結果、各チームと詳細なデータ分析結果を共有するMTGを週次で実施することになったのは言うまでもない帰結です(笑)。 PdMと仕事をする上で意識することは、

  1. コミュニケーションを一方通行にしないこと
  2. 分析の目的や背景を曖昧にしないこと
  3. 仮説・検証の結果に「現在のデータでは結論が出ない・傾向は発見できない」ケースがあるのを理解してもらうことです。

PdMの判断材料を提供するのがデータアナリストの仕事の一つですが、間違った判断をさせないこと、迷わせないことも仕事と考えています。また、みるてぃの優れた仮説立案能力を十分に活かすために、時間のかかる複雑な条件でのデータの加工・集計・可視化、詳細な分析を私が引き受け、検証結果についてはお互いに意見を交わす進め方をしています。検証に多くの時間を割けないPdMと常に進化するプロダクトの全体像の把握に時間を割けないデータアナリストがそれぞれの強みを十分に活かすための進め方と思います。

今後SUZURIでやっていきたいこと

みるてぃ:OPERA-sanが入社してくれてから、かなりデータドリブンな組織になってきたなという実感はあるのですが、ビジネスサイドはもちろん、エンジニアやデザイナーも含めて全員がデータに興味を持ち、定量的・定性的どちらの観点も踏まえた上で議論ができる組織になりたいと思っています。そのためにも、日常的にデータを見る体制を整えたり、仮説やKPIの策定が誰でも行えるようなフォーマット作りなどをすることで、自分を含めた事業部のパートナー全員のデータリテラシーを向上していければと思います。

また、データアナリストと一緒に高度な分析による勝ち筋の探索は引き続きやっていきたい…のですが、如何せんデータアナリストが足りません!ので、一緒にゴリゴリ分析してSUZURIを改善してくださるデータアナリストを絶賛募集しています!!少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひ採用フォームか、自分のTwitterDM(@_mmakiyama)でも構いませんのでご連絡いただけたら嬉しいです!

OPERA-san: データ分析の結果を共有し、みるてぃ(PdM)や各チームのディレクターに「へ~」、「おもしろい!!」といわれている内はまだまだかな~と思っています。結果から原因を推論することや「Aの条件でBがプロダクトをC点購入する確率はD%です。したがって、売上シェアがX%のYをセールの対象にすると+Z円の利益が期待できます。」という会話が当たり前になるために、今後も双方向のコミュニケーションを意識しながらデータ活用の文化を構築していこうと考えています。また、自身の仕事の中心となっているデータマイニングも今後のサービスの成長には欠かせないため自己研鑽する毎日です。

SUZURI事業部内のデータアナリストは決して一人ではなく、有能なPdMや情熱と向上心を持ったパートナーとともにサービスの成長に取り組んでいます。分析力を武器にさらなるサービスの成長を推進するために、新たな仲間を募集していますので、少しでも興味をお持ちになりましたら採用フォームからご連絡いただけると望外の喜びです。