採用 Talentio

もっとおもしろくできる!採用活動を支える技術

採用 Talentio

なぜ、採用活動に対する技術的支援が必要なのか

こんにちは、この季節になるとまとわりつくような暑さと共に、友と過ごしたあの日々を思い出します、あなたの心のUber EatsことP山です。

ペパボでは採用管理システムとしてTalentioを採用しています。この記事ではTalentioのAPIを用いた取り組みを紹介します。

P山はペパボの技術基盤チームに所属しており、普段はペパボ全体で利用される基盤の開発、導入、運用、または時に事業部の困りごとを傭兵的に解決するような仕事をしています。

そんなP山がなぜ採用活動に対する技術支援をするかというと人材は企業競争の源泉であること、またペパボに興味を持ってくれた応募者がペパボに入る入り口となる採用活動において、ペパボの良さを感じて欲しいと思うからです。

技術を行使して、主に自動化を進めることで、本質的な採用活動にペパボの優秀な採用チームが時間を使えるようになることで、応募してくれた方に対してよりペパボのことが伝わったり、採用チームの迅速な対応ができるようになると考えています。

それでは具体的な取り組みを紹介します。

選考結果記入のリマインド

ペパボでは採用にあたり書類選考、複数の面接を行います。それぞれのフェーズごとに選考担当者が評定を行い、合否を決定します。それらの活動はTalentioとSlackを用いて行われます。

読者の皆さんもご経験があるかもしれませんが、選考は担当者の日常の中で行われます。業務が繁忙であったり、お昼ご飯が美味しすぎてお昼休み後についつい選考結果の記入を忘れることがあります。人類は忘れることが常であるため、選考結果が記入されてない選考を対象に選考担当者にトーク通知を行なっています。

選考結果のリマインドトーク

ペパボでは11時と15時に選考担当者にリマインドし、リマインドされた事実を共有チャンネルにも投稿しています。

選考結果のリマインドをした投稿

共有チャンネルに投稿するのはなぜかというと、採用チームから見ると選考担当者に早く結果を記入してもらい、応募者に迅速に連絡したいので、ついついリマインドしたくなります。自動でリマインドしている事実が視認できないと情報の非対称性が生まれ、ついつい手動でもリマインドしてしまい、採用チームは重複リマインドの無駄が生まれ、選考担当者は度重なるリマインドをうけることになるので煽られているような印象を受けることもあるかもしれません。

これらを未然に防ぐために共有チャンネルに投稿することで情報の非対称性をなくしています。

面接時刻のリマインド

ペパボでは先日プレスリリース(GMOペパボ、全社でテレワークを基本とする勤務体制へ移行 〜withコロナ時代における経営スタイル「新しいビジネス様式 byGMO」に基づき多様な働き方に対応〜)した通り、全社員がリモート勤務を前提として企業活動を行っています。その場合、面接も原則リモートとなり、選考担当者は基本的に自宅での面接となります。

この場合においても、作業に没頭してしまったり、鍋に火をかけたままで吹きこぼれてしまい、慌てて気が動転してしまい、結果的に面接の予定を忘れてしまうことがあると思います。

そういったことを未然に防ぐために、面接の10分前に自動でトークでリマインドするようにしています。そうすることで

面接のリマインドトーク

「10分後に面接だし、鍋を火にかけるのはやめておこう」

と、思うはずです。

またこちらも選考結果と同じく共有チャンネルにも通知した事実を投稿します。

面接のリマインドをした投稿

さらに、この際にTalentioの選考詳細画面のURLを合わせて通知するので、選考担当者も最悪、鍋を片付けた後にスムーズに面接に入ることができます。(通知したのに鍋を火にかけたんですね?)

もちろんOSSで公開しています

これらの仕組みを提供するソフトウェアはRubyを用いて実装され、OSSとして pyama86/talentio-notifier にて公開しています。この記事を読んで活用したいと思われた方はぜひ導入してみてください。Kubernetesのマニフェストも公開しているので、Kubernetesを利用していればそのまま使うことができます。もし導入に際し、ビジネスルールなど困った箇所があればGitHub Issueでご連絡ください。

最後に、火に鍋をかけたまま仕事をするのは大変危険です。火を扱う際は目を離さず、しっかりと管理しましょう。