デザイン インタビュー

ペパボデザイナー巡り、実力派minneデザイナー「きでりん」に聞く

デザイン インタビュー

こんにちは。GMOペパボEC事業部のシニアデザイナー おやまだ @chocolatina です。この連載記事ではペパボのデザイナーたちに突撃してインタビューを行っています。デザイナーたちのユーザーへの熱い想いを聞いていきたいと思います。

今回は、minne事業部で活躍中のきでりん @kii0719 に、これまでの経歴やminneでのお仕事のお話を聞いていきます。

minneとは?

minne」は、ハンドメイド作品を「買いたい人」と「売りたい人」をつなぐサービスです。 パソコンやスマートフォンを使って、作家さんから作品を直接購入することができます。

いつもチームから頼りにされるきでりんは、どのように仕事を進めているのでしょうか。


- おつかれさまです。まずは、簡単に自己紹介をおねがいします。

木寺 智紀(@kii0719です。みんなからは「きでりん」と呼ばれています。最近面白かったアニメは「シュタインズ・ゲート ゼロ」です。

きでりん

- アニメお好きなんですね。シュタゲは本編しか観てないのでゼロも観てみます。

ぜひぜひ。

- ペパボにはどういった経歴で入社されましたか?

もともと、大学では学校の先生になるつもりで勉強していたのですが。大学3年の時に、先輩から地域のフリーペーパーに参加しないかと誘われて。そこからデザインの勉強を始めて、 広告代理店でアルバイトすることになりました。2年ほどそこでアルバイトしながらWebの勉強もしました。福岡でシステム会社のweb担当になることになり、楽天のショップの管理や会社のディーラーのサイトなどを構築しながら、データベースやPHPなどシステムの勉強もしました。

- おお、幅広く勉強したんですね!

はい。MovableTypeやWordPressなどが流行っていた時代ですね。独自CMSを作ったりもしました。そこで、グーペを見て、グーペって使いやすいなと思って参考にしたりもしました。そうこうしているうちに、ペパボのデザイナーの中途採用が始まりまして。

- 中途で受けてみたんですね。8年前ぐらいですかね。

そうですね。面接は楽しくて、気がついたら2時間経っていました。もともとは福岡採用で、採用後は、ホス(ホスティング事業部)での仕事をしていました。minneの積極投資フェーズで部署異動になり、それから東京に来ました。

最近のお仕事

- 最近、印象的だったお仕事は何かありますか?

そうですね。minneの Instagramショッピング機能導入ツール の開発をしました。この機能を使うと、Instagramの投稿写真からminneでショッピングが簡単にできます。

Instagramショッピング機能導入ツール

- 便利な機能ですよね。この開発に至った背景を教えてください。

作家さんからしたら、新しい作品が出来たらすぐに、ファンにお知らせしたいですよね。しかしながら、もともと、作家さんがInstagramで集客しようとすると、Instagram内のプロフィール文章に、作家ページへのリンクを貼るぐらいしか出来なかったんですよね。購入者側も、いちいちプロフィール文章からリンクを踏まないといけない。それでも結構アクセスがあって。

- そんな手間を踏んでもPVが高いと言うことは、需要があると言うことですもんね。

そうなんです。と同時に、Instagram自身にショッピング機能がつくようになり、これはminneでもできるように開発しないとな、という感じでした。

開発工数とユーザビリティのバランスをとる

- この開発で苦労した点は何ですか?

苦労ですか。全体として楽しかったですが、大変だったのは、リリースまでの期間が短かったことですね。システムの前提として、ユーザー(作家さん)がInstagramショッピング機能を使うためにはFacebookでカタログ登録が必要です。そのため、カタログにminneで出品してる作品を、作家さんができるだけ簡単に登録できるようにしたかったのですが、その仕様についてはいくつか案が考えられました。

- なるほど。どのような仕様案があったのですか?

「梅プラン・竹プラン・松プラン」と呼んでいたのですが。梅プランはこのように、csvダウンロードで手動で登録してもらう形。

梅プラン

竹プランは、フィードを発行してそれで更新してもらう形。

竹プラン

案を整理して見える形にし、まずはチームでその擦り合わせを行ってから開発に進んだことで、手戻りのないスムーズな開発を行うことができ、スピーディな提供を行いました。本当は、松プランと言う「API連携で自動で更新される形」も考えられたのですが、開発工数との兼ね合いで実現できませんでした。

- 今後も期待ですね。

そうですね、ゆくゆくはAPI連携を実装し、作家さんにさらに優しい仕様にしていきたいなと個人的には思っています。

- このような仕様を自分の頭の中で組み立てられるのは、やはりシステム側の知識があるからと言うことですね。この機能について、作家さんの反応はどうですか?

えーと、ちょっと待ってくださいね。(画面で、クエリを叩く…)なるほど、現在(10/15)までに、累積で約6800人の作家さんがこの機能を利用してくれています。これだけの人数に届く機能を開発できて嬉しいです。

- あ、自分でクエリ叩けるんですね。

はい、新卒時代の貯金があるので、ここらへんも、なんとかやっています。

- 普通にすごいことサラッとやってるのに、いつも謙虚ですね、きでりん…。

いつも謙虚なきでりん

ユーザー体験への考察から、裏側の事情を考えたスピーディな実装を行うことが出来る、ベテランデザイナーきでりん。今後の活躍にもご期待ください!