開発プロセス

ペパボにおけるpyama of the year制度(未承認)について

開発プロセス

春はあけぼの、秋はpyamaことホスティング事業部のP山です。こんにちは、こんにちは。

今日はGMOペパボで最近空前絶後のブレイクを記録している、pyama of the year制度について紹介します。

pyama of the yearとは

筆者の毎週水曜日の15時から17時をペアプロ、ペアオペの予約時間とし、ホスティング事業部のエンジニアが困っていることを一緒に解決したり、ターミナル環境の整備や、キーボードを見ずにタイピングすると生産性が高いことをお伝えしたりしています。

またpyama of the yearの意味をよく聞かれるのですが、これは昔、日本カーオブザイヤーを見た筆者が、 車になりたいという願望 を抱いたことから、pyama of the yearとしています。要するに車です。

なぜやるのか?

筆者が普段仕事をしていて、ある気づきがあったことがきっかけです。

ある日、オフィスを散歩しながら事業部に所属するエンジニアの仕事を眺めていると、筆者が以前に体験したことや、考えると3秒くらいで解決出来るような課題に数日かけて対応していたり、悩んでいることが多いことに気が付きました。またそれらの課題設定が適切でない場合も多く見られました。

そして、そういったときに、以前より広く言われていることとして、まずは自分で考え、調べて、わからなければ人に聞くべきである、人の時間を安易に奪ってはならないったような考え方が多くの人に根付いているように思えました。

エンジニアの仕事は日頃から課題解決の連続であり、中には本質的な課題もあれば、無視できるような課題もあるでしょう。本質的な課題を自身で考え、解くことによって力がつくといった側面はもちろんあると思いますが、取るに足らない内容の課題も多くあります。そういった場合に、筆者としては、人に聞いてすぐに解決できるような課題は、もう人にすぐに聞いてしまって、速で解決することで、本質的な課題に取り組む時間を増やすべきであると考えました。

そして、それをなるべく引き出しやすくするために、pyama of the yearとして時間枠を設けて、利用者が聞きやすいような状況を作り出しています。

また一緒に作業をすることで、その人の生産性を落とすような癖のようなものを都度指摘するようにしています。例えば人によってはファイルを編集するたびに閉じてしまう、pecoを利用してない、historyを活用できていないなど、意外と一人でやっていると気づかないことは多くあります。それらの気付きを伝えるだけで、生涯の生産性は大きく変わってきます。

of the yearは流れへ

筆者がこういった取り組みを行い、キャッチーなネーミングをしたことでペパボ全体で 〜 of the year の流れが出来てきました。

中には車とは関係のないof the yearも存在し、それは見つけるたびに筆者が注意しているのですが、まずは流行ることが大事なので今は大目に見ている状態です。職位の高いエンジニアとともに作業をすることで、生産性を高めつつ、教育効果を高める施策として、御社もof the year制度の導入を考えてみてはいかがでしょうか?