こんにちは!minneでデザイナーをやらせていただいております、まいどんです。
ハンドメイド作品を展示・販売・購入できるminneでは、全国で活躍する作家さんが集まって対面販売を行う「minneのハンドメイドマーケット」をはじめとしたイベントを多数開催しています。
チラシやノベルティなどオフラインの制作物が大量発生して毎回てんてこまいになりますが、
今回はそのイベント後に頑張って作っておくと未来の自分とチームがきっと喜ぶ 「イベント制作物まとめ」 についてご紹介します!
「イベント制作物まとめ」とは
そのイベントを通して作ったものをまとめておく、イベントのポートフォリオのようなものです。
なんのためにつくる?
今後のイベントで何を用意すれば良いのか、前例ではどうしていたのか、を忘れないために作っています。
どんなことを書くの?
私が普段作っている「イベント制作物まとめ」に記載しているのは以下のような感じです。
まず冒頭に
- イベントの概要
- メインヴィジュアルやロゴ
- 開催場所
- コンセプト
- 試みやKPIなど
そして各制作物ごとに
- 制作物名
- サイズ
- 紙の種類・部数
- 入稿先
- 関連issue
- PDFでURL部分にリンクを設定すると便利です
- デザインのスクショ
- 現場での使用場面の写真
- 本番会場でその制作物がどんな見え方・使われ方をしていたかはとても大切なので載せています。ふりかえりを行うことを見越して本番会場ではイベントの様子はもちろん、制作物自体も撮影しておきましょう。
そのほか
- クーポンであれば使用率、計測付きのQRコードを載せていたならばその数値
- 目立ったKEEPやPROBLEM
- 例えば:「SNS拡散が目立った」「会期中に紛失してしまった」など
- リンク集
- 例えば:制作スケジュールのスプレッドシートや、すぐに見つかると助かるリンクを貼っておきます
内製しきれない制作物を外部の会社に発注する際に先輩が作ったデザインレギュレーションや、 会場で写真を撮影していただくカメラマンさんにお渡しした希望カット表なども、pdfの置き場所と共に記載しています。
1つフォーマットを作ってしまえば、あとは文言と写真の差し替えでどんどん作れますよ!
こんなよいことがあります
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イベントキックオフ時に制作物まとめに目を通しておくことで、「この事態は予想してなかった!解決するために急いでPOPを作らないと」などの 突発的なタスクの発生を軽減できます。
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「前回何部刷ったんだっけ」「サイズどれくらいだったのかな」などの 前例を調べなければならなくなった時の手間と時間を短縮します。
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イベントに関係する膨大なissueの中から探さずとも、その 制作物のissueにすぐたどり着けます。
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一覧して眺めることで、そのイベントに伴う制作物の量感を知ることができます。「細かくは忘れたけどとにかくいっぱい作ったし私/僕たち頑張ってたよね…!」というような イベントにかかる工数に対する曖昧な解釈を避けることができます。
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現場の写真と紐づけて見ることで、「この会場でこのサイズだと小さかったかも」「この場所におく場合だと違う形にした方がよかったかも」というように 具体的にふりかえりやすくなります。
- ふりかえり例)フォトスポットの使い方案内パネル
案内するにはサイズが小さく、さらに脇に目をやらないと視界に入らない位置に貼ってしまったことがわかります。視界に入りやすい位置にパネルを移動させるか、フォトスポット自体の空きスペースに案内をデザインしてしまうほうがお客さんの目には確実に入ったかもしれません。
- ふりかえり例)フォトスポットの使い方案内パネル
制作物全部書くの?
私は紙モノのデザインを多く担当することもあり、オフラインの制作物に絞ってまとめていますが、 わかる範囲でできるだけ記録に残した方が良いと思います。
例えば:「minneのハンドメイドマーケット」で作ったシール
会場で展示されている作品の、購入ページに飛ばすQRコードが記載された値札に貼って使用しました。
大きさは5cmにも満たない、issueさえも立てられなかった制作物です。
しかしこのシールは、「お客さんが値札に記載されているQRコードから作品が買えるということに気づかない」という、当日になって判明した問題を劇的に改善するものになりました。
このような事実をきちんと記録することで、今後同じような試みをする際は 「QRコードへ誘導する補助的な文言が必要である」ということを忘れずにすみます。
まとめ
イベントを通して制作した実績、その時発生した問題をどう解決していったかの知見は、今後必ず役に立ちます。制作スケジュールも立てやすくなり、ディレクターにもデザイナーにも役立つツールになるはずです。
そしてこの「イベント制作物まとめ」は他パートナーに共有するまでが「制作物まとめ」です。
「作ったら、見せる」を大切に!
最後までお読みいただきありがとうございました!