イベントレポート ruby mruby

福岡Ruby会議02に参加しました

イベントレポート ruby mruby

はじめまして。ホスティング事業部 ロリポップグループ エンジニアの @bake0937 です。 先日、11/25(土)に福岡県福岡市のFukuoka Growth Nextで 福岡Ruby会議02 が開催されました。前回開催された福岡Ruby会議01以来、5年ぶりの開催です。
当日は福岡県外からも大勢の方が参加され、大盛況でした!!
(当日の雰囲気は、ハッシュタグ #fukuokark02 でご覧になれます。)
ペパボからは、ホスティング事業部 ロリポップグループ エンジニアの @sunecosuri とペパボ研究所 主席研究員兼シニア・プリンシパルエンジニアの @matsumotory が登壇しました。ペパボはとんこつスポンサーと大濠花火スポンサーとして協賛しました。
実を言うと私は福岡Ruby会議02のスタッフでもあるのですが、今回はペパボエンジニアの発表内容についてご紹介します。

俺たちとペパボとロリポの"やっていき"の話

fukuokark02_sunecosuri

発表: @sunecosuri
とんこつスポンサーLT枠での発表です。
本LTでは、11月30日にオープンβ版がリリースされた ロリポップ!マネージドクラウド (以下、マネージドクラウド)を紹介する発表でした。 現在、マネージドクラウドではWordPress、node.jsなど様々なアプリケーションのプロジェクトを作成できる機能がありますが、今回はRuby on Railsアプリケーションのプロジェクトを作成する機能を実際のスクリーンショットを交えて紹介しました。
これからWebアプリケーションを作ってみたいプログラミング学習者の方や自分のプロダクトのプロトタイプをすぐに作り始めたい起業家の方などにオススメしたい機能だと感じました。
今後のリリース予定の機能についての紹介もあり、来年の正式版に向けての"やっていき"を感じさせられる発表でした。

200万ドメインのHTTPS化を見据えたmrubyによる大規模証明書管理アーキテクチャ / 2-millions-cert-by-mruby

fukuokark02_matsumotory

発表: @matsumotory
本セッションでは、高集積マルチテナントWebサーバの大規模証明書管理についての研究の提案と実運用上の評価について発表する内容でした。 Googleによる常時HTTPS化の推進により、企業だけではなく個人のWebサイトやWebサービスでHTTPS化が必須になってきております。そのため一つのWebサーバーに数万のドメインがある高集積マルチテナント方式のWebサーバもHTTPS化に対応する必要があります。
実装には、 ngx_mruby というモジュールと OpenSSL というライブラリを採用し、サーバプロセス時にSSL証明書を読み込むのではなく、TLSハンドシェイク時に必要なSSL証明書と設定を動的に読み込む設計にすることでメモリ使用量が効率化される話を聞くことが出来ました。
弊社ホスティングサービスでの実運用上の評価の結果、20万ドメインのSSL証明書を32GBサーバ1台で処理が可能になる見込みであることがわかりました。従来の手法では32GBサーバが15台以上必要なため、サーバ台数を15分の1へ大幅に低減できる見積もりです。今後はさらなるリファクタリング、メモリ使用量に基いてreloadを実施する機能やreloadをせずに定期的にSSL証明書データをパージさせる機能の検討等の改善に取り組むことで、200万ドメインのSSL証明書を32GBサーバ1台で処理可能への実現を目指すとのことです。これは32GBサーバが150台必要な従来の手法に比べてサーバ台数を100分の1へ低減可能にするということです。
時代の変化に応じてプロダクトが、そしてホスティングサービスがどのような変化や改善をする必要があるのかを知ることが出来る発表でした。

大濠花火スポンサー

ペパボは大濠花火スポンサーとして、懇親会をスポンサードしました!!!
懇親会は立食形式で、受付時に1人5枚配られるgemカードをみんなで交換し、ワイワイ交流しました!!
技術部 技術基盤チーム プリンシパルエンジニアであり、福岡Ruby会議02実行委員長の @udzura が懇親会を大いに盛り上げました。
fukuokark02_udzura

景品はマネージドクラウドに因んだ、お菓子が入ったコンテナです。
コンテナによってお菓子の種類や量が違うそうです。
懇親会では沢山のコンテナが参加者のみなさまへpushされました。 fukuokark02_container

福岡Ruby会議02を通して感じたこと

福岡Ruby会議02のテーマは「もう一度、Rubyと出会う」。 松田明さん (Finding Ruby Again) と笹田耕一さん (Rubyにおけるトレース機構の刷新) によるKeynoteをはじめ、登壇者の方それぞれのRubyの出会いについて、そして参加者の皆さんがもう一度Rubyと出会うきっかけを与えるような発表でした。また、どの発表もRubyの仕組みについてや自分が知らなかったRubyを利用した事例、さらにOSS活動の魅力について知ることができ、Rubyについての知見がさらに広まったと実感する1日でした。
Closing Talkでは、なんと次回の福岡Ruby会議についても発表されました。福岡県でRubyがさらに盛り上がりそうですね!!!

改めまして福岡Ruby会議02スタッフのみなさま、登壇者のみなさま、参加者のみなさま、ありがとうございました。