minne事業部プロダクト開発チームのtepiです。 11月1日に行われたKotlin FestにGMOペパボとして初めて出展しましたので、その知見を共有します。
Kotlin Festとは
Kotlinに関する知見の共有とエンジニアの交流の場を提供する技術カンファレンスです。2018年から開催されており、今年で5回目の開催です。
準備
準備は主にデザイナー2名と私の3名で行いつつ、エンジニア視点の意見が必要な際はminneエンジニア全体にアンケートを行いました。
KPIの設定
今回minneではKPIとして採用関連の数値を設定してイベントに挑みました。 イベントで即効性のある効果を求めるのは難しいですが、それでも後に続くブースやノベルティのデザイン等、何かを決めないと結果的には何を良しとするかの基準が難しかったように感じました。 「KPI」ほど仰々しくなくてもよかったかもしれませんが、「目的」や「伝えたいこと」が関わるメンバー内で共有されていたのはやりやすかったです。
ブース
ブースの設計・デザインは初回のヒアリングや要件定義から担当してくれていたデザイナーに一貫して担当いただきました。
ブログ等から他社のブースを参考にしつつ、ブースに来ていただくためにパネルでのアンケートで声をかけやすくしたり、当日の運営をイメージしながら考えました。 デザイナーには見た目はもちろんですが、そのために必要な什器や制作物の予算確認までしていただき本当に助かりました。
また、事前にBlenderを使って3Dでブースのイメージを作成していただけたので、ブースの全体像を把握、共有しやすかったです。

ノベルティ
ノベルティは大きく分けて2つあります。
【1. 会場で全員に配布されるノベルティ】
minneではクリアファイルとチラシを用意しました。

チラシはサービスの魅力を伝えつつ、KPIに関連して採用ページへのリンクも掲載しました。数は少ないですがKotlin Fest後にもアクセスはあったので魅力的には伝わったように思います。
【2. ブースでプレゼントするノベルティ】
すでに記載の通り採用関連も兼ねてブース運営を考えたため、アンケートの回答やカジュアル面談の予約に対してノベルティをプレゼントさせていただきました。
アンケートでは、minneで販売を行っている作品をプレゼントとすることでサービスの魅力をより知っていただけるようにしました。なかなか他社ではまねしづらいハンドメイドの作品を売っているminneならではのプレゼントができて良かったです。
ただ、作家さんとのやりとりなど思ったより作業量が多く、このあたりもデザイナーにお手伝いいただいて実施することができました。
ルーレット
アンケート後に渡すノベルティを決めるためにルーレットをWebアプリで作成しました。

こちらもデザイナーが作ったのですが、中身はGoogle AI Studioで作り、当日はGoogle AI Studioのプレビュー機能を使って利用しました。
こういったイベント用に1度きりで使うものを用意したい場合はデザイナーのようにデザインのアイデアが思いつきやすい人がAIを駆使して作る方が効率的かもしれません。
シミュレーション
当日の運営メンバーが当日の運営のイメージをつかみやすくするため、ブースの運営シミュレーションを実施しました。
声のかけ方、話す内容、アンケートからノベルティのプレゼントまでの流れ等を確認しました。
案内するために各運営メンバーがパネルを持った方がわかりやすいなどの意見が出て事前に改善ができたり、運営メンバーも何すればよいかわからない状態だったところからより雰囲気をつかむことができました。
また、運営シミュレーション以外にも設営のシミュレーションも実施し、運営メンバーがブースを一度社内で作ってみて分担や肌感をつかむことができました。 設営にかかる時間も計れたので当日の集合時間にどの程度余裕をもたせるかも考えられたりしました。
当日の運営
当日の運営はAndroidエンジニア1名、iOS1名、Webエンジニア(Ruby)2名の合計4名で行いました。
ブースにAndroidエンジニアの数が少ないことを懸念していましたが、Kotlin FestはサーバーサイドKotlinのエンジニアの方も多く、minneとは開発言語は違いますがWebエンジニアにもブースにいていただけたのは良かったです。
パネルアンケート
Kotlin Festでは企業ブースを回るスタンプラリーが実施されており、声かけのために用意していたパネルアンケートはそこまで必要ではありませんでしたが、それでもたくさんの方に回答いただきました。ありがとうございました!!

アンケート
こちらもたくさんの方に回答いただけました。
アンケート結果で興味深かった点をいくつか共有させていただきます。
【Kotlin以外に興味がある言語はありますか】
やはりモバイルに関連するSwiftだったりサーバーサイドで注目度の高いGo言語であったりが多かったものの、GMOペパボが得意としているRubyを回答された方も個人的には思ったより多く、やはりいろんなイベントで会社を認知いただく機会があるのだなと感じました。

【minneをご存じでしたか】
minneは圧倒的に女性のユーザーが多いサービスなのですが、男性が多いエンジニアのイベントで回答いただいた半分の方には認知いただけていたことに驚きました。
実際お祝いごとやちょっとしたプレゼント等男性が利用しやすいシーンも多いので、そういった訴求を少しでもチラシ等でしてみると良かったと後から思いました。

KPIに対する結果
細かい数字はお伝えできませんが、大まかにはやりたかったことは無事達成できました!
特に思ったよりたくさんの方にブースにお立ち寄りいただけたことは何より嬉しい限りです。 また、運営メンバーも当日に臨機応変に声のかけ方等試行錯誤してくれたおかげでもあるかと思います。
反省
結果は良かったもののいくつか運営上の反省点もあるのでもしよければ参考にしてください。
イベント当日の朝に運営メンバーの写真を撮る
当日の写真を撮る際は、準備が終わった後すぐに撮影すると、ブースも綺麗な状態かつスタッフもまだ体力のある明るい表情で写真が残せるのでおすすめです。
また、SNSの運用担当者と事前に連携しておき、当日の朝に公式X等で写真を投稿できると、SNSでの告知による認知の底上げになりなお良かったと感じます。
社内のワークフローをおさえておく
例えば、外部イベントに出展する際に総務や広報に確認が必要かであったり、今回GMOペパボのノベルティにはクーポンがついていたのですがその発行の手続きであったり、さまざまな手続きが必要でした。
各社内容は違うと思いますが、なにかをやりたいとなった時に詳細な手順を最後まで把握することで、突発的な作業を減らしたり日常の業務への影響を最小限に減らせたりします。
先を見据えて行動する
運営に関わるメンバー全員の当日の予定はあらかじめ確認しておきましょう。
担当者を予定に合わせて決めておくと、イベント当日の準備を参加できないメンバーが進めてしまったりすることを防げて、余計な手間が発生しづらくなります。
例えば、minneでは私が当日参加できないものの準備を担当してしまって、当日の運営についてはより多くのコミュニケーションが必要になりました。 また、当日運営していたメンバーはアンケートの編集権限がなかったため、アンケートの間違いを当日すぐに修正できないということがあったりました。
今年、スポンサーとして協賛することが決まったのは6月ごろで、Kotlin Festの実施は5カ月も先の話ですが、スポンサーが決まったことに油断せずに予定の確認から行いましょう。
まとめ
Kotlin Festへの出展も初めてでしたが、現状minneにいるメンバーでカンファレンスのスポンサーブースの運営をしたことがあるメンバーがいなかったので、それも初めての体験となりました。
準備では特にデザイナーの方々に頑張っていただいたおかげでかなり余裕を持って準備を終えられましたし、当日はAndroidエンジニアだけでなくminneのエンジニアチームとしてイベントを運営でき、非常に良い体験となりました。
引き続き、カンファレンスなどでGMOペパボがエンジニアコミュニティ貢献できるよう、イベントの知見を蓄えより良い運営につなげていきたいと思います。