イベント イベントレポート

BuriKaigi2025にtesuwo、donokun、ugo、doskoiが登壇しました

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2025年2月1日(土)に開催されたBurikaigi2025@てつを。@donokun@ugo@どすこいが登壇しました! この記事では各登壇者から自身の登壇内容と印象に残ったセッションを紹介します。

  1. donokun
    1. CLIツール開発をProtocol Buffers スキーマで駆動する
    2. 印象に残ったセッション
  2. ugo
    1. 3Dモデルを生成するアプリケーションの裏側
    2. 印象に残ったセッション
  3. tetsuwo
    1. あなたの配信ワイワイたりていますか?? 配信を盛り上げるAI「waiwai-ai」を作った話
    2. 印象に残ったセッション
  4. どすこい
    1. データサイエンスをするつもりが、KPI数値算出がなーんできてないぜ!新卒1年目が配属1ヶ月で挑んだサブスクサービスのKPI数値算出タスク
    2. 印象に残ったセッション
  5. まとめ

donokun

こんにちは、ロリポップ・ムームードメイン事業部のdonokunです。 バックエンドアプリケーションの開発を主に行っています。

BuriKaigiでは、ぶりしゃぶを人生で初めて食べてとってもおいしかったです。夕飯に刺身を買ってもしゃぶしゃぶにしがちになりました。

CLIツール開発をProtocol Buffers スキーマで駆動する

発表では、

  1. How to Design Programsを引用して、ぼくが思う上手で楽しいプログラミングとは何かを主張し、
  2. 次にWeb APIの開発にもこの手法は適用できると考え、スキーマ駆動開発でどのようにその考え方を適用できるかを紹介しました。そのためにProtocol Buffersを用いる例を述べました。
  3. さらにCLI開発にもこの方法を広げるために作成したツールを紹介しました。

今回の発表したきっかけは信頼している先輩から「頭ひとつ抜けるためには、自分のエンジニアリングでの専門分野で主張というか信念みたいなものをアウトプットすることがぼくには足りていない」といった指摘を受けていたことです。 プロポーザルを出した時点では何をどう話すかを決めきれていなかったのですが、話をつくる過程で今回選んだ主題をHow to Design Programsから得た知見をもとに咀嚼していると気がつけました。 このように、選んだテーマについてよくよく考えて世間で主張する機会を持てたことが今回の登壇での一番の収穫です。

発表に対して複数の的を得た質問をいただいたり、ブログで反響をいただいたりしており、自分の主張を伝えることができたと感じています。 エンジニアになってからプロポーザルを出しカンファレンスで発表するのは初めての機会でしたが、成功体験を得られたと感じています。

楽しかったのでこれからもアウトプットを続けていこうと思います。

印象に残ったセッション

知らないと損する。SaaSのマネタイズ手法と請求管理のイロハ

岡本 秀高さんの知らないと損する。SaaSのマネタイズ手法と請求管理のイロハ が特に印象に残っています。 セッションでお聞きした課題や悩みの精緻な説明や、それらへの納得のできる対処方法が心に刺さりました。

単に良いシステムを作ると開発を捉えるよりも、商品としてシステムを育てることが事業のために大切だと昨年配属されてサービス開発を通して感じており、今までアーキテクチャや設計、開発手法の側面からそれにアプローチすることを考えていました。 今回のセッションでは課金にフォーカスしてシステム開発に限らない新規事業を営む視点からの課題と解決策を突きつけられて痺れています。

ugo

メタバース推進室のugoです!

3Dモデルを生成するアプリケーションの裏側

本発表では、SUZURIで提供している3Dグッズ作成ツールについて、以下の観点からお話しました。

  • 3Dモデルを生成するために使ったツール・ライブラリ
  • 3Dモデルを生成とSUZURIでの販売をどのように統合したか

特にLambda上でBlenderを動かすといった手法は、出ている情報が少ないため詳しく説明しました。 デモをしながら、こまなか工夫ポイントを話したりしました。 自分で用意したネットワークの不調で手間取りましたが、なんとか行うことができました。

印象に残ったセッション

もしいまからGraphQLを採用するなら

もしいまからGraphQLを採用するならが印象に残っています。

SUZURIでは、Apollo Clientを使ってGraphQLを利用しています。このセッション内でApollo Clientは機能が豊富なため、暗黙的な挙動の把握が大変という話がされていました。 その一例として onComplete not being called after doing a refetchというissueが紹介されていました。 このissueでは、Apollo Client で polling 時に onComplete が実行されなくなるという変更に関しての議論がされていました。その中で、以前の挙動が正しいという意見と、変更後の挙動が正しいという2つの意見に割れていました。 この変更はSUZURIでも一部機能に影響を及ぼしました。この発表を聞き、より納得感を持ち、過不足ない技術選定の重要さを改めて実感しました。

アニメーションライブラリMotion(旧Framer Motion)でタイムラインに基づくアニメーションを実装するには

LTではアニメーションライブラリMotion(旧Framer Motion)でタイムラインに基づくアニメーションを実装するにはが印象に残っています。

こういったWebサイト上でのアニメーションの実装は、あまりしてきませんでしたが、アニメーションを利用した実装が増えています。CSSでアニメーションを軽めのアニメーションの実装はしてきましたが、よりリッチなアニメーションが必要になってきた時に採用してみたいと考えました。

tetsuwo

事業開発部AliveProjectチームでエンジニアをしているtetsuwoです。前夜祭で食べたぶりしゃぶが燃えていました。とても美味しかったです。

あなたの配信ワイワイたりていますか?? 配信を盛り上げるAI「waiwai-ai」を作った話

弊社の開発合宿で作成した「waiwai-ai」についての話をしました! 内容について気になる方はこちらのテックブログでも執筆したのでぜひご覧ください!

発表当日は実際にwaiwai-aiをOBSを用いて画面上で動かしながら、自分の発表に対してワイワイしてもらうという新しい形式での発表を行いました。ここでのワイワイとは「すごいね!」や「わかりやすい!」など発表の内容に沿ったコメントをAIがしてくれることです。実際にマイク越しや拍手の中でもワイワイを生成でき、ノイズの多い環境でもしっかり動作することをお見せすることができました。登壇後には、「OBSを使って登壇した人は多分日本初!」や「デモとして使うのではなく発表に溶け込んでるのが良い」といった声をいただくことができました。また、今回Difyを用いた開発だったため、「Difyいいね、使ってみたい」や「チューニングがUI上でできるのが便利」といったAIプラットフォームを有効活用した開発の魅力をお伝えすることもできました。

印象に残ったセッション

例外処理を理解して、設計段階からエラーを「見つけやすく」「起こりにくく」する

例外処理を理解して、設計段階からエラーを「見つけやすく」「起こりにくく」するが印象に残っています。

エラー処理は単なるバグ対応ではなく、設計の段階から意識することで「見つけやすく」「起こりにくく」することができる、という内容で、特に責務とレイヤーごとに例外を整理し、どこでどのようなエラーが発生する可能性があるのかを事前に定義しておくことでシステム全体の安定性が向上し、原因の特定がスムーズになるという話が印象的でした。また、これまで「想定できる失敗」と「例外」の違いをあまり意識できていませんでしたが、処理の失敗は単なる例外として扱うのではなく、成功したときと同じように適切にモデリングするべきだという考え方には新たな発見がありました。スタックトレースを追う際にも、「設計の時点で失敗を想定した処理」が組み込まれていることで、可読性やデバッグのしやすさにつながるのだと感じました。

どすこい

新卒一年目のどすこいです! OJTで色々な事業部で開発しており、発表内容の実装時はロリポップ・ムームードメイン事業部、発表当時は技術部、今はEC事業部です。 地元富山で、仲の良い同僚と、大きなテックカンファレンスに参加できるなんて、なんて素晴らしいんでしょう。来年も絶対登壇するぞ〜!

データサイエンスをするつもりが、KPI数値算出がなーんできてないぜ!新卒1年目が配属1ヶ月で挑んだサブスクサービスのKPI数値算出タスク

本発表では、サブスクリプション型契約が複雑であるということ、その複雑さをどう対処すれば捉えられるようになるということを説明しました。 特に、サブスク契約を考える機会がない人だとイメージが難しい領域の話であったため、丁寧に図を用いて説明することを注意しました。ぜひスライドをご覧ください! 初めての30分の発表でしたが、質疑応答でディスカッションができたり、ブログで言及してくださる方やXでポストしてくださる方が結構いらっしゃったので、とても嬉しかったです。

印象に残ったセッション

法律の脱レガシーに学ぶフロントエンド刷新

法律の脱レガシーに学ぶフロントエンド刷新が印象に残っています。

長い時間をかけて取り組んでいるSaaS製品のフロントエンド刷新プロジェクトと、国の法律の脱レガシープロジェクトの共通点や注意点、教訓を深ぼるという内容です。 タイトルとこの説明から既に異質な発表のように思えますが、濃密で興味深い内容で、楽しく技術の知見を学ぶことができました。 特に、長いプロダクトにおいて脱レガシーは重要な課題であり、そこに対して発表者はどのようにしたのか、日本はどうしたのかが知れたのが面白かったです。 また、このようなウィットに富んだ興味深いアウトプットをできるようになりたいと、登壇のモチベーションが高まりました!

まとめ

Burikaigi2025に登壇したugo、tetsuwo、どすこい、donokunの4名が、それぞれの登壇内容と印象に残ったセッションを紹介しました。 運営をしてくださった皆さん、発表に参加しフィードバックをくださった皆さん、ありがとうございました!