こんにちは、カンファレンスの二次会のプロこと、pyama86です。年の瀬、いかがお過ごしでしょうか?この度、大田区産業プラザPiOにて開催されたPHP Conference 2024に参加したので、その内容をご紹介します。
GMOペパボとPHP
まず最初にGMOペパボとPHPの関わりについて紹介します。GMOペパボは国内のWEBサービス黎明期にホスティング事業から始まった会社であり、その後ECサービスなどを展開してきた歴史があります。故に、GMOペパボの比較的古いサービスはPHPで実装されているものが多いです。近年はRubyやGoで実装されているサービスが増えていますが、PHPで動いているリポジトリは今でも多く存在し、日々活発に開発されています。
セッション紹介
ここからは私が聞いたセッションについて紹介します。
Beyond ORM
@77webさんのセッションでは、ORMがどのようなもので、どういった用途で使われるのか、またどういった場合に問題があるかについて紹介されました。その後、それらをいかに乗り越えていくかという方法が解説され、PHPでよく利用されるEloquentやDoctrineの違いにも触れられていました。初学者にも分かりやすい内容で、またPHPカンファレンス名古屋も開催されるとのことで楽しみです。
終了の危機にあった15年続くWebサービスを全力で存続させる〜Twilog・Togetter統合の舞台裏〜
エンジニアならば誰もが目にしたことがあるツールであるTwilogとTogetter。吉田俊明さんと青山民人さんによるセッションでは、統合の舞台裏が紹介されました。移行の途中で渋い構成があったり、歴史を感じさせる内容でしたが、最終的にはベターな構成に落ち着いたという印象でした。クラウドサービスで大きなデータをローコストで運用するためのご苦労が伺えましたが、今後の伸び代にも期待しています。
技術を楽しむ:PHPで実装するTLS/SSLプロトコル
@cakephperさんの作ってみたシリーズ。今回はTLS/SSLのレイヤーに加えてTCPレイヤーまで実装されており、ますます進化した内容でした。Wiresharkの紹介は、ネットワークエンジニア以外にはあまり馴染みがないかもしれませんが、非常に参考になりました。次回はNICドライバの実装に期待したいですね!
ある日突然あなたが管理しているサーバーにDDoSが来たらどうなるでしょう?知ってるようで何も知らなかったDDoS攻撃と対策
最近はツナギメエフエムの中の人という認知になりつつある@akase244さんによるセッションでした。DDoSの概要や最近の傾向についての解説に続き、それらに対する対策が体系的に紹介されました。時折心の声が漏れる場面があり、熟年のトーク技術も感じました。我々の事業でもDDoS対策は必須で、HTTP/3の普及に伴いUDP通信の増加が見込まれる中で、ブラッシュアップが必要だと感じました。
情報漏洩させないための設計
CQRS+ESカンファレンスでご一緒した@kubotak_publicさんのセッションです。情報漏洩を防ぐためにいかに安全に実装するかが、コード例を交えながら紹介されました。特にDDD(ドメイン駆動設計)のナレッジを活用し、抽象と具象、型を駆使した設計はとても勉強になりました。境界づけられたコンテキストを守るツールの紹介もあり、実践的な内容でした。
懇親会
当日懇親会も盛大に行われました。初めてお会いする方や、お友達のお友達など、多くの方と様々な話ができました。他社の優秀なエンジニアの取り組みや考え方を知ることで、自社だけでは得られない知見やノウハウを得られるのがコミュニティの良いところだと改めて感じました。
懇親会中には業務委託で入っていただいている@uzullaさんと業界や自社のことについて話したり、来年も多く開催されるPHPカンファレンスの主催の方々とカンファレンスの運営や、トーク応募の話などをしたりしていました。
最後に
あらためて、GMOペパボひいてはGMOインターネットグループではPHPのプロダクトが多くあり、今回PHP Conference 2024においてもGMOインターネットグループがスペシャルスポンサーを務めさせていただきました。
僕自身は普段は登壇での参加が多いのですが、リスナーとして参加するだけでも何かしらの刺激をもらえたり、情報を得られることも多いので、今後も積極的にコミュニティとの関わりを続けていきたいと思います。 またGMOペパボとしてはこれからもPHPを利用し、新しい価値をどんどん届けていきたいと考えています。ぜひ一緒に働きましょう!