Android Kotlin イベント イベントレポート

Kotlin Fest 2024に参加しました

Android Kotlin イベント イベントレポート

はじめに

こんにちは、fumyです。

このブログは、ペパボのminneに携わるモバイルエンジニアがお送りする「Kotlin Fest 2024」の参加レポートになります。

Kotlin Fest 2024について

Kotlin Festは「Kotlinを愛でる」をビジョンに、Kotlin™に関する知見の共有と、Kotlinファンの交流の場を提供する技術カンファレンスです(公式ページより引用しています)。

このイベントはベルサール渋谷ファーストにて6月22日に開催され、クロスプラットフォームを含むAndroidアプリ開発におけるKotlinの知見に加え、サーバーサイドKotlinに関連する知見も同様に得られる貴重なイベントです。

2019年の開催以降は新型コロナウィルスの流行が原因で中止となりましたが、そこから5年の期間を経て今年はオフラインで開催されることになりました。

現在、私はiOSアプリ開発と並行してAndroidアプリ開発に取り組んでおり、Kotlin関連の動向や最新情報は以前から気になっていました。加えて、今年は思い切ってプロポーザルの提出にも挑戦しました。

提出したプロポーザルは非採択でしたが、機会がありましたら勉強会やカンファレンス等でお話ししようと思います。

【今回提出したプロポーザルはこちら💁】

Kotlinを取り巻くクロスプラットフォーム技術も気になりました

Kotlinを取り巻くクロスプラットフォーム技術では、

に関連する発表もありました。これらの技術は、最近注目度が上がっていることや、昨年のDroidKaigiの公式アプリへContributionを経験した事もあったので関心がありました。

現在、minneのAndroidアプリ開発ではクロスプラットフォーム技術を利用していませんが、個人的に関心がある分野への良いキャッチアップの機会になったと思います。

また、カンファレンス会場外に設けられた休憩スペースや企業様スポンサーブースでは、軽食や飲み物の提供が定期的に行われた事もあり、自然とKotlinが好きなエンジニア同士で会話が弾む光景が至る所で繰り広げられていました。交流して頂いた皆様本当にありがとうございました!

スポンサーブース巡り

カンファレンスの合間には、企業様スポンサーブースにお邪魔していました。自社プロダクトに関するご紹介を受けたり、アンケートに答えて豪華なノベルティを頂いたり、Kotlinに関するクイズに夢中になったりと、セッション外でも楽しむ事ができました。今回は、Kotlin関連のクイズを出題している企業様が多い印象がありました。私も思わず夢中になって問題を解いていました。

【惜しくも全問正解を逃してしまったMIXI様のクイズ】

惜しくも全問正解を逃してしまったMIXI様のクイズ

【これは難しかったLINE Digital Frontier株式会社様のクイズ】

これは難しかったLINE Digital Frontier株式会社様のクイズ

気がついたら、スタンプラリーをコンプリートしていまして…Kotlin Festの可愛いロゴが入ったピンバッジを頂きました👍

スタンプラリーをコンプリート

気になったセッションのご紹介

カンファレンスは1日だけでしたが、セッションの内容は濃密かつ魅力的なラインナップでした。その中でも、特に気になったセッションをいくつかピックアップします。

(1) 2024年版 Kotlin サーバーサイドプログラミング実践開発

私が過去にバックエンドエンジニアの経験があることや、KotlinのキャッチアップのためにサーバーサイドKotlinを自主的に学習していた経緯があったので、現在のトレンドや動向を踏まえた内容は興味深いものでした。

また、「現在ならどの様な構成でアプリケーションを開発するか?」という問いに対し、

  1. Webアプリケーションフレームワーク
  2. DIフレームワーク
  3. O/Rマッパー
  4. テストフレームワーク

という観点からの、技術選定の事例はとても参考になりました。

セッション内で紹介されていた、「Ktor (Framework)+ Koin(DI)+ JOOQ(ORM) + Kotest(UnitTest)の組み合わせでのWebアプリケーション開発」は、是非自分でも試してみたいと思いました。

(2) Jetpack Compose: 効果的なComposable関数のAPI設計

Jetpack ComposeのComposable関数におけるAPI設計にまつわるベストプラクティスの紹介から、実例を交えた柔軟なAPIを作成する上において考慮すべきポイントの解説は、実務ではとても重宝する知見だと感じました。Jetpack Composeを利用したUI実装や改修はこれからも関わる機会は増えていくと思うので、良き設計ができる様に精進したいと思います。

(3) あらゆるアプリをCompose Multiplatformで書きたい! -ネイティブアプリの「あの機能」を私たちはどう作るか-

昨年頃から注目度が高まりつつある「Compose Multiplatform」を利用して、実用的なモバイルアプリ開発に求められる様な機能開発時の知見やポイントになり得る部分を、現在開発中のモバイルアプリ事例と一緒に解説してくれました。具体的な画面&機能イメージがとてもわかりやすく感じると同時に、まだまだフレームワーク自体は発展途上ではあるものの大きな潜在能力を秘めている様に感じました。

アフターパーティー

カンファレンスが終了した後のアフターパーティーも、情報交換や交流ができる貴重な機会でもあり、カンファレンスの醍醐味の1つだと思います。最後まで本当に楽しい時間をありがとうございました!

まとめ

今回Kotlin Festには初めて参加でしたが、本当に大満足な内容で、今後のAndroidアプリ開発に対する大きなモチベーションに繋がりました!

また、普段では触れる機会が少ない技術やフレームワークに関する内容に触れられる点も、カンファレンスの面白さの1つだと感じています。

今後とも普段の業務に全力を注ぎつつも、カンファレンスや勉強会の機会を大切にしたいと思った次第です。

最後に、この様な素晴らしい機会を運営して下さいました皆様にこの場をお借りして感謝の意をお伝えできればと思います。本当にありがとうございました!