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「有給マン」というbotを作った話 〜「おれは有給とったよ」で休む意識を変える〜

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こんにちは、DevRelのボブです。以前はサブマネージャーを務めていましたが、初めてマネージメントに就任した際の労務管理の経験についてお話します。今回は、その中でも特に印象深かった「有給休暇取得の促進」についての取り組みを共有します。

背景

マネージメントに就任して最初に取り組んだのが勤怠管理でした。各パートナーの休日の使い方を確認するうちに、特に有給休暇の取得状況にばらつきがあることに気がつきました。チームのみんなにはしっかり休んでもらいたいという思いが強くなり、この課題に取り組むことにしました。

課題と目的

勤怠管理を通じて見えてきた課題は次の通りです。

  1. 有給休暇の取得率が低い。
  2. 有給休暇の有効期限が近づいているが、未消化のままのケースが多い。

これらの課題を解決するために、有給休暇をもっと気軽に取得しやすくする仕組みが必要でした。

解決策: 有給botの作成

そこで、私はSlackに情報を流すワークフローを作ることにしました。このbotは以下のように機能します。

  • 月に一度、ランダムに「有給マン」が「俺は有給取ったよ」と声をかける。

この簡単なbotがチームメンバーの意識を変える一助になると考えました。

失敗例

最初は「あなたは有給を取ることができていますか?」といった直接的な質問を試みましたが、圧迫感があり逆効果でした。パートナーからも「有給マウントを取られている気がする」との声が上がりました。

成功例

有給マン

そこで、「有給マン」が登場。「俺は有給取ったよ」と軽く報告するだけで、Slackチャンネル内のみんなの反応は一変しました。「さすが有給マン」「おれは今週金曜とるよ」「有給マン好きだわ〜」といった前向きな反応が増えました。この成功は、パートナーからの『「あなたは有給取得(or 消化)できていますか」とかにするかなあ』といった意見を取り入れた結果でした。

成果

有給bot導入後、有給取得率が少しずつ上昇しました。具体的な定量的な数値は控えますが、定性的にはSlackで気軽に有給について気づきを得る反応が出てきました。有給に関する話題がチーム内で自然に増え、休むことに対する前向きな意識が浸透しました。これにより、全体的なチームのモチベーションに寄与したものと思われます。

まとめ

有給botを導入することで、有給取得のハードルを下げることができました。

今回この記事を書くに至ったのは、元チームメンバーの方から有給マンは最高傑作だ!と以下のお声をいただいたからでした。

『あのゆるさが有給を取得しやすい雰囲気に貢献してると思うんですよね〜ありがとうございます。おかげで来週有給をとれます笑』

約3年前に作ったbotが今も活躍していてうれしいかぎりです。

ちなみに有給マンは月1ランダムに有給を取得するので、勤続年数を加味するともっと取得してもらう必要がありそうです。

おわりに

この記事が、同じようにマネージメントに悩んでいる方々の参考になれば幸いです。フィードバックやご意見がありましたら、ぜひお聞かせください。