はじめに
こんにちは。この夏、GMOペパボのサマーインターンシップに参加しました。インターン生のはるです。インターンではminne事業部に配属となり、2週間でたくさんの経験や成長ができました。この記事では体験記として、感想や学びをまとめていこうと思います。
僕と同じ事業部に配属されたりゅうせい君の体験記も公開されているのでそちらもぜひご覧ください!
この記事を読んでほしい人
- GMOペパボやminneに興味がある人
- 成長できる夏インターンを探している人
- スキルに自信がないが自分でも大丈夫か不安な人
GMOペパボ 2023インターンシップ概要
- 業務概要:GMOペパボが提供するECサービスの機能改善や新機能の開発
- 配属部署: minne, SUZURI, カラーミーショップ
- 期間: 2週間(07/24 - 08/04)
- 勤務形態:主にオンライン・最終日のみオフィス出社
- 参加人数:今年は各事業部2人ずつ(計6人)
- 待遇: 1500円/h
- 使用言語:
- バックエンド:Ruby(Ruby on Rails), PHP
- フロントエンド:JavaScript, TypeScript
- データ分析・機械学習:Python
GMOペパボでは、現在EC事業部やホスティングサービス事業部におけるAI活用を推し進めており、積極的にマーケティング支援のための機能開発を行っています。今回のインターンでは、この機能開発を実際のプロダクトのコードを触らせてもらいながら携わることができるという大変ぜいたくな内容になっていました。
参考 ・GMOペパボ、AI(ChatGPT)を活用したマーケティング支援機能をEC関連3サービスにて提供開始 ~AIテクノロジーを活用した研究・開発を加速~
・GMOペパボ、AI活用の第二弾としてWebサイトを自動作成しワンストップ公開できる機能などを提供開始 ~機能のリリースを記念したSNSキャンペーンも4/5(水)より開催~
参加までの流れ
応募
募集を見つけたのは5月中旬くらいだったかと思います。機械学習エンジニアやデータサイエンティスト職の夏インターンを探し、メディア事業やWebサービスを提供している企業を片っ端から調べていました。
GMOペパボのインターン募集を見つけ、
- 高校生の頃からminneを利用していたのでサービスのファンだった
- 機械学習が専門なので「機械学習を用いた機能開発」の文言に惹かれた
- 「人類のアウトプットを増やす」というミッションがとてもいいと思った
- 他のインターンと被りにくい日程だった
- 期間がちょうどよかった(1weekは短いし、夏はいろいろな企業を見たいから長期インターンも躊躇)
これらを理由に応募を決めました。
実際この夏で大小合わせて6社ほどインターンシップに参加しましたが、GMOペパボのインターンはその開幕戦であり、自分のモチベーションに大きく火を付けてくれたと思っています。
選考
僕の記憶では、ES→面接のみだったかと思います。選考フローが短いのは学生にとって嬉しいことですが、裏を返せばたくさんの応募者を一度に多くふるいにかけるということであり、対策は慎重に行いました(実際にインターンは高倍率だったようなので、正しい戦略だったと思っています)。
企業理念で「もっとおもしろくできる」、ミッションである「人類のアウトプットを増やす」に照らして自身の過去の経験を整理することを意識して選考を受けました。
参考 ・GMOペパボ 企業理念
面接は2名のエンジニアとオンラインで行われたので、自分がどういった思想でデータサイエンス・機械学習に取り組んできたか、楽しんだり打ち込んだ経験を十二分に伝えるよう心がけました。僕は過去の取り組みをスライドにまとめ、画面共有をしながら説明したのですが、とても親身に聞いてくださったので緊張はほとんどありませんでした。
インターンシップ当日
1日目:オリエンテーション・ ワーク説明
初日は全体のオリエンテーションや貸与PCのセットアップなどを行いました。社員エンジニアの方々との顔合わせやインターン生同士の自己紹介があり、ノベルティとして届いたペパボTシャツを着て、「いよいよ始まるんだ!」とワクワクしたのを覚えています。Slackのオリエンわいわいスレには160件もの返信がつくなど、最高の盛り上がりと雰囲気でインターン幕開けとなりました。
一方で、このオリエンテーションで僕の緊張感や不安が最高点に達したことも事実です。なぜなら僕以外の5人のインターン生の経歴やスキルセットが凄すぎたためです。自己紹介を一人、また一人と聞くたびに
- 「自分が一番スキル的に乏しいけどやっていけるかな…」
- 「みんな開発経験がすごい…自分は機械学習やデータサイエンスが専門だから開発には自信がない…」
と焦りが募る一方でした。後にインターン生どうし話をしてわかったのですが、この日みんなお互いがお互いを「すごい…」と思って緊張していたようです笑
オリエンが終わり、事業部ごとのワーク説明に入ると、minne事業部で行う開発内容が発表されました。今回のインターンでの開発内容は、 「minneの作品説明をAI自動生成できる"minne AIアシスタント"を実装しよう」というものでした。
minneはハンドメイド作品を自由に出品・購入できる素敵なECサービスですが、作品を作る作家さんの中には作品説明を書くことに障壁を感じている方が多くいるらしく、それをお手伝いできる機能を作ろうというモチベーションだったようです。いやぁ、素敵すぎる。
2~3日目:環境構築
本来は1日目の余った時間で環境構築まで終わる予定だったのですが、予期しないエラーが多発し環境構築に3日目までかかってしまいました。社員さんのPCではうまくいっているのに、なぜか僕たちだけうまくいかず、一進一退の状況が続きました。メンター以外の社員さんまで出動し、ついには原因を突き止めることができました。インターンが始まって最初に訪れた試練でしたが、こういった想定外のことが起きた時のリカバリーなど、手を動かしながらバグfixを手続きは大変参考になりました!
4日目~9日目:開発
ついに本格的な開発が始まりました。「minne AIアシスタント(β)」の開発はフロントエンドがNext.js、バックエンドがRuby(Ruby on Rails)でしたが、まさかの僕はRuby未経験だったので、調べながら進め、聞きながら進めの連続でした。詰まった時はメンターのエンジニアの方とペアプロしていただくなど、たくさんのフォローアップをいただきながら開発を進めました。
開発は、ペアのりゅうせい君と分担し、僕はバックエンドの次の部分を担当しました。
- 受け取った作品情報を順次キューに保存する
- 順次キューから情報を取り出し、非同期ジョブ内で文章生成のためのChatGPT APIを叩く
- ChatGPT APIのレスポンスをRedisに保存する
そして、フロントエンドとのつなぎこみも終了した9日目、ついに「minne AIアシスタント(β)」がリリースされました!さっそく使ってくれた作家さんからは
「ほんとにすごいです!私の拙い文章が華やかになりました!」 「文章がまとまらないときにありがたい!」 「うまくまとめられていて、時間がない時に便利そう」
などの反響があり、自分たちが作ったものを喜んでくれることの嬉しさを強く感じることができました。同時に、改めて「アウトプットを増やす」というGMOペパボのミッションをいいものだなと感じられました。ぜひ、作家の皆さんには、このAIアシスタントを有効活用して作品やその魅力を彩っていただきたいなと思いました!
【番外】2日目~9日目のイベント
オンラインでのインターンシップ期間は、決してただ淡々と作業をしていたわけではありません。ありがたいことに、僕らインターン生のために毎日イベントが用意されていました。
- 人事面談
- 配属事業部の方々とのランチ会
- 配属事業部のミーティング見学
- CTOとのトークセッション
- GMOの社内セミナー見学
- 新入社員の成果報告会見学
- お茶会
- etc…
その中でも特に印象に残った「minneの週例mtg」を紹介します。 minneでは、エンジニアのみならず、Biz側の方々も含めた進捗共有や報告の場として毎週ミーティングを行なっているそうで、それを見学させていただきました。 驚いたのはミーティングの質の高さです。ただの共有会として機能してしまうと、どうしても場に主体性が生まれず、生産性や盛り上がりに欠けてしまいがちですが、このミーティングではとにかく参加者の反応やコミュニケーションが豊かで、「主体的に参加している感」を強く感じられました。情報共有の粒度も細かく、かつ簡潔にまとめられており、自身の参加したことのあるこういったオンラインミーティングの中では、一番有意義だったと感じました。会全体の雰囲気も本当に良く、同じ事業部の方々とはいえオンラインなのにここまで温かい雰囲気でミーティングできるのはすごく素敵だなと思いました。
10日目:オフラインでオフィスツアー&成果発表会
最終日は全員東京オフィスへの出社でした。オフィスは渋谷のセルリアンタワーの高階層のため眺望は最高!オンラインで2週間お世話になった方々との対面はちょっと感動的でした。
オフィスツアーでは、GMOペパボの説明をしていただきながらオフィスをぐるっと回りました。社員食堂にはビュッフェ形式で食べ放題のパンや、無料のカフェがあり、12時からランチ会があるにもかかわらず、みな遠慮もせず大量に飲み食いしていました笑
午前中はいただいたパンを食べながら優雅に成果発表会のための資料作成を行い、休憩がてらお昼は渋谷でランチで中華を食べに行きました。帰りはフクラスに入っているGMOインターネットグループのオフィスにもお邪魔させていただき、インターン生は終始大はしゃぎでした。
夕方ごろ、いよいよ成果発表会が始まりました。なんとプレゼンはそれぞれ30分!通常、こういった成果発表は10分くらいのイメージだったので、かなり内容盛りだくさんで発表することができました。 そして何より驚いたのは、SUZURI班も、カラーミーショップ班の発表もとにかくインターン生の発表が上手だったことです。途中ちょっとした機材トラブルがあってもフリートークでつないだり、スライド中に笑いどころやネタをいくつも用意していたりと、圧倒的なプレゼンスキルを発揮しており終始笑顔が絶えませんでした。社員さんもオフラインだけで30人以上は聞いてくれており、見事な発表も相まって成果発表会は大盛り上がり。この二週間の頑張りがとても報われた気がしました。
発表後は事業部ごとの振り返り会があり、お世話になったメンターエンジニアの方からねぎらいと、感動のお言葉をいただきました。今更書くまでもないことですが、本当に本当に優しいメンターさんたちで、胸が熱くなりました。
10日目終業後:懇親会&二次会
インターンとしてのクロージングが終わると、オフィスにピザやお酒が並べられ、楽しい懇親会がスタートしました。 インターン生同士で盛り上がったり、minne事業部の部長さんと副部長さんと直接お話ししたり、とにかく楽しい時間でした。
驚いたのは、このインターンをきっかけに母がminneを利用し始めたのですが、初めて出品した作品をminneの副部長さんが買ってくださったことです。こんな光栄なことがあるでしょうか!?どこまでGMOペパボの社員さんは素敵な方が多いのでしょう。オフラインは最終日だけだったにもかかわらず、ずっと前から面倒を見ていただいているお兄さんお姉さんたちのような温かみがありました。
懇親会も終わり、ついにお別れかと思いきや、なんと二次会に誘っていただきました。10人ほどのエンジニアや人事の方と一緒に美味しい海鮮を食べながら、本当にいろいろな話をしました。思い返せばこの1日で4食もごちそうになっています。本当に最終日の充実感が半端じゃありませんでした!
後日談:minne ハンドメイドマーケット 2023に参加してきました
懇親会の際に、9/16~18で「minne Handmade Market 2023」というminneのオフラインマーケットイベントがあることを知りました。贅沢なことに、特別に招待券をいただくことができたため、実際に行ってきました!
会場は東京ビッグサイトで、3日間で全国から2,400以上のショップが集う非常に大規模なイベントです。僕は3日目の最終日に行ったのですが、会場はまだまだ大盛り上がり。作家さんたちのショップだけでなくワークショップブースや、スペシャルステージなども用意されており、一日中いても全く飽きませんでした。また、作品を購入するだけでなく、実際に作家さんとお話しできるのも、オフラインならではの良さだなと感じました。 アクセサリーやお菓子、インテリア用品、文具などを購入し、最高のショッピングを楽しむことができました!
ショップを見て回っていると、インターンでお世話になったメンターエンジニアの方とも奇跡の再会を果たすことができ、とても嬉しかったです笑
おわりに
実際のプロダクトのコードを触らせていただきながら、リリースに至るまでの貴重な経験をさせていただき、本当に濃く成長のある二週間でした。同時に企業理解が深まり、GMOペパボの技術力の高さ、働かれている方々の温かい雰囲気、社風や掲げているビジョン、どれをとっても最高の会社だなと感じました。 僕自身のスキルで至らないところが多くありながらも、それをサポートしながら親身に付き添ってくださったメンターや人事の方々、そしてインターンをより楽しく充実させてくれたペアのりゅうせい君やインターン生のみんな、本当にありがとうございました!