こんにちは!ホスティング事業部 新卒エンジニアの seiji と yukyan です!この度、2022年8月から2023年6月までのOJTを終え、無事チームに配属されました。seijiは事業開発チーム、yukyanはプロダクトチームに配属されることになりました。社内の他の事業部と比べると長いこのOJTですが、実はサイクルOJTという形で行いました。サイクルOJTとは、事業部への理解を深めるため、一つではなく、さまざまなチームを巡って業務を行う形式のOJTのことです。以下は、今回巡ったチームの一覧です。
- Trust & Safetyチーム
- ムームードメインマーケティングチーム
- プロダクトチーム
- SRE(Site Reliability Engineering) チーム
- 事業開発チーム
- MRE(Messaging Reliability Engineering)チーム
この記事では、なぜホスティング事業部が新卒の育成においてサイクルOJTを採用しているのかを説明し、OJTで巡った各チームでの業務の内容と、全体を通してのサイクルOJTの感想を紹介します。
なぜサイクルOJTをやっているのか?
ホスティング事業部では、ロリポップ、ムームードメイン、ヘテムル、マネージドクラウドといった数多くのサービスに携わります。これらのサービスは、DNSやオンプレサーバー構築といった低レイヤーからアプリケーションまで、幅広い技術の知見が必要です。そのため、いきなり特定のチームに配属するのではなく、サイクルOJTとして、最初はさまざまなチームを回って幅広い業務を経験することで、どのチームでも活躍できる土台を作り上げることを目的としています。
各チームで行った業務の紹介
続いて、そんなサイクルOJTで巡った各チームの業務内容を紹介します。
Trust & Safetyチーム
Trust & Safetyチームで配属1カ月目の新卒が奮闘した話で詳しい記事を書いたので、ぜひご覧ください!
ムームードメイン マーケティングチーム
ムームードメインのチームでは、よりユーザーさんに安全に決済をしていただけるよう、3Dセキュア2.0の導入をタスクとして行いました。決済周りの開発であるため、テストや検証には慎重を重ね、実装を行っていきました。既存の実装のコードリーディングや、決済用APIの調査、設計など、タスクとしての工程が多く、OJTとしてはかなり歯応えのあるタスクでしたが、シニア以上のエンジニアのレビューも受けつつ、完走することができました。3Dセキュア2.0導入の詳細については、インフォメーションをご確認ください。
プロダクトチーム
プロダクトチームでは、yukyan がバックエンドの実装を、 seiji がフロントエンドでプロダクトの開発を行いました。GoやgRPC、Next.js、Viteなど、事業部の中でもよりモダンな技術を扱ってWebの開発を行えるチームで、楽しくタスクを行うことができました。Dev Containerや、sqlc、go generate によるコード自動生成など、快適に開発できる環境がそろっており、またそうした環境がコマンド一つで立ち上がるようになっていることに感動しました。
SREチーム
SREチームでは、SSL証明書の更新や、flaky test の解消、サーバー構築、FTPサーバーのproxy への機能追加など、インフラに関する業務を行いました。インフラに関しては二人とも知識があまりなかったので、担当者の yokoo さんに手取り足取り教えてもらいつつ、作業を進めていきました。SSLプロトコルやPuppetなど、今まで全く触れたことのなかったさまざまな専門領域に触れることができ、とても楽しかったです。
事業開発チーム
事業開発チームでは、ムームードメインにて、「AIがドメインを提案する機能」のバックエンドとフロントエンドの実装を行いました。近年盛り上がっているAIを使って、ドメイン選びの新たな方法をユーザーさんに提供するためのものです。OpenAI APIの使い方や、よりプログラムで加工しやすい出力をさせるためのプロンプトエンジニアリングなど、最新のAIを使ったアプリケーションに関するさまざまな知見を得ることができました。
MREチーム
MREとは、Messaging Reliability Engineering の略称で、メールなどのメッセージングの信頼性の向上に取り組んでいくチームです。そんなMREチームでは、メール機能のセキュリティ向上のための方法の検討を行いました。メールのセキュリティ機能については、インターネット上の資料が少なく、調査が難航しました。最終的に機能を導入するには至りませんでしたが、メールのプロトコルの知識や、技術の選定の方法に関して多くのことを学ぶことができました。
サイクルOJTを終えて
サイクルOJTを終えたそれぞれの感想です。
seiji
エンジニアは仕事の幅が広く、好きや得意な領域が偏っているケースが多いと思います。僕の場合はずっとWebフロントエンドを触ってきて、インフラやセキュリティについての知識はまるで皆無でしたが、このサイクルOJTで学ぶ機会を得ることは非常に有意義でした。「DNS?何それ?」という状態で実務に入っていたら、それはもうエラいことになっていたと思います。10カ月で6チームを経験し、さまざまな得意領域を持った先輩エンジニアの方々と関わらせていただいて、感謝しています!
yukyan
およそ10カ月と長い期間のOJTでしたが、その分多くの技術の知見やドメイン知識を得ることができました。特に、事業部の中で各チームやプロダクトがどのように動いているかについての知識のインデックスを張れたり、さまざまなレイヤーの技術に幅広く触れられたのは、サイクルOJTならではだと感じました。サイクルOJTによってドメイン知識や技術の知見がえたことで、最初はあまり分からなかった先輩エンジニアの方々の議論がわかるようになり、今でも楽しくスムーズに開発を行うことができています。本当に楽しいOJTでした。今回お世話になった方々には本当に感謝しています。ありがとうございました!