リモートネィティブ

わからないを積極的に言おう

リモートネィティブ

Netflixで一番好きな作品であるDARKのシーズン3が解禁され、楽しみは小出しにして見ていこうと計画中の@linyowsです。蓋を開ければ、ストーリーがシーズン1、2の比にならないほどカオスになっており、シーズン3を見る前にもう一度以前の分を見直さなければついていけない状態でワクテカしております。

今回は、社内向けに書いた文章を「今日書いたっすシリーズ」で出していきましょう by @hsbt と言うことでペッと転記させていただきます。内容としては、ペパボでのお仕事がテレワーク前提であるとして、生産性をあげるための工夫の一つとしてみてもらうといいでしょう。


わからないを積極的に言おう

メンバーの今の状態がわかるというのは、リモートネイティブとして、大事なことの一つだと思うので、改めて皆さんにお願いしたいと思います。

💡 わからないを積極的に言いましょう!

以下、わからないと言えないケースをエンジニアの例で挙げてみます。これはエンジニアに限った話ではありませんので、エンジニア以外の方はご自分の職種の場合だとどうか?を想像してみてください。

Pull Requestのレビュアーとして私は依頼された

こういうことありますか?

  • いまいち仕様を把握していないのでApproveしていいかわからない… あとでドキュメントを調べよう
  • 全体がわかってないので自分がどこをわかってないかもわからない… どうしよう
  • 技術的に疎いところでわからないけど、言いにくい… 時間があれば後で調べよう

こういう場合、このPull Requestは放置されます。レビュイーのモチベーションは下がりますし、分かる人が毎度対応することになります。これは生産性としてとても良くないです。どうしましょう。

これを改善するには、あなたがこう言うだけです。

🗣 わかりません!教えていただけますか?

  • レビュイーは、あなたがわからないことを初めて認識し、フォローしてくれるでしょう
  • 質問することで、もしかしたら、どこがわからないかをあなた自身で気づくかもしれません

Pull Requestのレビューは、実装の正しさを見る以外に、メンバー間で脳内同期を図るために仕様や技術を伝える場でもあります。自信を持って、わからないと伝えましょう!

チームメンバーが障害対応していて私はチャンネルを見ている

こういうことありますか?

  • 対応しているメンバーが何を言っているのかわからない、何語?… 自分のタスクをやろう
  • 何をやっているかはわかるが、何のためにやっているかわからない… 邪魔したら悪いのでもう少し様子を見よう
  • 自分ならこうするけど自信がない… 後で聞くか(そして忘れる)

こういう場合、障害対応をいつも決まったメンバーがやることになります。そうすると、チームはスケールしません。一緒に考え、一緒に作業することで、障害時に必要な判断力が育ちます。これを改善するには、あなたがこう言うだけです。

🗣 わかりません!どう意味でしょう?

  • チームメンバーは、あなたが関わってくれる意思があることを認識し、フォローしてくれるでしょう(余裕がなければ落ち着いた後に対応するでしょう)
  • 質問することで、どこの技術スタック、どこのドメイン知識が足りていないかあなた自身で気づくかもしれません

障害対応は、対応するメンバーの心に余裕がないことが多いです。とは言え、経験が浅い人へ試しにお願いするというのは、現実的ではありません。なので、わからないことをメンバーに伝えるアクションが、障害対応に関わる最初のステップだとして、勇気を持って、わからないと伝えましょう!

わからないMVP

「わからないを言う」を根付かせるには、結構大変です。チームの中で心理的安全性が高くないと出来ないことかもしれません。例えば、チームがやる1週間の振り返りの中で、「わからない」をたくさん言った人に「わからないMVP」として褒め合うなど、工夫が必要かもしれません。


この工夫は、テレワークに限定する必要はありませんが、気をつけないと中々できないことの一つではあるので、改めて取り上げた次第でありました。