イベントレポート

2019年度チャレキャラにメンターとして参加しました

イベントレポート

こんにちは。ペパボ研究所で研究員をしている@komeiです。 2019年度九州アプリチャレンジキャラバン(チャレキャラ)に、弊社から私と@udzuraがメンターとして参加してきたので、チャレキャラの活動内容や参加しての感想を紹介したいと思います。

チャレキャラについて

チャレキャラは、九州の学生がチームを組み約半年かけてアプリケーションを作り、コンテスト形式で発表する育成型のイベントです。 育成型というのがチャレキャラの大きな特徴であり、参加する学生の成長に焦点を当てています。

活動内容

学生の成長を支援するために、チャレキャラでは以下の2つの方法で学生のアプリケーション開発を支援しています。

  • コアイベント(月1程度で開催)
  • チャレキャラのSlackでの質問

チャレキャラに参加する学生はアプリケーション開発の経験が全くない方もいらっしゃいます。 そのため、コアイベントでは、Githubの使い方や作るアプリケーションのアイディア出しのワークショップに加えて、チーム開発の基礎をまとめたプレゼンテーションなどがあり、初めてアプリケーション開発に挑む学生を支援できるようにしています。 また、それぞれのコアイベントでメンターと面談する時間があり、それぞれのチームが現状抱えている課題や作ろうとしているアプリケーションのアイディア・実装方法などの相談を受けます。 メンターの役割は、相談内容に対して自分の経験からアドバイスを行い、今後の方針決めの手助けをしてあげることです。

コアイベントでチームの今後の方針は決まるものの、やはり実装で分からないことは都度出てくるので、Slackでの質問も受け付けています。 チャレキャラにはメンター学生を問わず様々な知識を持った方々がいらっしゃるので、質問内容に対して詳しい方が答えてくださっていました。

コンテスト

今年のコンテストは約130名の学生が参加していました。 コンテストは二部構成で行われ、第一部としてチームごとのブースを巡回する審査員にアプリケーションの説明やデモをする一次審査、第二部として一次審査を通過したチームが壇上でプレゼンテーションをする二次審査が行われました。

コンテスト会場の様子

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参加しての感想

@komeiの感想

私は2016年度チャレキャラに学生としてエントリーをしていて、それ以来チャレキャラのメンターとして関わり続けてきました。 私が参加していたときの参加学生数は40名程度だったのですが、今年度は130名と多く、コンテスト当日に全てのアプリケーションを見ることはできませんでした。 しかし、私が見た範囲のアプリケーションは全てちゃんと動いていてコンテストまでに作り上げてくる実行力に感心しました。 コンテストで展示されていたアプリケーションの種類は、Webアプリケーションやモバイルアプリに加えて、IoTやARなど以前に比べて多様になっていると感じました。 また、それぞれのアプリケーションが既存のアプリケーションとの違いを意識していて、何らかの面で差別化されていたことが印象に残りました。

例年思うことなのですが、参加学生のアプリケーション開発に対するモチベーションは高く、多くの学生が半年で自分の周囲の課題や社会に対する課題を考えアプリケーションを作り上げていく過程は、大変刺激的です。 また、初めてアプリケーション開発に挑む学生の方でもそうでない方でも半年かけてしっかり学び、自身の知識や技術の幅を広げていっている姿を見る度に、メンターとして参加していてサポートをしてあげたいし、自分も彼らのような熱量で開発をしていきたいと改めて思わされます。

@udzura の感想

今年初めてメンターとしても参加させていただきました。今時の「アプリの作り方」という観点を含めて非常に勉強になりました! 何点かポイントをまとめて感想を述べます。

  • クラウドを活用する能力が皆高い

フロントでネイティブアプリやVue.js、バックエンドでFirebaseなどのクラウドを使いできる限り楽をする、という選択をされたチーム多かったです。無論、複雑な処理がバックエンドに必要で、Ruby on Railsなどを使うチームもありましたが、私自身がバックエンド開発(Ruby on Rails)から入ったのでなかなかこういう発想の切り替えができず、勉強になりました。

  • 欲しいものを作るチームが強い

特に今回入賞したチームは、どこもアプリのモチベーションを身近な事例からさがしていて、何をしたいかが明確なところが多かったように思います。そしてだからこそ、それぞれのクオリティも高まったのではないでしょうか。「自分たちが欲しいものを作る」というのがサービスにとって一番強いことを改めて思いました。

  • 学生の熱意は本物

何組か、リモートを含めメンターをさせていただきましたが、どの組も基本的に礼儀正しく、しっかりと調べた上で問題を説明してくれたり、ぼんやりとした質問にならないようにしてくれたりしていました。非常にやりやすく、本質的なところを議論できたと思います。

ただ、私は後半に入らせていただいたので、結果的にそういうチームが残っている状態だったのかもしれませんが、とにかくモチベーションの高さに驚きました。

こういうイベントが九州で行われていることは大変貴重ですし、イベントのコミュニティの近さは福岡ならではだなとも思いました。運営の皆様も本当にありがとうございました!