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CloudNative Days Tokyo 2019にペパボから4名が登壇します & スポンサードします

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こんにちは、技術基盤チームの@r_takaishiです。

2019年7月22日(月)〜23日(火)、虎ノ門ヒルズでCloudNativeについてのカンファレンスである CloudNative Days Tokyo 2019(CNDT2019)が開催されます。本カンファレンスはCloudNativeな技術について情報共有をしたりエンジニアがコラボレーションすることを目指すものです。2019年4月には福岡で開催され、また今後大阪で開催予定です。

このCNDT2019において、GMOペパボはフードスポンサーとして協賛しています!カンファレンスに参加される方は、ぜひ会場でペパボロゴを探してみてください。

そして、CNDF2019に引き続きGMOペパボのメンバーが登壇します。今回はなんと4名です!各セッションの情報について、さらにCTO あんちぽ と技術部長 @hsbt からのコメントを紹介します。

Prometheus setup with long term storage

  • 日時:7月22日(月) 17:40 - 18:20
  • 会場: RoomC
  • 登壇者: @_tokibi

概要:

Prometheusのメトリクスを長期保管するためのデータストアに関して、各プロダクトを検討し運用を行った結果について紹介します。継続的なサービス改善の1つの手段として、メトリクスを元にした統計結果からの分析が挙げられます。これにはある程度の期間にわたるデータが必要ですが、Prometheus単体でこれらを行う上では次の課題が存在します。

  • Prometheus自身が長期間データを保管するための機能を持たないため、外部にデータストアが必要
  • 収集対象の各コンポーネントがスケールする上で、Prometheus自身がリソース不足に陥らないよう分散して動作する仕組みが必要

この課題に対して、CortexやThanosといったプロダクトがどのような構造の元にデータストアとしての役割を果たすかを解説し、実際に運用を行って得られたポイントをお伝えします。

あんちぽ からの一言:

クラウドネイティブなアーキテクチャにおいては、ログの取り扱いも大きなパラダイムシフトが起きるポイントになりますね。本トークでは、Prometheusを実践的に使っていく上でのお役立ち情報が語られることになるのでしょう。楽しみですね。」

@hsbt からの一言:

ペパボでは、サービスや課題にもっとも適した解決策や技術要素を選択するという文化があります。現在、ペパボは mackerel を全サービスで使用しています。そのような環境で何故 Prometheus を使うのか、また Prometheus だけでは解決できない課題とは何か、そのような未知の課題に対しての取り組みについての考え方のポイントを知ることができると思います。」

実録!CloudNativeを目指した230日

  • 日時: 7月23日(火) 13:20 - 14:00
  • 会場: RoomB
  • 登壇者: @r_takaishi

概要:

2018年12月4日、講演者はJapanContainerDays v18.12でプライベートクラウド上にKubernetesを構築するトークをしました。今回は、講演者が所属するGMOペパボでの 「その後」 についてお話しします。JKDv18.12からCNDT2019が開催されるまでの230日、はたしてKubernetsを本番環境で動かし始めることができたのか?その際、既存システムとどのように繋ぎ、移行したのか? どのようなトラブルが起こったのか?「Cloud Nativeな考え方や技術」 により、どのような変化があったのか?余すことなく、お伝えします。

あんちぽ からの一言

ペパボは、クラウドネイティブであるだけでなく、プラットフォームを作る側(クラウドネイティヴァー)なところに面白さがあります。本トークでは、作る側の実態について、清濁併せ呑んだかのような面白話題満載な話が聞けるでしょう。

@hsbt からの一言

ペパボではオンプレミスサーバーをベアメタルとして利用するサービスや OpenStack を用いた仮想化基盤を用いてサービスを構築していますが、昨年から kubernates によるコンテナを利用した仮想化基盤への構築に取り組み、今年の夏についに本番稼働を開始しました。本トークでは過去から現在に至るまでの技術的な取り組みだけではなく担当したエンジニアの葛藤についても垣間見えることと思います。

クラウドネイティブを創る技術

  • 日時: 7月23日(火) 15:40 - 16:20
  • 会場: RoomC
  • 登壇者: @pyama86

概要:話し手の所属するGMOペパボでは、First Containerアーキテクチャを用いたクラウド・ホスティングサービスであるロリポップ!マネージドクラウドを提供しています。サービスを開発するに当たり、mrubyやGolangで開発した独自のミドルウェアなど多くのコンポーネントを生み出してきました。それらとKubernetesを比較しながら、コンテナのオーケストレーションにおけるアーキテクチャについて論じ、実装の詳細に迫り、コンテナをこれまでのLinuxOSにおけるプロセスと捉えた場合に、例えばログの扱いや、モニタリングをどうしていくべきなのか、クラウドネイティブ時代におけるベストプラクティスを考える時間にしたいと考えています。

あんちぽ からの一言

プラットフォームを作る側としての我々は、社内プラットフォームのみならず、ロリポップ!マネージドクラウドという、新しいホスティングも切り開いています。本トークを聞くことで、クラウドネイティブにおけるオルタナティブを通じて、理解をより深めることができるでしょう。

@hsbt からの一言

クラウドをサービス開発に使うのが当たり前になった昨今、クラウドに関連する技術については二つの軸があると思います。一つはクラウドのコンポーネントや要素を上手に組み合わせて課題を解決する技術、もう一つはクラウドのコンポーネントや要素そのものを創る技術です。これらはどちらが優れているというものではなく、相互補完しうるものです。本トークでは、創る技術とはどのようなものなのかを知ることができるでしょう。

How cgroup-v2 and PSI impacts CloudNative?

  • 日時: 7月23日(火) 17:40 - 18:20
  • 会場: RoomF
  • 登壇者: @udzura

概要:

cgroupはご存知の通り、コンテナにとって大きな役割を果たすLinuxカーネルの機能の一つです。Linux 4.5前後からそのcgroupの再設計が始まり、現在、従来のv1から、新しいv2に移行する動きが進んでいます。また、cgroup v2に関連して、PSI(Pressure Stall Information)という新しいシステムプレッシャーの指標がFacebook社より提案され、Linux 4.20より利用できるようになりました。このPSIはcgroup v2経由で「コンテナ単位で」負荷の確認ができる、画期的な指標となりうるものです。本セッションでは、これらcgroup関連のLinuxカーネルの進化がどのようにクラウドネイティブなアプリケーションやプラットフォームに影響するかお話しします。cgroup v2の概要とruncなどの移行状況、およびPSIについての概要と検証結果、応用シーンをお話しする予定です。

あんちぽ からの一言

クラウドネイティブなアーキテクチャにおけるオブザーバビリティのあり方については、これまでも種々の検討がされていますが、計算資源の基盤となるLinuxのcgroupにおいても新しい取り組みが行われています。本トークが解説するPSIについて詳しく知ることで、ライバルに差をつけよう!

@hsbt からの一言

Web サービスの開発の中でも、インフラレイヤーに近しい領域で仕事をしているエンジニアなら cgroup と呼ばれる Linux の機構について一度は聞いたことがあると思います。そんな cgroup の新しいバージョンによって、技術的なブレイクスルーとして何が起きるのか、そのような周囲に与えるインパクトについての解説から、クラウドネイティブという文脈での活用についての理解を進めることができるトークと思います。

まとめ

以上、ペパボメンバーのセッション紹介でした。ペパボの面白い取り組みについていろいろお話しできると思いますので、聴きにきてくれると嬉しいです。当日会場で会ったらお話ししましょう!

(追記)

技術部の @tnmt です。こちらは共同開催されるOpenStack Days Tokyo 2019のお知らせとさせてください。

今回GMOインターネット社が、ダイヤモンドスポンサーとして協賛し、ブース出展にて、来場者投票企画 『OpenStackバージョンアップ対決』を行います。 GMOインターネットの @nwiizo と、私 @tnmt が、OpenStack OcataからPikeへのアップデートをいかに早く行えるかについて競うという内容です。

ちなみに、なぜ最新版のSteinじゃないかというと、「OpenStack運用者のつらみ『Version Upgrade』。今回はEOLなOpenStackバージョンから一つ上のバージョンにしたい…!」という裏シナリオによるものです。

涙ながらには語れないこの競技、そもそも二日でできるのか?出来るとしてもどちらが早く出来るのか?来場の皆様にも賭けという形で企画にご参加いただければと思います。ぜひ、応援・冷やかしにおいでください!