こんにちは、minne 事業部でWebのエンジニアをしている hikari(@_ave_h)です。
先月2月22日、23日に FiNC さんにて Rails Girls Tokyo 11th が開催されました。
弊社からは @_shiro16、@kurotaky、 @shimoju_、hikari(私)の総勢4名がコーチとして参加しましたのでその時の模様&今回初コーチをした hikari の感想をお伝えします。
イベントの概要
プログラミングに興味・関心のある未経験の女性を対象とした、RubyのフレームワークであるRuby on Railsを使ってWebアプリケーションを作成し、Web上に公開するといった内容の2日間のワークショップです。
参加者はGirls(プログラミング未経験の女性)、コーチ(Girlsの手助けを行う人)に分かれており、1つのチームにつきGirlsとコーチが複数名振り分けられてその中でワークショップを行います。
スケジュールとしては、1日目はインストール・ ディということで Ruby と Rails をマシンにインストールし、2日目でワークショップとしてRailsでアプリケーションの作成・HerokuでWeb上へのデプロイまで行いました。
当日の様子
本記事で掲載する写真は全てスポンサーの ラブグラフ さんにて撮影していただいたものを使用しております。
会場もさることながら写真のクオリティが高く、どれも素敵な写真です!
1日目
インストール・ ディ。
各チームで顔合わせ後、Girls のみなさんの環境構築を行いました。
自己紹介は2日目に行うので、まだお互い相手のことを知らないままながらも和気藹々と進めております。
2日目
オーガナイザーの開催のご挨拶の後、各チームひとりひとり自己紹介。
開発スタート。今回はアイデアを投稿するアプリを作ります。
可愛いアイシングクッキーやカップケーキもご用意いただきました。
ランチタイムにはお洒落なお弁当をいただき、各スポンサーのLTタイム。
ペパボからは @kurotaky が紹介させていただきました!
ランチタイム後、開発再開。
各チームGirls全員がデプロイまで完了したら記念撮影!
最後はアフターパーティー
コーチはその後二次会、日本酒を美味しくいただきました(写真は無し)。
学び
ペパボからのコーチ参加者4名のうち私以外は何度かコーチ参加経験のある人ばかりで、私は今回初参加させていただきました。
個人的に今回コーチ参加を希望した理由としては、
- 普段と違う条件で人に教えることをやってみたかった
- エンジニア以外の職種の人と関わっていくのに、どれくらい全く開発に触れてない人に自分の伝えたいことを伝えられるか?というのを試したかった
- 単純に、人に教えて楽しいという気持ちを味わいたかった
というのがありました。
どう時間を提供しよう?
参加申請後、 仕事でない場で人に教えることの難しさ について色々と悩みました。
と言うのは、仕事を共にする後輩などであれば、ある程度伝えたらその先を自分で考えさせるように教えないといけない、と思うのですが今自分がコーチする人が今後もエンジニアとして開発をやっていくのか?というとそうとは限らないので同じ教え方はできないというのが頭にあったからです。
この Rails Girls Tokyo というイベントにコーチとして参加する上で、どこを自分のゴールとするのか?というのを考えたとき、Girlsに開発するのがちょっとでも楽しいなと思ってもらうこと。がゴールだと思っていました。
来る人は、初めてアプリケーション開発をしてみようと思っている人。ならば触れてみてあー楽しかった、また開発してみたいな、という感想をもって終えてもらいたい。
それには、仕事で「どうすればいいと思う?」とこれまでやってきたような相手に考えさせるような導き方は混乱させるだけだと思い、またあくまで相手がわかるレイヤーで伝えるのが大事で、事象に対しての解説が完璧なら良いとも限らない。
- 相手にどれくらい教えればいいのか
- 楽しい/楽しくないと思わせてしまうラインはどこなのか
- どうすればGirlsにとって一番いい時間を提供できるんだろう?
というところで、教え方と言うより「はじめてプログラミングをする人への接し方」はどうするのがいいだろう?ということをずっと考えていました。
相手の目線で体験する楽しさ
…が事前に考えたところで教える人に会ってみないと分からない。となり、不安だらけの中初コーチ参加初日を迎えました。
当日顔合わせをし話して進めてみるうちに、結局どうすれば楽しんでもらえるか?というのは、Girlsが今気になっていることについて"同じ目線で考える"ということをしてみないと分からないということに気付きました。
それまで考えていたことがいい意味であてにならず、Girlsの反応や返ってくる質問から自分が今何をしたらいいだろう?というのが試される状況で、ワクワクして楽しかったです。
私はRubyとRails歴はもうすぐ1年というところで、Railsのこと聞かれてちゃんと答えられるのだろうかという不安が多かったですが、実際には質問されて、そこから発展して話したことはRailsのことを含めて予想していた以上に沢山ありました。
データベースとは、SQL、URLの考え方(REST)、リソースの扱い方であったり、ターミナルのここは何を指しているの?とか、言われてみれば一言で答えられないなとその場で調べたことが自分も初めて知ったことだったり。
ちょっと面白かった質問で「(コマンドで)インストールをする際には円グラフのアニメーションのようなものが表示されて何%進んでいるか、は分からないのか?」というのがあり、 yum
や rpm
だとインストール時にデフォルトだったりオプションをつけたりでプログレスバーのようなものが出力されますが、すべてのインストールを実行するコマンドでそれが当てはまるわけではないな( brew
とか)と思い当たり、「普段自分が全く気にしていないことでも他の人にとっては疑問だったりする」という観点を忘れがちだなと感じました。
もっと何にでも疑問を持とう、新鮮な気持ちを忘れないようにしようと感じることが多かったです…。
また、すごいエンジニアではないのに自分はどの程度通用するんだ?という不安が大きかったものの説明して理解してもらえたこと、担当したGirlsの人はデザイナーだったのでRailsのソースコードは見たことがある、という方だったのですが、「今まで分からずにやっていたことが繋がりました!」と言っていただけて、 その人の次に繋がる教え方ができたのかもしれない という充足感が得られとても嬉しかったです。
おわりに
このイベントは先に書いた通り「プログラミングに興味・関心のある未経験の女性」のためのイベントですが、 コーチとして参加してみて、プログラミングをしていて 普段と違う環境・条件で人と対面してみたい という人のためのイベントでもあると個人的に感じています。
そこで会った人に「Rails Girls」という場で教えるのもその時限り、一期一会でどうこの人に伝えようか?そういう体験ができるのは貴重だなと改めて実感しました。
運営/スポンサーのみなさま、参加者のみなさま楽しい時間をありがとうございました&お疲れさまでした。
そしてここまで読んでいただき、ありがとうございました!