執行役員 CPO (Chief Productivity Officer) 兼技術部長の @hsbt です。
2018 年は 5 月から開催している Pepabo Tech Friday(PTF)と呼ばれる社内イベントについてご紹介します。
PTF を始めたきっかけ
昨年、2017 年、GMO ペパボでは事業部ごとに 1-2h の時間を用いて、事業部内で取り組んでいる施策や今後の開発計画などを発表する Tech ミーティングというイベントを開催していました。Tech ミーティングは5つの事業部がおおよそ隔月で開催され、事業部をまたげば毎月何かしらの技術発表会が開催されていました。以下は昨年の開催レポートです。
ペパボインフラ丸裸! 第1回 技術部&BPR TechMTG - ペパボテックブログ
すでに半年経過してしまいましたが、今年は Tech ミーティングを "Pepabo Tech Friday"(以下、PTF) と名前を変えて毎月第2金曜日の夕方に開催しています。PTF では、単独の事業部で開催するのではなく、ペパボのエンジニア全体を対象として各事業部からそれぞれ発表を持ち寄るという形式にしました。なお、9月は福岡支社改装のためお休みです。
このように事業部横断にした背景としては、ペパボのエンジニア全員がエンジニアリングの幅を広げるために、事業部の垣根を超えて、自身が解決に取り組んでいる目の前の課題と、課題を解決するために選択した技術を発表という形でアウトプットすること、また他のエンジニアのアウトプットから新たな学びを経て、自分たちの事業部へと応用して、より量と質共に向上させたアウトプットを行うという取り組みが必要と考え、Tech ミーティングからやり方を変更しました。
PTF のレギュレーション
PTF では、発表に関していくつかレギュレーションを設けました。
- 東京と福岡とで同時中継を行ってできるだけ交互に発表をする。
- 発表は各事業部(EC, SH, ホスティング, ペパ研, minne, 技術部, BPR室, デザイン戦略, セキュリティ対策室)からそれぞれ持ち寄る形にする。
- 発表内容は業務で開発したものの紹介やそれらの裏側、技術的にこんなに凄い、という内容に特化する(ここが重要)。
- 発表資料の作成に時間はかけずに、GitHub Enterprise の Issue や pull request やチーム向けドキュメントの再利用を中心にする。
- 新しく入社したエンジニアはスライド1枚の自分のポジションペーパーを作成して、参加しているエンジニアに自己紹介をする。
三つ目のレギュレーションは、最初は業務には直接関係ないような内容や社外のカンファレンスで発表した内容の再利用ではなく、実際に業務として書いたコードや取り組んだ施策について、社外に向けて発表する場合に必要な抽象化を省略することで、発表する敷居を下げる目的で追加しています。
また、相手に伝わる資料の作成や発表の練習は重要ではあるのですが、まずは質よりも量、を目指すように四つ目のレギュレーションも設けました。
PTF で発表されるタイトルの例
PTF は 5 月から初めて、現在 4 会開催し、9月で5回目になりますが、これまでに発表されたタイトルの一部を紹介します。
@takumakume ロリポップ!のコンテンツキャッシュ機能の裏側
@ogidow : Elasticsearch で利用している kuromoji のユーザ辞書管理システム
@yoshiki: MySQL のアップグレードの話
@mataku: モバイルの運用改善の話
@bando: Vaddy やインシデントマネジメントのご紹介
@matsumotory: ペパ研の近況紹介
また、回を重ねながら、ペパボだけではなく GMO グループの GMO メディアの @yoku0825 さんによる出張発表や、少しずつですがグループの垣根を超えて、各会社の事業課題への取り組みについての共有を開始しています。なお、発表内容は社内の情報満載のため、資料が公開される可能性は低いです。内容が気になるという方は是非採用ページから応募してください。
まとめ
PTF の取り組みについて紹介しました。PTF の開催を通して、ある事業部が悩んでいた課題はホスティング事業部ではすでに解決されていた、EC事業部のこの取り組みを真似てみよう、minne 事業部の施策を応用して技術部でもやってみよう、というように事業部の垣根を超えた新たなアウトプットを作り出していきたいと思います。