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三度の飯よりアドレスバーが好きなデザイナーが選ぶ美しい URL 3 選

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こんにちは〜!鹿です。わたしは minne を担当しているデザイナーです。

インターネットが好きで、とくにウェブブラウザのアドレスバーが大好きです。好きすぎるあまりに、ミーティング中にボーッとアドレスバーを見ていて怒られることも…。きょうは、そんな三度の飯よりアドレスバーが好きなわたしが選ぶ、美しい URL を紹介したいと思います。

まずは、みなさんおなじみの GitHub。たとえば React のリポジトリの URL を見てみると…

https://github.com/facebook/react

https://github.com/facebook/react

はぁ…(うっとりした目で)。

なんて美しい URL なんでしょうか。なぜなら、「facebook」という名前の組織(organization)が作っている「react」という名前のプロダクトを「github.com」がホスティングしている、という事実が URL で表現されているからです。そのおかげで、わたしたちはこの URL にアクセスする前から、いったいどういうページなのか把握することができます。

さらにこの URL からは、プロダクトよりもプロダクトを作った人たちが上位の階層にあることから、 GitHub のソーシャルコーディングというサービスの世界観を伝えているとも考えられるし、 GitHub がプロダクトの著作者をリスペクトしている姿勢のあらわれだとも感じられます。

URL はただの文字列ではなく、いつもウェブページとともに寄り添っている、大切な表現なんですね。


次に、わたしが愛用している定額制の音楽ストリーミングサービス Google Play Music で、音楽を聴く機能として提供されているページの URL を紹介します。

https://play.google.com/music/listen

https://play.google.com/music/listen

あぁ…(遠い目で)。

「Google Play で音楽を聴く」ということが URL で表現されている! これ以上に的確な URL があるでしょうか。

この URL のポイントは「listen」です。よく URL のことを住所をモチーフにして説明されることがありますが、ウェブページの機能が文書からアプリケーションへうつりかわってきている現代においては、 URL は場所を示すだけでなく、その場所でなにをおこなうのかという行為すらも表現できる舞台になっていると思います。

例えば、「渋谷にある会社に出勤してコーヒーを飲もうとしたらこぼして悲しい」を URL で表現するとしたら…

悲しい.jp/東京都/渋谷区/桜丘町/26/1/セルリアンタワー/13階/こぼす?coffee

ちょっとよくわかりませんが、この世のあらゆることは URL で表現できるのではないでしょうか?


最後に、わたしが担当しているウェブサービス minne で、いちばん好きな URL を紹介させてください。

https://minne.com/@shikakun

https://minne.com/@shikakun

これはギャラリーページと呼ばれている、 minne に作品を出品している作家さま(ユーザー)ごとに用意されるページの URL で、「shikakun」はユーザーの ID を示しています。

この URL のみどころは「@」です。 Twitter 以降、もともとメンションという機能のために開発された @#{ユーザー名} の記法は、転じてユーザーの ID をあらわす意味となって広まりました。 minne ではその慣習を取り入れることで、 URL でユーザーのページであることを表現できるようになったのです!

これはウェブサービスを開発する側にとっても、新しい機能をリリースするときにユーザーの ID と衝突しない URL を自由に作れるというメリットがあり、開発者として大好きな URL でもあります。

さて、わたしの URL への愛情はいかがでしたか。このほかにすてきな URL をご存知の方は、ぜひシェアしてくださいね。GMOペパボ株式会社では、ミーティング中にアドレスバーにうつつをぬかしていて怒られるくらい、美しいものにうっとりできるデザイナーを募集しています!