pepabo デザイン メンタリング キャリアデザイン

新卒デザイナーが1年間メンタリングを受けて感じたこと

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この記事は Pepabo Advent Calendar 2015 の18日目の記事です。

はじめまして。EC事業部デザイナーのほらおです。2014年に新卒デザイナーとして入社し、複数のプロダクトでUIデザインを担当してきました。

先日、僕のメンターの鹿さん(@shikakun)が書いた「メンタリング」は、可能か? というエントリが公開されました。EC事業部に配属されてから1年間鹿さんにメンタリングをしてもらっていたのですが、今回はメンタリングを「された」側の感想についてご紹介します。

あらまし

半年間のデザイナー研修を終え、今年1月にEC事業部に配属されました。慣れない環境のなかドタバタとしていたところ、ある日上長である安宅さん(@atakaP) に「メンター必要ですか?」と声をかけられました。

そもそもメンタリングもお悩み相談くらいのものと捉えていましたし、メンターという人もよくわかりませんでした。「多分師匠的な人のことだろうな」と勝手に思い込み、当時興味があったフロントエンドの技術で評判のあった鹿さんをメンターに指名しました。 指名した理由はいくつかありますが、単純に技術的なお悩み相談や勉強ができそうだからというのが大半を占めていたと思います。

週に1度、コーヒーを飲みながらその週の振り返りをするという方法で1年間メンタリングを受けてきました(詳しいやりかたについては「メンタリング」は、可能か?をご覧ください)しかし、当初思っていたものとは異なる、そしてもっと重要なメンタリングの効果について気づき、それによってデザイナーとして生き生きと活動することができました。

「イヤなこと」からすぐに抜け出せる

「イヤなこと」からすぐに抜け出せる

先述の記事には、メンターを持つメリットが以下のように書かれていました。

「メンター」を持つと、悩みを相談することでガス抜きにもなるし、ヒントになる経験談を聞けることがあるので、成長しやすいと考える。

たしかにメンタリングの時間では、ガス抜きとしていろいろなことをグチりました。また「こう思うことありませんでしたか?」とヒントとなる経験談を聞いたこともあります。その意味では上記のメリット通りの体験をしました。

しかし、メンタリングのなかでもっとも有意義であると感じたのは、自分の悩みを言葉にすることで、その混乱している状況を認識することができたということでした。

メンターとの対話を通して何が問題なのかを理解することで「イヤなこと」から抜け出すためのアイデアを思い浮かべられるようになります。その解決策を次週から実施してみるというPDCAを回せるので、どんどんと自分自身と周囲の環境を改善していくことができました。どちらかというと全体を通してメンターに話を聞いてもらうほうが多かったかと思います。

また、それらが issue としてまとまっていることも良い結果を生みました。

研修が終わって仕事を任せられるようになる頃には、理想と現実とのズレや、自分の実力不足での失敗をしてしまったりと「イヤなこと」をいくつか体験しているのではないでしょうか。入社したばかりなのでそのことを直接言える勇気もまだありません。なので、言いづらいことも含めて issue 上にまとめてもらい、メンターを通して代弁してもらうということをしました。実際に、やる予定だったタスクを臨時で変えてもらったこともあります。個人的な理由でタスクを変えるというのはあまり良くないことなのかも知れませんが、結果的にはまた違った方向でバリューを出すことができました。

一方 issue にログがまとまっていて、他の人も見える状況に置いてあることは、他のデザイナーの参考になったり、定期面談だけではわからないその人の良い点をアピールできたりするのでおすすめのやり方です。関係者にメンションを飛ばすと相手から現状を把握しやすくなり、対策もはやく打てます。ログを残すことは、ガスを溜めにくくする仕組みとも言えるのではないでしょうか。

アウトプットの量が増える

アウトプットの量が増える

意外かも知れませんが、アウトプットの量が増えました。というのも、メンタリング時に「こういう企画やろうと思うんですけど、どう思いますか?」と聞くと、「いいじゃん!やろうよ!」という反応がいつも返ってきます。アイデアを肯定してもらえることは自信につながります。そのため、今年1年間は業務以外でも関係なくアウトプットし続けました。

ブログ、ロゴコンペ、社内勉強会、外部登壇、取材記事の執筆、ハッカソン、プレゼン大会、シニアデザイナーへの立候補、事業部内やデザイナー同士のコミュニケーションランチ、このテックブログのデザインの担当をしたのもそうですし、この記事を書いているのもそうです。中には先輩方を追い抜いて良い結果を残したものもあります。

業務以外でもアウトプットをするといつもチェックしていてくれて、褒めてくれます。失敗したら一緒になって振り返ってくれます。メンタリングはお悩み相談以上の影響を与えてくれるものでした。

僕が受けてきたメンタリングとはなんだったのか?

メンタリングとはなんなのか、Wikipedia先生に聞いてみました。

メンタリング(Mentoring)とは、人の育成、指導方法の一つ。指示や命令によらず、メンター(Mentor)と呼ばれる指導者が、対話による気づきと助言による被育成者たるプロテジェ(protégé)ないしメンティー(Mentee)本人と、関係をむすび自発的・自律的な発達を促す方法である

出展:https://ja.wikipedia.org/wiki/メンタリング

メンタリングをする上での最終地点が自発的・自律的な発達という点では、メンタリングは大成功でした。実際自らの状況を自らで改善できるような考え方やふるまいができるようになりましたし、アウトプットにも積極的に取り組んでいきました。

しかし、僕にとってのメンターのイメージは「指導者」よりも「よき理解者」「サポーター」「セコンド」という言葉に近いものなのかなという感覚があります。

あくまでメンターはメンティーの自発性や能力を伸ばしていくために応援する側であり、説教をするのではなく話を聞く側に回り、メンターを通して自分や関係者と対話を取ることでいまの自分を再確認する機会を与えるような存在なのではないか、というふうに思っています。いわゆる「指導」をされた記憶はありません。

その代わりに「大変だったね。どうすれば良くなるだろうか?」という問いについて、一緒に考え、お互いに問答を繰り返していくことが多かったです。僕がこの1年間受けてきたメンタリングは、最初に想像していた「師匠と弟子」のような関係のモデルではありませんでしたが、このやりかたのほうが自分には合っていたのだと感じています。

あ、そうだ。難しいことを考えていたので、ひとつ大事なことを忘れていました。

会社に来る楽しみが増える

メンターと話す時間が楽しみでした。「おもしろいUIつくったから触ってもらおう!」とか「昨日こんなことやったから自慢しよう!」といった具合でとてもフランクな雰囲気でした。

逆にメンタリングが堅苦しい面談みたいで、「師匠」からお説教をされに行く場であればどんな結末になったでしょう?自発的に改善やアウトプットを行っていくようになったのでしょうか?少なくとも、その時間が楽しみではなかったでしょう。

はっきりとメンタリングという仕組みがなくても、話を聞いてくれて応援してくれる人がいてくれるだけでも十分だと思います。

「よき理解者」がいるというだけで毎日がちょっと楽しくなりました。楽しければもうちょっと頑張ろうという気持ちになります。それで失敗したら一緒になんで失敗したのかを考える。とってもシンプルですが、あるとないとでは大きく異なるでしょう。

そして残念ではありますが、今年の12/24はメンタリングを受ける最終日になります。とうとう独り立ちをする日が来てしまいました。メンターをやってくださった鹿さん、1年間本当にありがとうございました。

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