技術基盤 イベント インフラ OpenStack ngx_mruby

KAYAC & ペパボ合同勉強会の開催報告

技術基盤 イベント インフラ OpenStack ngx_mruby

チーフエンジニアの @hsbt です。

1/26(木)に面白法人で有名な株式会社 KAYAC と社内勉強会を合同開催したので、当日の発表内容をご紹介します。

@okkun の発表風景

今回の勉強会では KAYAC とペパボのそれぞれから 3 名のエンジニアが発表を担当し、お互いの担当しているサービスや最近取り組んだ技術トピックなどを発表形式で紹介しました。

Deploy to Lobi

トップバッターは KAYAC の @handlename さんです。Lobi というサービスの成長と、それに伴って変化してきたデプロイの仕組みについての発表でした。特に定時外にデプロイしようとすると警告を行う bot や、デプロイの履歴を Google カレンダーに保存する仕組みはペパボでもすぐに採用したいと感じました。

ngx_mruby で nginx のメールモジュールを開発している話

続いてペパボの @hfm が ngx_mruby から nginx のメールモジュールを扱えるようにする話を発表しました。複数のミドルウェアを組み合わせてメールの認証機構を実現している箇所を ngx_mruby のみで実現可能にすべく、現在のアーキテクチャの解説や課題などを紹介しました。まだ開発途中とのことで資料は非公開ですが、完成後に置き換えた結果などは今後国内のカンファレンスでソフトウェアと資料を公開して発表する予定のようです。

Ridge GAE/Go みたいなの on AWS

3番手は KAYAC の @fujiwara さんです。最近作成した ridge という AWS lambda を軸として簡単な API サーバーをフルマネージドで動かすことができる go 用のライブラリの紹介でした。AWS lambda のデプロイツールである apex を go と組み合わせて動かすというだけではなく、apex を用いないときは go の net/http を用いて動くようにフォールバックする機構を持っているためテストが簡単など、実際に開発してプロダクションサービスに使っていくための細かいところが、全て抑えられている素晴らしいライブラリでした。途中、API のベンチマークとしておなじみの KEN_ALL.csv が登場したのも笑いのポイントでした。

OpenStack のパケットフロー解析の話

4番手はペパボの @buty4649 です。ユーザーから見ると、「VM -> ネットワーク機器 -> インターネット」と見える OpenStack 内部でのネットワークのパケットフローを Linux の Kernel から、OpenStack のコンポーネント、物理的な機器の何処を経由してどの情報を参照しているのか、ということを解説した発表でした。資料と発表内容については、このテックブログで後日改めて解説してくれるそうです。

2年間運用しているソーシャルゲームのサーバ構成の変遷

KAYAC 最後の発表者は @tkuchiki さんです。ぼくらの甲子園!ポケットというソーシャルゲームのサーバー構成の変遷の歴史と、アーキテクチャがどのように変化し、ミドルウェアを取捨選択してきたかという発表でした。オートスケーリングはペパボも OpenStack での実現を取り組んでいる最中のため、オートスケール前後に必要な処理の詳細について知ることができ、大変参考になりました。

サービスでのメールサーバー運用の話

最後はペパボのインフラエンジニアの @kzm0211 が発表です。メールサーバーを運用する上での SPAM 対策やメールに関係するインフラオペレーションの紹介でした。資料は非公開のようです。

まとめ

以上、株式会社 KAYAC とペパボの合同勉強会の紹介でした。

ペパボでは、今後もこのような合同勉強会を開催していきたいと考えています。インフラやデプロイメントに関する話題だけではなく、PHP、Ruby、Rails、iOS、Androidなど幅広い内容でお互いの普段取り組んでいること、考えていること、成果などを発表したいという企業がありましたら @hsbt までお声がけください。