pepabo ディレクター 勉強会

社内ディレクター勉強会について

pepabo ディレクター 勉強会

みなさんこんにちは!じつぞんです。「グーペ」でディレクターをしています。 昨年12月から社内にてディレクター向けの勉強会を運営しています。今回はその内容や背景について書いていきます。

ペパボにおけるディレクター

当社内のサービス開発に関わる職種は、エンジニア、デザイナー、ディレクター、カスタマーサービス、そしてそれらをまとめるマネージャーに分かれます。ディレクターがどのような役割を果たしているかというと、「サービスの開発・運営・成長に関わるエンジニアリング、デザイン、カスタマーサービス以外の幅広い領域でのサービス価値向上」です。具体的には、企画、進行管理、マーケティング、データ分析、PR、広告運用、アライアンスなどを行っています。社内慣習的に「ディレクター」と呼んでいますが、業務範囲は多岐に渡ります。当社は多くのサービスを抱えており、そのほとんどにサービス専任のディレクターがいます。

勉強会開催の背景

個人的な話になりますが、私は昨年5月に中途で入社しています。それまではウェブディレクターの経験は無く、知見やノウハウがゼロに等しい状態でした。それでもサービスの価値を向上させるには、様々な取り組みをしていかなければなりません。「SEOって何から手をつけていけばいいんだ…?」「広告運用の注意点と効果分析のベストな方法は…?」「プロジェクトを円滑に回していく秘訣は…?」など、知りたいことがたくさん湧き上がってきました。それらが浮かぶ度に各分野に明るいディレクターに質問をし、自らの状況に当てはめて問題を解決していきました。

私は気づき、理解しました。

「サービスやプロジェクトによって得意な領域が異なるディレクター間でも、一般化して共有できる素晴らしい知見がある。共有を促進することが会社全体にとって有益である」と。

私自身が困っていて救われた1人であったからこそ想いは強く、「勉強会」という場を設けることを1つの形として実行に移しました。

開催のねらい

前述の内容に加え、他にもいくつか存在します。まとめて以下に記載します。

  • ディレクターの知見共有の機会をつくる
  • ディレクター間のコミュニケーションを促進する
  • 発表をする場をつくる
  • ディレクターの取り組みを社内外にアピールする

上の2つは「知見共有の促進」という目的で、前に説明したことが背景としてあります。  

下の2つには、対外的なアピールを目標とすることで「ペパボの認知やイメージ向上」、「日々の業務への良い影響を与える」、という目的があります。

開催と運営

開催

2015年の12月から月に1度のペースで開催しており、現在までで2回開催しています。定時後に2時間程度、社内の会議室で行います。定時後ですのでもちろん任意参加です。参加者はディレクターに限らず、エンジニアやデザイナーなど様々です。当社は福岡支社があるのでSkypeで画面を共有しながら進めていきます。

構成は毎回変わりますが、前回は以下のようでした。

  1. LT×2人
  2. メイン発表
  3. テーマを決めた座談会
  4. アンケート記入

image

今回の座談会テーマ「ディレクターって何?」に対し語り合う様子。

今まで行われた発表のテーマをいくつか記載します。

  • 『体験の最大化』のためにminneがやろうとしていること
  • ディレクターが外へでたらもっと楽しく結果を出し続けられる。という話
  • 忍者スリスリくんがTwitterのフォロワーからファンレターをもらう話

image

スリスリくんの発表スライドでは「わかり手」という単語が。

発表者は立候補で募るか、私を含む数人で構成している勉強会運営から依頼します。

運営

会自体をより良いものにしていくため、前述のねらいを達成するために、以下のことを欠かさず行うことにしています。

  • 参加者アンケートの収集と分析
  • 運営メンバーでの振り返り会
  • 発表者へのフィードバック
  • 社内へのレポート

アンケートでは参加者の職種分布や満足度、発表者への感想、次回に期待することなどを記入してもらっています。「振り返り会」ではそれを元に次回開催内容を決めています。

「発表者へのフィードバック」は個別に行い、アンケート結果を元に、より発表のレベルを上げるためには、といった話をします。

「社内へのレポート」は当社が使っているGitHub Enterprise上にアップし、周知します。発表資料も全て公開し、参加できなかった人も見れるようにしています。ディレクターの取り組みについて全社員が知る機会ともなっています。

良かったこと

知見共有の場ができた

これは企画時の想いの通りです。自分がイメージしていたより参加者が多く、このような機会の需要があったのだと改めて実感することができました。施策の共有はもちろんですが、働き方や考え方も知ることができ、学べる範囲はディレクター特有のことにかぎりません。

コミュニケーションが活発になった

今誰が何をやっているのかわかるようになったこと、集まって会話をすることでコミュニケーションのハードルが下がり、勉強会以外の場所でもコミュニケーションが活発になったと感じられました。勉強会が終わったあとも、本編より濃い話が始まって解散する気配が無かったり。

ディレクターのキャリアについて考えるようになった

当社ディレクターの仕事は多岐にわたります。自分がどの分野に習熟したいか、そもそもどういった仕事が存在するのかについて考える機会となりました。最近活発なプロダクトマネージャーの話題なども社内でよく出てきます。

これから

以下のようなことを考えています。

社外向けイベントを開催する

近く他社との合同勉強会や発表イベント等を行いたいと考えています。当社のアピールや他社との連携という目的ももちろんなのですが、情報をより一般化し、広く業界や社会に貢献できるような状態が理想です。一緒にやってくださる企業さんがいらっしゃれば、お気軽にお声かけください!

ディレクターが大きく成長できる制度を整える

今回ご紹介した勉強会はいわゆるボトムアップ的な取り組みです。より早く大きく成長し、サービスに大きな価値を与えるには人事なども巻き込んだトップダウン型の施策も不可欠です。これは評価制度の設定などを案としながら現在プロジェクトがスタートしています。

ディレクター以外の総合職を巻き込んでいく

上記はカスタマーサービスや、バックオフィスがあたります。深度はあるにせよ、同じウェブサービスに関わる人間として、共有できる知見や相互作用があるはず。

最後に

当社のディレクター勉強会にまつわるあれこれのご紹介でした。無理矢理ディレクターという枠に当てはめていく必要は無いですが、同じ職種の「みんなと仲良くすること」には良い効果がたくさんあります。勉強会はこれからも続いていきますので、またこのブログで発表内容の紹介などをしていきます。